西川親子との生対面が感動だった | しずえばあちゃんの回想録 “We Can Do It !”

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教師生活35年、子供3人。
パワフルに生き抜くしずえばあちゃんの
子育て論、教育論、人生論を綴っていきます。

人生の後半で取り組んだ漢字学習についても
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2022年3月に一冊の本に出合った。

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私はこの本の著者・西川幹之佑さんの生の声に、相当なショックを受け、

2022年3月21日『紹介したかった本は・・・』と題して、1ヶ月もブログに書き続けた。

 

発達障害の当事者である西川君自身(当時20歳の大学生)が、

小学校・中学校時代にどんなふうに考えて、何を苦しんだのかが克明に記されていて、

かなり話題になった書籍だ。

 

漢字学習においては、私が退職後すぐに発行した初期の頃の「道村式漢字カード」を手にして、活用してくれた様子が記載されていた。

その関係から、時事通信社より献本されて発行を知った。

特性があって漢字学習に困難さを抱えている人たちから注目されるきっかけを作ってくれた。

 

そんな漢字学習のことよりも、

日々特性のある子たちを相手に四苦八苦している先生たちは、

彼らの心の中の苦しみを本当に理解しているのだろうか?

教育を語り、実践のプロである教師が考える彼らへの理解の仕方は、本当に適切なのだろうか?

などと自問自答し、結局は自己満足に浸った指導ではなかったか?

彼らの苦しみは絶対に分かってあげられないのではないか?

どうしたら少しでも彼らの役に立つ方法はないか?と考え続けている。

そして、今取り組んでくる「ミチムラ式漢字教材」もその一環だと感じている。

 

この本に描かれているお母様・西川裕子さんの存在にも大きな衝撃を受けた。

保護者対応に悩み、ついグチが出てしまう先生たちだが、

親の立場も本人と同等に相当苦しいものであり、

その心情を大人としてある程度共感し受容できたら、もっと違う接し方ができるかもしれない。

寄り添えて、同じ方向を向いて子どもたちをサポートできるかもしれない。

そんなことを感じるお母さんの姿勢を垣間見た気がした。

 

すると、1年後の2023年4月にお母様・西川裕子さん自身の言葉で書籍が発行されたのです。

『発達障がいのわが子が笑顔で自律する育て方 ~特性とともにしあわせになる55のヒント』

 

 

これもまた必死に読ませていただきました。

そして、先生たちは子どもの後ろにいる保護者の心情をもっと知るべきだと強く思いました。

全国の特性があって苦しんでいる家庭の親にも読んでほしい。

どれだけ心が軽くなることか!

軽くなるだけではなく、その向き合い方のヒントがいっぱい記されていると、

私は講演やお悩み相談実施の度に紹介させていただいています。

 

また、西川親子も超有名になったことで全国各地に呼ばれ、講演する機会が増えたという。

質疑応答で漢字学習が話題になる度に「ミチムラ式漢字学習法」を紹介してくれたようです。

 

そんな両者の存在がSNSでつながり、11月にとうとう対面することになりました。

しかも、むさ苦しい自宅に足を運んでくださるというので、息子も金沢から来て、

幹之佑君とお母さんと、実に親しく旧知の仲だったかのように話し込んだのです。

 

 

 

 

 

 

お母さんの笑顔と人なつっこい幹之佑君にぎゅっと抱きしめられたときは最高の気分でした。

 

そして、12月9日にNHKカルチャー講座で、

書籍に登場する工藤勇一先生と西川親子の対談があるというので、受講しました。

工藤勇一先生は、当時東京都千代田区立麹町中学校の校長先生で、

退職後の現在は、私立横浜創英中・高等学校(私の自宅から徒歩10分の学校)の校長で、

一躍人気校に押し上げたというか、見事な教育改革を実践している方です。

工藤先生は、教育界のみならず、各界で人を育てるとは?的な理念の第一人者で、

全国に信奉者が多数いらっしゃって、とてもお忙しそう。

その有名な先生と、西川親子の対談を会場で楽しく興味深くお聞きしました。

(写真を撮ってはいけないと思ったので、一枚もありません。

サイン会ではみなさんツーショットを撮っていて、うらやましかったです。)

 

この西川親子の新たな展開やお母さんとの話などを、

余裕があればいっぱい記事にしたいところですが、

今日は「とってもとってもうれしい出会いでした!」とだけしか書けないのがとても残念です。

このつながりはこれからも続くはずですので、いつかまたきっと書く機会があると思います。