私はほとんど
「間食をしない」
そんな毎日を送っているのですが、それでも市販のお菓子などをマレに食べます。
その際に注意しているのが、食品表示。何が入っているのか?を確認した上で、口にする・しないを判断していく。
特に注意しているのが、
“マーガリンとショートニング”
この2つが入ったものは決して口にしないようにしているのです。
以前も触れたことで恐縮なのですが、マーガリンやショートニングは『トランス脂肪酸』という名で呼ばれています。
トランスとは意識変容、異常な精神状態を指す言葉。
体内にトランス脂肪酸が入ると、肝臓の細胞がダメージを受けてしまうことがいわれているのです。
それにより動脈硬化が促進され、心筋梗塞などの心臓病の原因になってしまう。
解毒器官である肝臓。そこに損耗が生じれば、毒は全身の各部位へと回っていき、あらゆる臓器の細胞を
“機能不全”
へと向かわせてしまう。こんな風に説明されているのです。
■ノー天気のまま・・・
実際にハーバード大学で行われた8万人の女性を対象にした調査報告。
ここにおいて、トランス脂肪酸を頻繁に摂取するグループは、ほとんど摂取しないグループに比べて、心筋梗塞を発症する人の割合が「3割」も高くなる。
糖尿病も同じ割合。このように報告されているのです。
フランス国立保健医学研究機構の調査では、トランス脂肪酸の血中濃度が高いグループは最も低いグループに比べて、乳ガンの発症リスクが75%も高くなる。
前立腺ガン発症率は2倍、うつ病も2倍。さらに妊娠中の女性がこの油を摂取してしまうと、本人のみならず、子供の未来にも禍根を残してしまう。
アメリカの食品医薬局(FDA)はトランス脂肪酸は食品から排除されるべき危険物、このような見解を示しているのです。
リスクが高いモノを私は決して口にしない。
私は過去に重度のステロイド依存で体に多大な迷惑をかけてしまいました。もう二度と同じ過ちを繰り返したくない。
※参考:『無投薬無医療での30年の病気治療・震え続け、濡れ続けた我が闘病の全記録①』
第一、リスクがあることを飛び越えてまで、食べたい!そう思えるようなお菓子類などは、この世には存在しない。
口にするもの、体に使うものは必ず表示を確認する。このことを励行し続けているのです。
日本に比べて権利意識の高い諸外国においては、こうした研究も盛んなのですが・・・。
我がニッポン、日本政府はどうか?というと相も変わらず、普遍の態度。トランス脂肪酸の摂取量は微量なものだから
“大丈夫!”
こうしたノー天気極まりない態度で規制をかけないまま、野放しを続けている。
遺伝子組み換え食品、除草剤のグリホサート、細胞浸透系農薬、そしてトランス脂肪酸・・・。
私たちの政府や行政機関はいつだって大企業の味方。国民がどうなってしまったところで、一切
「お構いなし」
資本の要請そのままに、安くて粗悪な食材の氾濫。この拡大をさらに強めているのが現状と言えるのでしょう。
■自然食とは?
どうしてトランス脂肪酸はそんなにキケンなのか?
それについては色々言われているのですが、つまるところは、
「反自然物だから」
こういうことになるのでしょう。自然食とは、自然界の摂理や仕組みに則した食材を食べること。
これが定義であろうと思うのですが、トランス脂肪酸などはその仕組みや摂理を明らかに逸脱している。
マーガリンなどは分かりやすいのですが、そもそも液体である油をムリクリに
“固形物”
に仕上げようとする。そこにこそ問題の根源が潜んでいる。
具体的には、『水素添加』という方法を用いるのですが、これはニッケルなどの金属を触媒にし、120℃~210℃といわれる高温・高圧状態で水素ガスを液体油に反応させていく。
この方法で液体を固体に変えていくのですが、その際にどうしても発生してしまう物質こそがトランス脂肪酸。このように説明されているのです。
『なぜマーガリンは体に悪いのか?』(健康人新書)の中で、著者の山田豊人氏は、
「トランス状態と表現することがあるように、尋常ではない状態を指すわけだ。トランス脂肪酸=異常な脂肪ととらえてもらって差し支えない」
このように解説するのです。
本来整然と並んでいるはずの炭素と水素の分子が互い違いになってしまっている。天然・自然の脂肪酸とは、明らかに構造が違う異常物。山田氏は、
“食べるプラスチック”
と指摘し、トランス脂肪酸は食品ではなく薬品であると強調しているのです。
■権利として!
確かに、トランス脂肪酸などはキケンで排除されるべき物質なのでしょう。
マーガリンなどは極力使わず、ショートニングを使った加工食品は最大限に避けるべきなのでしょう。
でもそれさえ排除すれば、問題はそれで終わるのか?
コロナワクチン、遺伝子ワクチンの問題は本当に深刻で根深いモノではあるけれども、それならそのワクチンさえ接種しなければ、それで万事
“OKなのか?”
こうしたことを思ってしまうのです。
今は18歳になれば、誰にでも選挙権が与えられる時代になっています。
でもこれは決して当たり前のことではなく、昔は『制限選挙』といって貧乏人に選挙権は賦与されない。
こうした時代が長く続いたことも歴史の事実になります。
制限選挙下において、女性には一切選挙権は与えられていなかった。女性は知的ではなく、無責任であると決めつけられていたからです。
いま誰かがそんなことを言いだし始めたら、さすがに大人しくて従順な日本人だって騒ぎ出すのではないでしょうか?
そうであるなら安全な食べものを選ぶ権利だって、基本的人権の1つではないでしょうか?
誰もが食べなくては生きられないわけだし、食べたものが血となり肉となっていくのだから、食の安全だって揺るぎない権利の1つ。
『普通選挙権・普通収入権・安全な衣食住への権利』
これらは生きるための至極当然の権利である!
市民社会が政治を包囲していく
ここにまで、人々の意識を高めていく必要を私は思っているのですが、あなたはいかが思われるでしょうか?
■参考文献
■無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の発酵食品の通販&店舗リスト
■自然食業界キャリア15年のOBが綴る