報道に国境はあるのか?ロシア問題から人類の過去・現在・未来を考察する! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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ロシアは世界から

“孤立した!”

テレビを中心に盛んに報じられ続けています。

ロシアが悪い!プーチンは侵略者だ!、こうした論調を聞くに及び、アメリカやヨーロッパ以外に世界はあたかも

 

「存在していない・・・」

そうであるかのような話っぷり。中国、イラン、インド、中東や南米の国々。これらの国々はロシアの行動をどのように眺めているのか?

それについては、ほとんど触れられることがないのです。

アメリカを中心とする西側諸国が正しくて、その他はすべて間違っている。はたまた無視とダンマリを決め込んでしまう。

ロシア一国を全世界が糾弾しているかのような報道のあり方は、あまりに一方的ではないだろうか?

ジャーナリズムとは、国境に縛られたものに過ぎないのか?それは国家や国境、軍事や経済の同盟に縛られてしまうものなのか否か?

こうした疑問を覚えてしまうのです。歴史的にロシアは、他国からの

 

“侵略”

 

を受け続けてきた。これがロシア人たちの素直な歴史観になるのでしょう。

古くは、モンゴル人によって侵略され、その後はナポレオンの東方侵攻。さらには第一次大戦、第二次大戦といったように各種さまざまな戦乱の歴史が続いてきたのです。

ロシア文学の翻訳などで名高い、文学者の亀山郁夫氏は、

 

「20世紀のロシアに幸せな時期は存在しなかった」

このように述べています。特にロシア人にとって生々しく記憶に刻み込まれているのが、第二次大戦中に行われた『独ソ戦』。

ナチスドイツによるその作戦は、バルバロッサ作戦と呼ばれているのです。

日本における第二次大戦の戦死者はヒロシマ・ナガサキの被爆者を含め、約300万人といわれていますが、独ソ戦におけるロシア側の戦死者数は

“2700万人”

当時2億の人口であったものが、約1億6000万人くらいにまで減少してしまったそうです。

ナチスドイツの侵略から祖国を守った大戦争。そしてナチスからヨーロッパ全土を解放した戦争こそが独ソ戦の結末。

ロシアにおいては『大祖国戦争』、このような呼ばれ方が一般的なのだそうです。
※参考動画「ロシアの論理」で読み解くウクライナ危機

このため他国からの侵略行為に対しては、神経質にならざるを得ない。

こうした背景を踏まえた上で、現在のウクライナでの問題を考える必要を思うのです。

 


■ユダヤとロシア
またロシア革命はユダヤ革命、そんな風に指摘する声もあるのですが、ロシアや東ヨーロッパには

「アシュケナージ」

と呼ばれるユダヤ人たちがかなりたくさん存在していました。

そもそもはといえば、日本の鎌倉時代ごろのこと。この時期ヨーロッパにおいては、ポーランド王国が権勢を奮っていた頃になります。

ユダヤ人はヨーロッパ各地において、それまでも迫害を受け続けていたのですが、ポーランド王国のみはこれを積極的に受け入れていきました。

商売の才能、それを見込んでのことなのでしょう。ヴォルガ川、黒海、バルト海を結ぶ交易が盛んであったことがその理由と解説されています。

そんなポーランド王国が18世紀後半に滅亡し、プロセイン・オーストリア・ロシアに分割されてしまいます。

ポーランド王の庇護を失ったアシュケナージたちは、帝政ロシアからヒドイ迫害を受けるに至ったのがその後の経緯。

これは中国の清朝とは異なり、ロシアのロマノフ王朝が民政を蔑ろにしたことが理由といわれています。

帝政ロシアは臣民たちの不満のホコ先をユダヤ一極に向かわせようとする。こうした背景があったと説明されるのです。

その後スターリンが日本に近いシベリアのハバロブスクにユダヤ人自治州を設けて、隔離したのが大まかな経緯になります。

 

そして1947年の

『イスラエル建国』

の際に、ロシアのアシュケナージ・ユダヤ人たちはこぞってイスラエルに移住していきました。

イスラエルの約30%はロシア系アシュケナージであることが言われ、街の看板等にはロシア語が併記されているそうなのです。

とはいえ、ロシアに居るすべてのユダヤ人たちがイスラエルに向かったわけではない。

当然のことながら、ロシアに残った人々もいたのです。

その人々が、ソ連崩壊後に政権を握ったエリツイン。エリツイン政権は米英などの西側諸国をバックにした政権。

 

このように言えるのですが、主にこのアシュケナージたちが閣僚や政権幹部、産業界の上層部を占めるようになりました。

 

当然ながら、メディアも彼らの傘下に組み入れられた次第です。特に有名なのは

「オルガリヒ」

と呼ばれる新興財閥。ガスの生産・探鉱、高圧ガスの輸送などを手掛ける『ガスプロム』を掌握したのが経緯といわれています。

プーチン大統領は2000年の政権樹立後に、このオルガリヒたちを次々に潰していったことがいわれています。

西側の影響力を排除して、ロシア人のためのロシアの建設

これがプーチン政権の矜持ではないだろうか。私はそのように思っているのです。

ロシアの人々は、度重なる戦争と侵略の記憶、さらにはソ連崩壊後の深刻な食糧の欠乏。

そして祖国を恣しいままに蹂躙していく、アメリカを中心とした西側の軍産複合体を代表するネオコン勢力。

プーチン政権はこれと時に妥協しつつも、矜持を譲ることなく国家運営を行い続けてきたのです。

実際にプーチン政権誕生後のロシアは、驚くほどに豊かな国になりました。国民の所得は6倍~10倍に跳ね上がったと説明されるのです。

20世紀のロシアに幸せな時代はなかったのですが、21世紀になってロシア人たちに訪れた豊かな日々。

プーチン大統領がいまだ高い支持率を誇る理由は、ロシアの苦難の歴史が背景にあるといえるのです。

■NATOとロシア
アメリカは遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食品、そして遺伝子ワクチン。

これらを外交上の武器にして推し進めているのが現状になるのでしょう。

これに対して、ロシアのプーチン大統領は、2015年12月にロシア議会で、

「ロシアは2020年までに食料自給率100%を達成する」

と高らかに宣言しました。それは量の問題だけではなく、質にも同等のウエイトを置いた政策を進め、世界が驚く飛躍を瞬く間に実現してきたのです。

「我が国には自国民に十分な食を供給できる国土と水資源があるだけでなく、健康的で質が高く環境に優しい食べものを、世界中に輸出することも可能だろう。いま世界中で求められている良質な食べものを西側諸国はずいぶん前に作るのをやめてしまったようだ」

こう述べて、オーガニック先進国として自給自足体制を作り上げると宣言したのです。

その後、ロシアの小麦輸出は世界一位となり、農業超大国として新生ロシアは生まれ変わったのが経緯になります。

冷戦時代のソ連は食糧輸入国であったことはよく知られています。輸入先は東側の衛生国家群、東欧諸国であったことは言うまでもありません。

長く続いた米ソ冷戦の間は、食料が枯渇することはあまりなかったようですが、それが一転。

冷戦終了後に、過去の隷属国家群であった東ヨーロッパ諸国がこぞって、NATOに加盟し、EUに参加していきました。

 

つまるところ、西側に与してしまったのが経緯になります。

ソ連時代には各国に革命をバラ撒き、兵器を輸出し、軍事顧問団を送り出す。その代わりに、同盟国から物資などを輸入していく。

当時のソ連・ロシアは、“ヨーロッパ・ロシア”としての意識が高かったことがいわれています。

しかしソ連崩壊により同盟国が次々と西側に与していく中、ユーラシアの天然ガスや石油を開発して売り出し、農業などの国内産業を保護。

それにより、西側勢力の干渉を許さない。海のロシアから陸のロシアへの転換。内向きなロシア人、アジアを指向するロシア。

 

こうして“アジア・ユーラシアロシア”が誕生したと解説されているのです。

 



■日本とロシア
ロシアは農薬も化学肥料も一切使わずに作物を栽培する。このことを政策目標に掲げている模様です。

そして新規で無農薬栽培に取り組まんとする国民に対しては、無償で畑を供与する。

こうした政策をも進めていることを何かで読みました(出典は失念しました)。

さらに、2017年7月プーチン大統領は農業生産の躍進を強調した上で、ロシアは、

「いまだに種子を外国からの輸入に依存している。我が国の食の独立を阻む状況を、このままにしておいてはならない」

と述べ、

「我々ロシア人は、誰にも依存しないレベルへと、前進しなければならない」

として大規模な種子の国内自給に向けた取り組みを急ぎ、進めているのです。

また2014年には遺伝子組み換え食品は、もはやロシアには必要がないと述べ、

「アメリカ人たちが遺伝子組み換え作物を栽培したいならば、彼ら自身がそれを食べればいい」

このように表明し、食と農の分野においても、モンサントなどの巨大アグリビジネスの干渉を許さないことを宣言するに至りました。

そして遺伝子組み換え作物も国内での生産を

“全面禁止”

とし、輸入品に対しても厳しい規制を進めていると『日本が売られる』(幻冬舎刊)の中で著者の堤未果氏は解説しています。

ロシアと同様に、アメリカを中心とする西側諸国からの経済制裁を受け続けるイランにおいても、国内農業生産物の

「約8割」

がオーガニックであることがいわれています。中国においても、同様の動きが見られるのです。

これに対して日本はといえば、世界最大の遺伝子組み換え作物輸入国といわれて久しいものがあります。

それだけに留まらず、残留農薬基準をどこまでも緩め続け、農家の自家採種までをも

“原則禁止!”

にしてしまう。『種苗法』の改定は記憶に新しいところではないでしょうか。

農家は自分でタネを採ることができなくされてしまい、巨大種苗メーカーから毎年タネを買わなくてはならなくなる。

それは今後の日本人の食料はすべて遺伝子組み換え作物になっていく。こういうことではないかと私は思っているのです。

プーチンロシアが行う農業・食料政策はどれをとっても、マトモで真っ当。

だからこそ欧米のネオコンたちは、何としてでもプーチンロシアを叩き潰したい。

 

ウクライナで行われていることはまさにこの文脈ではなかろうか?本当の侵略者は一体

 

「誰なのか?」

 

事態を冷静に眺める必要を思っているのです。

■かつての賑わい
アメリカの支配が弱まっていくのに併せて、ロシア・中国・イランなどの国々が大きく成長する。いわば、

「アジア・ユーラシアの時代」

その到来がそこにまで迫ってきている。そしてそのユーラシアを大きく動かす同盟こそが

『上海協力機構』

こういうことではないかと思うのです。

上海協力機構はロシア・中国のみならず超大国のインド、またイランを筆頭に中央アジア諸国が加盟しています。

また昨今、アメリカ軍が撤退したアフガニスタンなどもオブザーバー参加するなど、その影響力はますます強まるばかりとなっているのです。

域内の人口は32億人で世界人口の約4割。GDPは日本の10倍の46兆ドルにも上り、世界の約2割を占めるといった類を見ない規模で構成されている。
 

それでいてアメリカ、イギリス、そしてその衛星国であるカナダやオーストラリア、日本などの国々が加盟していない


上海協力機構とは、空前絶後の新時代の同盟といえるのです。

この上海協力機構が及んでいるエリアのユーラシア中央部は、お馴染みのシルクロードで古代より交易などの商売が盛んな場所。

この100年ほどの間に、ヨーロッパの植民地支配により分断され、その繁栄は失われてきました。 

でも、米英覇権が弱まるとともに再び往時の賑わいを取り戻しつつあるのです。まさに、

“アジア・ユーラシアの時代”

その過渡期の状況を私はウクライナ問題から眺めているのですが、あなたはどのように思われているでしょうか?

 

 

■参考文献

 

ロシアの「ウクライナ侵攻」が、日本に突きつける“残酷な現実”とは?

 

■参考動画

「ロシアの論理」で読み解くウクライナ危機

・「ロシアとウクライナの歴史について自分自身の目で見て知って欲しい

 

 

無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト

 

 

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