自然出産と病院出産・菌の受け渡しの決定的瞬間に迫る!ナチュラルバースの真髄は!? | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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「裸のサル」


私たちは自らをそう呼んだりもします。

他の生きものに比べて、

 

 

体毛が異常に少ない

 

 

これが私たちの特徴。

 

裸一貫!なんて感じで、地位も名誉も、虚飾も何も、

みんな削ぎ落したかのような見栄えをしている。

 

“一本気で、潔い!”

 

なんて思ったりもしますが、それはあまりに無防備な状態。実に、


キケン!


な姿でもあるのです。

頭部・陰部・脇の下を除き、体毛がほとんどないので、常に

リスクに晒される。

ちょっとのことでキズができてしまうし、ヤケドのキケンだって常に隣り合わせ。

人がサルから進化したのなら、当然あってしかるべきの体毛が

ゴッソリなくなっている。


なぜなくなったのか?


そんな疑問を覚えてしまうのです。

 

これについては諸説あって、いまだ決定的なものはないようです。

そうであるにしろ、私たちが裸のサルのままの状態で、地上に生きている。

 

 

この事実は揺らがない。

 

 

裸なら裸であるなりのケア、それだって必要になるのです。

 

そこで今回は、私たちに備わった防御機能を考えることで、

 

自然な出産、自然な成長、自然な人生の歩き方。

 

医者ギライ・クスリギライのあなたと一緒に考えてみたいと思います。



 

■2つの防御機能

裸であることのキケンを回避する目的で、体の一番外側、

皮膚を覆うような形の

「角質層」

を形成した。これについては以前の記事で触れました。

※『角質・角栓のナチュラルビューティー分析・美肌実現は自然尊重を本義とセヨ!【後編】


陸に上がった人類は体内の水分の蒸発というキケンな状態。

これを何とか回避しなくてはならなかった。

そこで皮膚細胞を上へ上へと上げていき、細胞核を死滅させ、

死骸となった皮膚細胞をレンガを積み重ねたような形に置いた。

 

これにより水を通しにくい角質層が整備され、水分の蒸発を防ぐ防御装置が完備された。

“裸のサル”であるがゆえの第一の防御手段が「角質層」。

 

そうした説を紹介したわけです。
※詳細は、

 『角質・角栓のナチュラルビューティー分析・美肌実現は自然尊重を本義とセヨ!【後編】』を参照
 

 

もうひとつが、

 

「人体常在菌」です。

地上にはあらゆる種類の菌が存在している。

地下5000メートルの岩石の中にも菌はいるし、火山のマグマの中にも菌はいる。
さらに南極の厚さ数百メートルの氷の中で生きる菌。

 

こうしたオドロキの存在までもが確認されているのです。
 

また、農薬や除草剤、青酸ナトリウム、ダイオキシン、PCBなどの

人工物をも分解してしまう菌もいる。

つまり、

この地上にはあらゆる菌がそこら中にいて、この環境で素っ裸で生きることのリスクは

 

あまりに大き過ぎた。

菌から我が身を守るには、

 

 

「菌を持って菌を制す」

 

 

これ以外の方法はなかった。

 

心臓の働きは心臓にしかできないのと同じで、菌に対抗できるのは菌しかなかった。
そこで人体常在菌を体に住まわせる代わりに、

 

外来菌から身を守ってもらう

こうした手段を思いつくに至ったのです。

私たちが汗や皮脂を常在菌のエサとして提供する代わりに、

菌たちに外来の病源菌などから体を守ってもらう。

常在菌が皮膚の上を弱酸性に保つことで、中性からアルカリの環境を好む黄色ブドウ球菌
や化膿菌といわれる「緑膿菌」が繁殖できないようにしてもらった。

腸内細菌には食べものを分解してもらったり、栄養素を分泌してもらったり、
腸にまで入ってきた外来菌を退治してもらったり。

人と常在菌とがギブアンドテイクの関係を作ることで、

「地上で生きる」

ための生存環境を整えたと考えられるのです。
お互いのメリットの追求から、

 

“常在菌と人とのタッグ”

 

が成立したと推測されるのです。


※参照『皮脂のナチュラルビューティー分析・美肌実現は自然尊重を本義とセヨ!【前編】


 

■分娩の戦略とは?
骨や筋肉、脳が大切なのと同じように、「人体常在菌」だって大切。

常在菌なくしては、私たちは生きることができないわけですから。

 

でも、

 

私たちがお母さんのお腹、子宮にいる間は完全に


「無菌状態・・・」。


十月十日も無菌でいる赤ちゃんがパートナーである菌たちの受け渡しを

 

 

いつどこで、どのように行っているのか?


それは出産時であると説明されるのです。


出産の際に破水して、子宮の中に

「乳酸桿菌」

といわれる赤ちゃんにとっての最初の菌をお母さんから譲り受ける。

そして産道を通り、地上に向かう過程で外陰部の様々な菌たちと接触し、
体内に取り込んでいく。

腸球菌や大腸菌もその間に受け取って、地上で生きるための

 

“基盤づくりを行う”

 

わけなのです。

思えば、出産のことを「分娩」といいますが、その語源は

「分便」

それは赤ちゃんを出産する際に、お母さんは便も一緒に出すことを意味しています。
それは、汚いものでも、恥ずかしいことでも何でもない。

そうすることで赤ちゃんが地上の荒波に立ち向かえるように、
母から子へ大腸菌などを受け渡すといった

「崇高な行為」

なのです。


昔はどの病院でも、出産直前に浣腸を打ち、腸の中を便のない状態にするのが普通でした。

 

便が溜まっていると、赤ちゃんがそれに阻まれ、難産になってしまうと考えられていたからです。

また便による感染症を防いだり、腸を刺激することで陣痛を促進する意味もあったようです。

 

これはWHO(世界保健機関)がその根拠をすべて否定したのをきっかけに迷信と分かりました。

 

今は医院によって対応は違うようで、浣腸を打つところもあれば、打たないところもある。

 

但し、

 

打たないところでも、妊婦さんが恥ずかしいと訴え出る場合は、

 

“打つ!”

 

こうしたケースも少なくないようです。
 

恥ずかしくてタマラナイ、こういうことなのでしょうが、正直、


「ちょっと待って!」


と言いたくなってしまうのです。

大切な常在菌を赤ちゃんに受け渡す最重要の場面を、

 

クスリの力で止めてしまう!

 

なんて、どうかしている。

 

便には腸内細菌が1兆匹も含まれていて、それが今後の赤ちゃんの常在菌の基盤となっていくもの。

 

何を考えているのか!


そう一人悶々として、怒り心頭になってしまうのです。




■生きとし生けるもの
ウサギもウマも、コアラもチンパンジーも、

母親の糞を食べる、「食糞」の習性があることで知られていますが、それは、

 

 

汚い行為でもなんでもない。


糞を食べることでその中の常在菌たちを体内に摂り込むといった

「大切な儀式」

でもあるのです。


人も同じで分娩に際して、母親の常在菌を赤ちゃんの体に移管するといった、

極めて大切で、今後の赤ちゃんの健康としあわせを左右するほどの、


大行事を行わせない!


まさしく浅知恵で、それ以外の何者でもない。

 

過剰な清潔志向と無意味なハニカミが赤ちゃんの生きる力を

 

 

弱体化させてしまう。

 

 

狂った自然観・・・、もはや“残念!”としかいいようがない。

 

以前よりも事態は改善されているとはいえ、こうしたことが実際に行われているのです。

 

分娩を本来の意味である「分便」に戻すこと。
その意味は深く、母と子とで、

“便を分かつ”

 

このことを意味している。
 

ココに戻すことから、始めなくてはならない。

そうした使命感に燃えて、いまこのブログをもの凄い高血圧で書いているわけです。

 

実際の出産に当たっては、便以外にも、羊水や出血にまみれているので、

他のニオイと混ざり合う。

 

そのままのニオイはしないようです。

 

また、大便がそのまま出るというよりは、切れ端のような感じで出るようなので、

それほど心配しなくても良いとのこと。

 

看護婦さんも慣れっこなので、手速く・迅速に処理してくれるので、

心の痛みをあまり感じることもないようですよ。

赤ちゃんも羊水や出血など、いろんなものに包まれて出てくるので、

この点も心配はいらないようです。

 


■気がかりな点も・・・
自然出産とは自然の摂理に則して行う出産のこと。それは生きものとしての

 

“凝縮された知恵の宝庫”

 

であり、地上の危なさ、怖さを身を以って体験してきた、名もなき先祖たちからの

 

「大切なメッセージ」

 

でもあるのです。

 

人と菌とを繋ぐ、懸け橋のような儀式でもあるので、薬剤など使ってはならない。

我が子の健康としあわせを願って、堂々と「分便」して頂きたいと思うのです。


そもそも、出産は病気でも何でもない。

それなのに、病院というあんな無機質な施設で生ませること自体にも違和感を覚えます。

最近は、医師の休日や帰宅時間に産気づかないように、

 

「陣痛促進剤」

 

を打つのが当たり前になっています。

 

医師の在勤日・在勤時間に合わせて、生まれるように

 

“生誕時間がコントロール”

 

されているのです。

 

それが反自然であることは言うまでもありませんが、

仮にその時間が夜に設定された場合、


蛍光灯のまばゆいくらいの明かりの中で、赤ちゃんは産み落とされることになる。

お母さんの子宮という暗い場所に居続けてきた赤ちゃん。

それにいきなり蛍光灯の光を浴びせかけるなんて、何だか不自然な印象です。

赤ちゃんは生まれ出た瞬間にきっと、

「マブシイ、ヤメテ・・・」

そう感じていると思うのですが・・・、どうでしょう?

 

最近は部屋を暖色系のデザインにしたり、蛍光灯も目に優しいLEDなどに変えたり。

こうした処置をする医院もあるようですが、全体への進捗度合いは分かりません。

 

出産は多くの出血を伴うものでもあるので、明るい光は母体にも赤ちゃんにも

 

“酷ではないか?”

 

特に目は毛細血管が張り巡らされ、平常時でも血液を大量に必要とする箇所になります。

母体への影響が気がかりです。

 

もちろん母子の安全を配慮しての病院出産であり、陣痛促進剤なのでしょう。

 

でも、

 

もはや「増子多産」の時代ではない。

 

 

“子は国の宝なり!”

“子の不健康は国の損失!”

 

 

この原則にのっとり、国が積極的に自然出産の環境整備に取り組む必要を感じます。

 

 

■それでは役不足!
それはさておき、

赤ちゃんはその後、お母さんから母乳をもらい、離乳期までを過ごします。
授乳によってお母さんの乳管内に住んでいる

 

「乳酸菌などの常在菌」

 

を母乳とともに、もらい続けます。

また乳首に住んでいる常在菌も一緒に体内に取り込んでいく。
実際に、産後数時間で、赤ちゃんの体の中に最初の

 

腸管常在菌が定着

 

し始めることが確認されているのです。

母乳よりも、


「粉ミルクの方が良い!」


なんていう向きもありますが、これまた、

“栄養!栄養”と、そればかりを見てしまっている。
 

 

「木を見て森を見ず」

 


授乳は赤ちゃんが生きていくのに必要で大切なパートナーでもある

 

常在菌を受け取って増やす!

 

成長の大切なプロセスでもあるから、どんなに完全栄養であっても、
粉ミルクでは



“圧倒的に役不足!”



と常在菌視点では言わねばなりません。

また、お母さんが授乳期間中に、

 

洗浄力の強いボディシャンプー

 

などを使っていれば、皮膚に成分が残ってしまう。

授乳を通して赤ちゃんの体に入り込んでしまうリスクも想定されます。

体洗いにはなるべくボディシャンプーや石鹸も使わずに、


「絹のタオル」


などを使ってノーシャンプーで洗う程度にしてもらいたい。

そんなことを思います。

もちろん、食生活をなるべく自然に整えることは言うまでもないでしょう。

 




■菌と人生を歩む
親から子へ、子から孫へ。

その引継ぎは、遺伝情報のみならず、

「菌」

の引継ぎ、受け継ぎの流れでもある。

私たちと共に生き、さまざまな恩恵をもたらしてくれる菌たちは、

生活のどの場面においても、存在しないものであるかのように扱われ、

 

“汚い!バッチイ!”

 

と不当な扱いを受け続けている。

でも、常在菌なしでは私たちは健康で快適に生きられないし、

菌の力を借りなくては、

 

味噌・醤油・酒・納豆・パンなどの大切な食料も作り出すことができないわけなのです。

このブログでは今後も、

 

私たちの大切なパートナーである「菌」に焦点を当て、あなたと一緒に考えてみたいと思います。

 

 

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■“食の安全”・百冊読むよりこの9章!

後悔しない有機野菜の宅配選び講座

 

 

■参考文献 

傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書) 夏井 睦 著

人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる (集英社新書) 青木 皐 著 

 

 

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