おカネの流れと血液の流れ・お金のあまりに残念な現状に迫ってみる! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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私事で恐縮なのですが・・・、

私は長らく農産物の

「流通業務」

と呼ばれる仕事に携わっておりました。

流通業とは、誰かが生産したお米や野菜。これを欲しい!と思う人、食べたい!と思う人に対して提供していく。

生産者と消費者の間に立つ、流通業者とはこうした業態といえるのでしょう。

一般に個人やご家庭向けの小売り業、そしてスーパーなどの法人向けの卸売り業。この2つを総称して、流通業界と呼んでいる次第です。

私は有機野菜や肥料も農薬も一切使わない自然栽培農産物などの流通会社に所属していたのですが、個人向けの宅配業務もレストランや自然食品店向けの卸売業務も。

どちらの業務にも従事して参りました。そこでよく議論になっていたのは、流通業に従事する私たちは一切何も

“作っていないこと”

実際に作っているのは農家さんや加工食品のメーカーさん。そしてそれを実際に配っているのは、クロネコヤマトなどの宅急便業者さん。

流通業者は何も作っていないし、配ってもいない。そうであるのなら、流通業の使命とは果たして一体何なのか?

作りもしないし、配りもしない。そんな私たちに残された仕事はといえば、

「セレクション能力」

選択眼こそが問われるはずのもの。こうしたことをよく話し合っていたものです。

特に私が所属していたのは自然食を扱う業界。世に数多ある食材の中から、自然でムリのない。

 

そんな食べる人にとって本当に必要な食材のみを抽出し、提供していくこと。

売れるから、トレンドだから、利益率が高いのだから・・・。こうした諸々の誘惑を断ち切って、力溢れる食材を選び出すこと。

 

それこそが自然食を扱う私たちの使命であるはずのもの。生産する人と消費する人の間に立って、

“これぞ!”

と思う食材を、求める人々に対して提供していく。

私たちが間違てしまえば、食べる人だって間違ってしまう。流通業者には大切な役割が備わっている。だからこそ日々是勉強!

そんなことを胸に、日々の業務に勤しんでいた次第です。

 



■公器たる由縁は?
流通業と銀行業はよく似ているのではないかと思います。

銀行はモノやサービスなどを世の中にほとんど何も

「提供していない」

このことが理由になります。

銀行が提供しているモノはといえば、『お金』。お金という社会にとっての血液を創り出し、世の中に必要なモノやサービスの

“創造と拡充”

ココに寄与していくのが本来の銀行業の使命であるはずのもの。

それは食べものから摂取した栄養物を血液が流れることで、初めて人体を構成する60兆の細胞へと引き渡せることにも似ている。

お金はまさに血液部分で、生産と消費の仲立ちをするのがそもそもの役割のはず。

 

そしてその血液部分を創り出しているのが銀行業。銀行が

“社会の公器”

といわれる由縁は、必要な財やサービスを生み出すためのとても重要な役割を担っているから。こういうことではないかと思うのです。

銀行といえば、お金を預かってくれるところ。お金を用立ててくれるところ。公共料金などの支払いに便利なところ。

このようなイメージがあるかと思いますが、でも本来の銀行業の使命とはお金を「創り出すこと」


銀行がお金を貸し出す先は、主に事業者になりますが、なぜ事業者を対象にしているのかといえば、この世に必要なモノやサービスなどの実態価値

これを生み出す主体が事業者だから。そうなると銀行業で大切になるのは、その事業者が手掛ける事業。

 

その商品やサービスが本当に世の中の人々にとって役立つものなのかどうか?この点をきちんと

“ジャッジする!”

それが社会の公器としての銀行業の役割になるはずのもの。

そして融資を受けた側の事業者の方は、毎月元本と金利分とをきちんと返済できるようにと、一生懸命、身を粉にして働く。

そのことでこの世に必要なモノやサービスが世の中全体に拡充されていく。伝統的なバンカーとしての矜持とは、

『世のため!人のため!』

この点にこそあったはずなのです。

銀行業が間違ってしまえば、世の中全体が間違ってしまう。銀行業はそれだけ大きな使命を持った業態と言えるのではないでしょうか?


■大丈夫ではない人
そんな銀行業なのですが・・・、

かつては銀行業と証券業とは厳しく分離されていました。

銀行業とは世の中に必要な商品やサービスを生み出すためのお金を創り出すこと。

証券業とは、今あるお金を集めてきて利殖の追求のために投資をさせること。

銀行業が投資などの利殖拡大行為に手を

「染めないように!」

世界大恐慌の反省から、銀行業と証券業とは厳しく分離されていたのが経緯になります。アメリカにおいては1933年に

『グラス・シティーガル法』と呼ばれる法規制が作られ、銀行の投資行為は厳しく制限されていた。このような経緯があるのです。

でもそれがクリントン政権下の1999年に廃止されるに至りました。

その結果、銀行の株式市場への参入が可能となり、その帰結として起こってしまったのが、

“リーマンショック”

サブプライムローン云々だなんて当時盛んに言われていましたが、そのそもそもの発端はグラスシティーガル法の廃止にこそ原因があった。

このように解説されるのです。

それまでの銀行はお金を融資する際、その事業者は10年できちんと金利分を乗せて返済できるのかどうか?この点をしっかり見て、融資する・融資しないを判断していました。

いわば鑑識眼、セレクション能力こそが銀行側には問われていたのです。

そしてOKと判断した人に対してお金を創り出し、融資を実行する。つまりはプライム、良質な事業であり、事業主は大丈夫な人なのかどうか?

こうした点を総合的に判断していたことが言われているのです。

でも法律の廃止によって、すっかりタガが外れてしまった。10年で返済してくれるのかどうか?なんて銀行はどうでも良くなってしまいました。

それまでプライムな相手にしか貸し出さなかったはずのものが、大丈夫でない人。そこにまで融資を拡大してしまった。大丈夫ではない人だからこその

『サブプライム』

要は誰でもイイから、お金を貸し出し、それを債権市場で売り払い、マル儲けをしようと目先の利益追求ばかりにアタマをヤラレてしまった。

そしてその債権が劣化し、焦げついたのがリーマンショックの真相。このように解説されるのです。

 




■ボヤく理由・・・
銀行業が間違えば、世の中全体が間違ってしまう。

それは日本においても同じです。

今世紀末には、日本の人口は4300万人にまで減っていくことがいわれています。

にも関わらず、都心などを中心にタワーマンションなんかがバンバンと建てられている。最近は少し事情が違うのかもしれませんが。

どうしてこんなことが起きているのかといえば、銀行は政府や日銀からお金を

「貸し出せ!」

このようなプレッシャーを長いこと受け続けているから。

“貸せ!”と口で言うのはカンタンだけど、いざ貸し出そうにもきちんと返済できる人や事業を銀行はなかなか見つけ出すことが困難な状態。

借りる側の立場になれば、お金を借りて商売しようにも、なかなか売れない。

第二の敗戦、デフレ不況。そういわれて久しいものがあるからです。
※参考:『コロナ禍なのに株価3万円台突破って何?投資の本質から国の行く末を占う!


日銀に国債を買い取られ続ける日本の民間銀行は、国債からの金利収入をもはや見込むことができない。

日本国債以外の金利収入をどこかで稼がない限り、ジリ貧。貧して鈍するばかりとなってしまう。

そこで日本の場合、決まって白羽の矢が立つのが、

“不動産担保融資”

土地があるから安心だ!不動産を担保にしているのだから安全だ!

こうした感じで、お金がそこに向かってドンドンと流れていき、タワマンなどが次々に作られていったのがこの間の経緯。

 

バブル崩壊で学んだことは、一体何であったのか?

これから劇的に人口が減っていくにも関わらず、銀行が自らの身を守るためだけに、ひたすら愚かな行為が繰り返され続けている。

 

知り合いに「空き家バンク」の活動をしている人物がいるのですが、彼言わく、

「もう家なんか絶対に建ててはならない!どうせ何十年後かには空き家になるんだから!」

このようにボヤくのです。

招来の総理大臣候補の自民党の河野太郎氏が、移民を積極的に向かい入れよ!そう叫ぶ理由は、こうした背景があると思うのです。


■ボロ家と豪邸
タワマンなどが立っても、とても足りない銀行の利息収入。

足りないのだから、どこかで不足分を確保しなくてはならない。そこで銀行が行い始めたのが、海外への融資。

『ジャンクポンド』

などと呼ばれる危ない投資先を融資対象として選ぶに至った次第です。

ジャンクポンドだなんていわれるくらいだから、ハイリスク・ハイリターンは自明の理。それでも目先の利息を得ようと躍起になったのが経緯になります。

こうして銀行によって、日本の円は次々にドルなどの通貨に変えられていき、総額500兆円ともいわれるような海外のクズ資産。

ココに対して、投資のホコ先を向けるに至りました。

その裏側でドルなどを買うために売られた日本円。これを外国人投資家たちが

『円買い』

していく。そして買った円を使って、日本の山林や水源、水道利権などを買い漁っていく・・・。

これがアベノミクスの金融緩和、そしてそれに続く自公政権によって起こった事態と説明されるのです。

これを売国政策と呼ばずして、

“何と呼ぶ?”

私たちの国土や大切な生活のインフラが外国人たちの手に売り渡されていく。日本の優良資産を売り払い、海外のクズ資産を買っている・・・。

「豪邸を売ってボロ家を買う」

フェア党代表の大西つねき氏は、散々な日本の現状をこのように表現しているのです。

私たちは銀行を中心としたお金の流れについても、きちんとアンテナを立てておく必要を思うのですが、いかがでしょうか?

 

 

■参考文献

 

無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト

 

 

自然食業界キャリア15年のOBが綴る

無投薬・無医療の生き方マガジン!

 

 

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