我が家には5歳になる
「茶トラ猫」
の兄妹猫が2匹いるのですが・・・。
昨日から兄猫の方が、激しい下血、血便に襲われています。
お腹が痛むようで、唸り声をあげながら七転八倒を繰り返しているのですが、そこら中に血を巻き散らかされては叶わない。
そこで犬用のおむつで急場を凌いでいる状態です。
同居する、現代医療をこよなく愛する私の実の父親は、
“動物病院だ~”
“医者だ!クスリだ!早く連れてけぇ~!”
こうした具合に実に分かりやすく騒ぎ続けているのですが、事態発覚後に私は妻と打ち合わせを行いました。
動物病院などには連れて行かない。行ってもただ闇雲に抗生物質を出されるだけ。
縁があって我が家の一員となったからには、猫であろうとも
「無投薬・無医療」
これを貫いてもらう。たとえ愛猫の身に何が起ころうとも、それも生老病死の自然の摂理。
そう思い定め、ひたすら見守り続けているのです。
2、3日前から食が細いなと思っていたのですが、昨日私の目の前で嘔吐したのをきっかけに、数秒後にお尻から鮮血が溢れ出たのが経緯です。
その後、この繰り返しを行い、いまは小康状態。下血で苦しそうな様子ですが、私としては出ないよりはマシ。
出ている、血を出していることの意味は、猫の体が不純物や異物・老廃物を体外に出そうとしている体の自然な反応。
今回の猫の下血を私はそのように考えて、ひたすら見守り続けているのです。
症状の力が勝つのか?それとも猫の体力、生命力が勝つのか?
いまだハッキリとはしない状況なのですが、我が家の一員として、猫にはどうにか頑張り抜いて欲しい。そう願うばかりです。
(この子です・・・)
■症状と療法
現代医療は体からの症状をすべからく
「悪!」
このように決めつける体系になります。
熱が出たら、解熱剤。下痢になったら下痢止め薬。痛みが出れば鎮痛剤。発疹が出ればステロイド剤や免疫抑制剤・・・。
このようにすべての症状を悪と捉えるあり方といえるのです。
でも症状とは、体の必要に応じて起こる反応のこと。必要があるからこそ症状は起きている。
体はあえて症状を引き起こすことで元の自然で元気な状態に戻ろうとしている。
“症状即療法”
症状とは良くなるために必要で欠かせないプロセス。このように捉えるのが自然医療の見方になります。
猫の体の中で不具合が生じたからこそ、下血や血便を出すことでその不具合箇所を修復しようと図っている。
そうであるのなら、余計な手出しは一切
「無用!」
猫に備わる生命力、そこにすべてを賭けるといった選択を行い、私と妻は見守り続けているのです。
■処刑延期・・・
肺ガンの喀血。胃ガンの吐血、腎臓ガンや膀胱ガンの血尿。子宮ガンの不正出血。そして大腸ガンの下血。
いずれのガンも出血を起こすことが特徴的な症状であることが言われています。現代医療はガンともなれば、スグさま
「手術!抗ガン剤!放射線!」
と三大治療で癌巣を叩き殲滅しようとするのですが、見方を変えれば汚れた血液を体外に排出しようとする反応こそが出血である。
つまり叩いてはならない。ガンになるからこそ、体が守られる。出血下血を繰り返すからこそ、元気になれる。
繰り返しになってしまい恐縮なのですが、日本の自然医療の最高権威ともいわれる森下敬一医師は、『血液をきれいにして病気を防ぐ、治す』(講談社α新書)の中で、ガンとは
『体内が有害物質で汚染された警鐘』
であると指摘しています。血液が有害物質で汚染されてしまうと、敗血症という病気を引き起こしてしまいます。
敗血症は血液に細菌類が繁殖してしまうといった異常事態を意味する症状で、かかってしまうとわずか1週間程度で死に至る。実に恐ろしい病気であると解説しているのです。
森下医師はガンの発生とその肥大化は一種の猶予期間であると位置づけています。敗血症という致命的な症状を回避する目的で、体があえて行う
「浄血装置」
こそがガンの正体。血液の汚れを一か所に集めることでガン腫をわざわざあえて作り出している。それにより、肺血症による処刑の時期を先延ばしにしようとしている。
体を生かし続けようとするための猶予措置こそがガンの意味。このように説明しているのです。
つまりは血液を清浄化するための延命措置がガンなので、ガンにかかったことが分かったら、
「まず食生活を始めとする生活習慣など、自分のやってきたことすべてを反省することから出発すべき」
こう強調しているのです。
(左:兄猫 右:妹猫)
■命の定め
現代医療はガン細胞は正常な細胞が突然変異することで、無尽蔵に
“細胞分裂”
を繰り返していく。このことを大前提に治療を行い続けています。そして血液は骨髄で作られている、このことを動かしがたい事実であるとして、骨髄移植などを行い続けているのです。
でも、森下医師は、血液は骨髄で作られるものではなく、主に
『腸』
で作られていると主張しています。そしてガン細胞は細胞分裂で増殖するのではなく、食べものの汚染が血液を汚し、その汚れた血球が融合し合うことでガンは形成されていく。
このように解説しているのです。
※参考:『ガンを巡る2つの学説・異なる主張の重要部分を比べてみる自然派医療考!』
ウチの猫が大腸ガンにかかっているのかどうかは分かりません。それを調べるつもりも私には毛頭ありません。
人が近寄ると、モノスゴイ声で怒るので、家族に見えないように配慮して隔離を続けています。
病気になった猫は、決して仲間同士の群れに近づかないことがいわれています。その流儀に従い、元気な妹猫の方は兄猫に決して近寄ろうとはしません。
また猫は死期を悟ると、飼い主のもとを離れて静かにひとり死んでいくことが言われています。
そうならないことを願うばかりですが、生きとし生けるもの。生まれた以上はいつかは必ず
「死んでいく」
このことも否定できない、生命の厳然たる実相になります。
ナチュラルライフとは、生きることのみに焦点を置いたあり方ではなく、死をも包含した自然界の摂理を尊重し、順応していく生き方のこと。
生老病死、そのことを胸に今は静かに見守り続けたいと思っています。
■参考文献
■無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト
■自然食業界キャリア15年のOBが綴る