支配の方程式から世界の今を考察!農業と戦争との知られざる関係とは? | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

自然食業界歴15年の管理人が1日10分で医者にもクスリにも依存しない自然食実践術を公開。衣食住、生活環境、医を含めた医者ギライ・クスリギライのあなたに贈る!実践術をブログで毎日公開中!

「食」を支配する者が、

人民を支配する

エネルギーを支配する者が


国家を支配する

金融を支配する者が

世界を支配する

これはアメリカ元国務長官のヘンリー・キッシンジャーの言葉になります。

以前も紹介した内容ではありますが、1970年代後半から始まったアメリカ農業関連企業とアメリカ政府の世界戦略

その中身はというと、妄りに兵器を使うのではなく、

『農業』

によって他国を侵略していく・・・、このような取り組みだったといえるのです。

2003年ブッシュJr大統領の手で行われたイラク戦争は、石油利権獲得のための戦争。

 

このように思われているのですが、それとは別にもうひとつの大きな目的がありました。それが何であるのかといえば、イラクの農業を

“牛耳ること”

胃袋を掴むことで国家を乗っ取らんとするための画策。こうした内容であると、『日本が売られる』(幻冬舎刊)の中で堤未果氏は指摘しているのです。

イラク空爆後に行われた米軍統治下において、米国企業は遺伝子組み換え種子と農薬、さらには農業機器の提供を行い、その上でイラクの農民たちはモンサント社などとの

「ライセンス契約」

を結ばされるに至りました。

 

発展途上国と呼ばれる国が自然災害などに見舞われると、“復興支援”の名のもとに、遺伝子組み換え種子と農薬とがセットで無償提供されていく。

こうしてイラクをはじめとした多くの国々は、食料主権をいつの間にか喪失していく。堤氏は、

「人道キャンペーンと米国式アグリビジネスのコンビは最高に相性が良い。他国の不幸に胸を痛める自国民とバイオ企業の株主の両方から高く評価されるからだ」

このように解説するのです。

イラク戦争に始まり、カダフィ率いるリビアへの政権転覆劇。シリア、アフガンへの軍事侵攻とその挫折。

「米国の衛星国はすべて、わずかな口実で謙虚に従順に(米国に対して)イエスと答え、オウム返しをするだけでなく、その行動を模倣し、アメリカが提示するルールを熱狂的に受け入れているのである」
「したがって米国が自らのイメージと似姿に似せて形成したいわゆる西側ブロック全体が、全体として、まさに 嘘の帝国"であると、十分な理由と確信を持って言うことができるのである」


プーチン大統領が2月24日に、ロシア国民に向けて行った開戦趣意演説の中の一説です。

食料・エネルギー・金融、これらを意のままに操らんするための企み。

いまウクライナで起こっている事態は、こうした文脈からも考え直してみる必要があると思っているのです。

ロシア国内から遺伝子組み換え食品を排除し、国内における作付けを禁止。そして食料の自給体制を築き上げてきたプーチン大統領。
※参考:『報道に国境はあるのか?ロシア問題から人類の過去・現在・未来を考察する!

プーチンからしてみれば、今回の事態は

 

“防衛戦争”

 

としての意識が強いのではないかと私は思うのですが、いかがでしょうか?

 



■支配のために・・・
タネを使った侵略。支援という美名の下での支配の確立・・・。

アメリカの衛星国家である私たちの国は、いつの間にか巨大農業関連企業。彼らにすっかり胃袋を

「握られてしまっている」

『種子法』の廃止で、タネはみんなのモノ!こうした公共財としての種子の位置づけが失われ、巨大農業関連企業の私有物と化していく。

これが種子法廃止の真の狙いといえます。

そして『種苗法』の改定で、これからの日本国民は遺伝子組み換え種子からの農産物、これ以外を選ぶことがほぼ

「不可能」

になっていきます。これまで原則自由であった農家の自家採種。それが今回の改定で原則禁止になってしまいました。

農家は育てた作物からタネを採ることを許されず、違反をすれば禁固10年、罰金1000万円。法人ならば罰金3億円。

このような驚愕の内容となっている。殺人罪で1人殺めれば、禁固15年が量刑相場といわれていますが、それにあたかも次ぐかのような厳罰っぷり・・・。

しかも支払い不能と思えるような多額の罰金刑までをも課されてしまう。

農家が自分でタネを採ることは、そこまでの重罪なのかどうなのか?

私たちは真剣にこのことについて、考え直してみる必要を思っているのです。

私たちの国の政府も、世界を股にかけて活動する巨大種苗メーカーも、食べる人の健康と幸せを真剣に考えて努力と研鑽とを惜しまない。

そんな栽培の担い手が日本国内に増えていくことを絶対に

“許さない!”

本来国家は環境を守り、食べる人の健康を真剣に願う、そんな農家を全力で応援しなくてはならない立場であるはず。

安全な農産物を作る農家は重罪人、日本人などは遺伝子組み換え食品でも食らっていやがれ。

私たちは真綿で首を絞められるかのような状況に追い込まれているのです。

 




■横暴の果てに
私たちの大切な食料。

 

その源であるお米や野菜のタネは本当に、一部の巨大企業の私有物なのでしょうか?私には
 
『自然界からの恵み』

としか思えないのです。

人はゼロから作物を創り出すことなど、全くできないワケだし、当然タネをゼロから創り出すことだって不可能になります。

トマトのタネを作るのはトマトの木。キュウリのタネを作るのはキュウリの苗。この厳然たる事実に

「立ち戻る!」

必要を思っているのです。

思えば原種のトマトは、小さな粒のような実で、トゲトゲがあると言われています。

トウモロコシはそもそもは石のようにカタイ植物で、それを昔の人々が粉にしてどうにか食べられるようにと創意工夫を重ねてきたことが伝えられています。

トマトだって、食べにくい小さな実を大きくしていく。この作業を先人たちが行ったことによって、私たちはトマトの恩恵を受けることができている。

原種のキュウリもあまりに苦くて、とても食べられるようなものではなかった。そうした話を耳にしたことがあります。

先人たちが苦くて食べられないようなものを美味しく頂けるようにと、さまざまな工夫を重ねてきた。

タネは自然からの贈り物であり、同時に全人類共通の大切な資産ではないだろうか?私はこのように考えているのです。

こうして長い年月をかけて繋がれてきたタネ。それらを使って、チョコチョコとイジくり操作をしたから、後は全てオレのモノだ!

寄るな!触るな!二度と使うな!絶対使うな!使いたいなら

「カネを出せ!」

こんな横暴極まりない巨大種苗メーカー側の主張が、本当に私たちや未来の人々の幸せと健康に繋がっていくのかどうか?

今からでも全く遅くはないので、真剣に議論を重ねる必要を思うのです。

でもそれって、農家さんの話でしょ。私にはあまり関係ないように思うのだけど・・・。そう思われる方もいらっしゃるのかもしれません。

でも、農家が自分でタネを採ることを禁止されてしまえば、私たちの生殺与奪の権は、すべて巨大種苗会社の手に握られてしまうことを意味しています。

先にも述べましたが、世界を股にかけて活動する巨大種苗メーカーは、全人類に毎日毎食、

「遺伝子組み換え作物」

を食べさせたいと思っているから。農家の自家採種が封じられ、種苗メーカーが遺伝子組み換えのタネ以外を販売しない。

もしこうした事態に陥れば、私たちの手の中にある食材を選択する権利が完全に消滅しかねない。
 
組み換え作物以外を食べることができなくなってしまうのです。

そのような事態に陥っても、あなたは本当にそれで良いと思うのかどうか?カワイイ子や孫に、遺伝子組み換え作物を毎日食べさせたいと思うのか

“否か?”

今まさにこの判断が問われているようにも思うのです。

ロシアのプーチン氏は、このことに対して明らかに“ノー!”を突きつけている。そしてロシア国民はそんなプーチン氏を長きにわたって支持し続けている。

だからこそ、プーチンロシアを今のうちにどうにかして潰しておきたい。

このことも今回の問題の真相、その一端を占めているのではないだろうか?

まさに食を支配する者が人々を支配する。

私はそんなことを思っているのですが、あなたはどのように思われますか?
 

 

■参考文献

 

 

 

無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト

 

 

自然食業界キャリア15年のOBが綴る

無投薬・無医療の生き方マガジン!

 

 

にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村