皮脂のナチュラルビューティー分析・美肌実現は自然尊重を本義とセヨ!【前編】 | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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「総数150兆匹」


私たちの体に棲みつく菌の数です。

人体は60兆の細胞からできているといわれますが、数でいえば圧倒的に、


菌の方が多い。


実にたくさんの菌たちが私たちの体に住みつき、私たちと



「ギブアンドテイク」


の関係を続けているのです。

腸内細菌は有名ですが、その数100兆匹。
口腔内細菌は100億匹で、皮膚には1兆匹。


皮膚1センチ角に数十万~数百万の常在菌たちがひしめているといわれるのです。

菌といえば腸内細菌がスグに浮かびますが、中でも、

「大腸菌」

はよく知られています。大腸菌なんていうと決まって、


“汚い!”
“バッチイ!”



こうした反応になるのが相場です。

でも、

大腸菌がいるからこそ私たちは元気で健康に暮らせるというもの。
もし大腸菌がいなければ、焼き肉もステーキも食べることができなくなってしまうのです。

授乳期の赤ちゃんの腸内を見ると、

 

大腸菌の数は極めて少ない。ほとんどがビフィズス菌で占められている。

ビフィズス菌しかほぼいないので、仮に赤ちゃんが肉を食べてみても分解できず、

“即下痢”

を起こしてしまう。

離乳期を終えて、成人へと成長するに従い、大腸菌の数も種類も増えていく。
それにより、動物性のタンパク質も分解できるようになる。

 

あまり知られていませんが、

 

実は大腸菌はビタミンを作り出していたり、外からの外来病原菌などを退治してくれたり。

私たちを助ける、実にスバラシイ働きを随所でしてくれているのです。


「大腸菌イコール汚い!」


なんて言ったり、思ったりしたらあまりに無礼。恩を仇で返すようなもの。

そんな誤解は今スグ解いて、体の中の菌たちに興味関心を持つこと。

 

それがナチュラルビューティー実現の

 

第一歩になるのではないか?

 

と思うのです。

 



■責任はどっちに!?
一口に「大腸菌」といっても、実にいろんな種類の菌がいるものです。そして、
そのほとんどは私たちを助けてくれるありがたい菌ばかりで、

 

 

「危害を加えるようなことはしない」

 

 

ものなのです。

もしあなたを攻撃してしまえば、大腸菌だって住むところがなくなってしまいます。
賃貸物件で例えれば、

あなたの体が大家さんで、大腸菌をはじめとした人体常在菌は借家人

借家人が自分の借りた部屋を破壊し尽くさないのと同じで、
人体常在菌も私たちを困らせるようなことはしないものなのです。

但し、


皮膚にいる黄色ブドウ球菌や大腸菌のウェルシュ菌などは、不利益を与えることもあります。
でもそれは、

 

 

心身のバランスが崩れた場合のこと。


もっと言えば私たちが、

睡眠不足を続けたり、暴飲暴食を繰り返したり、

農薬や添加物まみれの食材を食べ続けたり、
合成洗剤やシャンプー、消毒薬などの濫用

 

といったような行為を繰り返さない限り、キケンな行動は取らないものなのです。

菌が悪いというよりも、私たちの生活環境の方にこそ

問題がある。

そうしたケースが実に多いわけなのです。


菌に対する認識を改めることが

 

 

「美容と健康の第一歩」


この人生を共に歩んでいく、パートナーとして認識することが大切。
菌は私たちの


「体の一部」


でもあるのです。


■一丁目一番地に注目!

潤い肌・ツヤのある肌・瑞々しい肌

そんな“理想の肌”を実現したいなら、


「表皮ブドウ球菌」


に着目することが大切です。

以前も記事に書きましたが、彼らが好み、活動しやすい環境を整えてあげることが

何よりも大切になるのです。

※参考

 『乾燥肌と美肌実現の幹となるのは?冬本番を前に自然食業界OBがお叱り覚悟でモノ申す!


私たちは、美肌実現というとスグに、


“皮膚細胞が!”
“特殊美容液や施術が!”
“乱れたターンオーバーが!”


 

と細胞や美容グッズばかりに関心を持ちますが、その一丁目一番地は


「皮膚常在菌」


であるはずのもの。中でも、表皮ブドウ球菌はなくてはならない

 

 

“最大の味方”

 

 

になってくれる菌なのです。


表皮ブドウ球菌は皮膚の表面から毛穴にかけて住みつく菌で、

私たちの汗や皮脂を食べることで、生産物を作り出している。

その生産物が、肌にハリやツヤをもたらしてくれる
いわば美肌実現のための


「主役」


と言っても良い菌なのです。


でも、今のスキンケアのあり方は、表皮ブドウ球菌を含めた皮膚常在菌の存在を

すっかり無視!

してしまっている。


“皮脂といえば敵!”
“角質といえば悪しき敵!”



こんな風に思うばかりで、“主役不在”のような傾向が強いのです。

 



■体の防衛隊がピンチに!
もし、皮脂を“目の敵”にしてしまうと、表皮ブドウ球菌は


「エサを断たれてしまう」


ことになります。スキンケアの名のもとに、

合成界面活性剤入りの美容液やクリーム、洗浄力が強く、殺菌・除菌効果のあるシャンプーやボディシャンプー。

これらを使えば、表皮ブドウ球菌の住みにくい環境ばかりが作られてしまう。
正直、使うほどに美肌実現から、

 

 

遠のくばかりとなってしまう

 

 

のです。

常在菌を主役の位置に戻すこと。それこそが、

 

天然・自然の美肌実現

 

に向けた大切なポインになるのです。


「体は洗えば洗うほどキレイになる」

そう信じて過剰に洗ってしまえば、

せっかくの皮脂は洗い流されてしまいます。

表皮ブドウ球菌のエサはなくなり、肌は

 

 

“乾燥の一途”

 

 

を辿っていきます。

皮脂から分泌される脂肪酸はPH5.0~5.5の「弱酸性」で、表皮ブドウ球菌の生産物と併せて

肌を弱酸性に保つ役割

を果たしている。

人体にとって有害とされる「黄色ブドウ球菌」や化膿菌といわれる「緑膿菌」などは
 

「PH7前後の中性環境で活性化」

 

する菌。

こうした菌たちは適切な皮脂量と元気な皮膚常在菌が作り出す、

弱酸性の皮膚上では、


“生息できない”

 

わけなのです。

テカリや脂顔の原因となるからといって、


“皮脂憎し!”


と合成界面活性剤などを用いて洗い過ぎてしまえば、
黄色ブドウ球菌や緑膿菌などの

「絶好の生育環境」

を提供する形になってしまう。そうなれば、肌はツヤと潤いを失い、



カサカサ・ガサガサの乾燥肌


となるばかり。さらにそこからエスカレートして、

炎症や化膿などの厳しく辛い


「肌トラブル」


へと発展しかねないわけなのです。


■徹底抗戦開始!

でも、

 

黄色ブドウ球菌や緑膿菌が繁殖しやすい肌の状況を、私たちの体も皮膚常在菌たちも、


黙って見過ごすはずがありません。

 


黄色ブドウ球菌や緑膿菌などの為すがままになってしまえば

 

 

彼らに皮膚を占拠されてしまう。

 

 

そうなれば、表皮ブドウ球菌などの先住・定住常在菌たちは

「住む場所をなくしてしまう」

わけですから。人の自然な肌環境は「弱酸性」なのだから、アルカリに傾く肌を


元の状態に戻そう!


と躍起になる。

 

黄色ブドウ球菌や緑膿菌が住めないPH5.0~5.5の

自分たちに快適な環境をどうにか取り戻そうとして、



“皮脂の分泌を活性化”


させるわけなのです。


それが髪の毛のベタつきやテカリ、脂症が止まらないメカニズムというわけです。

こうした現象は、強力な洗浄力・強い殺菌力の薬剤に対抗しようと試みる、

「体の自然な防衛反応」

と見ることができるのです。


また、「角質層のケア」も美容分野では盛んに言われますが、やればやるほど

問題が深刻化

していきます。洗浄力の強い合成界面活性剤などに

 

角質層が傷つけられてしまう。

角質層はそれを元の自然な状態に戻そうとして、


「新陳代謝をより過剰に行う」


ようになる。こうしてフケなどが止まらなくなってしまう、

そんなメカニズムの引き金を引いてしまうことになるのです。

 



■石鹸お前もか!


「フケが出て大変!」

そう思えば思うほど、より強力な合成洗剤で何度も強く洗う行為へと繋がっていく。

それにより一層


角質にキズがついてしまう。


角質はそのキズを元に戻そうと、新陳代謝をより活発に行い、

より多くのフケを出して傷ついた角質層を再構築しようとする。


こうした“負の連鎖”が止まらなくなってしまうのです。

フケが出る理由は、汚れているからでも何でもなくて、単に、

「洗い過ぎなだけ」

の面が強い。


人間の体から出るフケなどの分泌物は、水に溶けるのものばかりなので、
シャンプーもボディシャンプーも本来は

不要のもの。

どうしてもシャンプーを使いたいなら、髪の毛部分だけに使うようにして、

直接皮膚には使わないこと。

このような工夫が必要になるのです。


また、洗濯洗剤でよく、


「酵素が汚れを落とす!」

といったお決まりの文言がありますが、あの酵素が何であるかといえば、


「タンパク分解酵素や皮脂分解酵素」

と呼ばれるものなのです。


これらの洗剤に含まれる酵素は、水に溶ける性質があるのですが、
洗濯機の水温が低いと溶け切らずに、そのまま

衣服に残留してしまう。

分解酵素が残留した衣服を着て、汗をかいたりして、体温が上がってしまえば、
 

“酵素が溶け出してしまう”

その結果、皮膚のタンパク質を溶かしてしまったり、皮脂を溶かしてしまったりするわけです。

シャンプーで角質と皮脂を痛めつけて、さらに合成洗剤でまた再び角質と皮脂に

 

ダメージを与えてしまう。

そして“肌ケア”と称して、合成界面活性剤入りのクリームや美容液などを上塗りしていく。

シャンプーなどは比較的短時間で洗い流せもしますが、多くの女性は

 

 

化粧で長い時間皮膚を覆ってしまっている


化粧成分が長時間、皮膚の上に乗ったままなので、さらにまたダメージとなってしまう。

化粧品は水と油を混ぜ合わせる「乳化剤」としての合成活性界面剤を含んでいるものが多いので、
これまた表皮ブドウ球菌などの常在菌が


「住みにくい環境を促進」



してしまうわけなのです。


これではいくら皮脂を分泌しようにもうまくいかない。
角質だって傷つき、過剰な新陳代謝が止まらなくなる。

そして美容の味方であるはずの表皮ブドウ球菌が心地よく元気に、

働ける環境がどんどん失われていく。

 

こうした結果に繋がりやすいのです。



ちなみに合成洗剤をやめて、石鹸洗剤に切り替える人も少なくありませんが、

“石鹸ならば安全で快適!”

そう思われているかもしれません。

でも、これも過信は禁物です。

合成洗剤と同じで、成分残留の心配があるからです。

軟水で水温が低いと、石鹸成分が溶けきらず洗濯機槽内に残留しやすくなる。
それが

「カビ繁殖繁茂の原因」

になるからです。

石鹸の成分も衣服にも残留しやすく、残臭も強い。

衣服も黄ばみやすくなるといった面もあるので、注意が必要です。

またリサイクルの名のもとに、廃油を使った石鹸なども売られていますが、

そもそもが廃油です。

油としての質はすこぶる低いものなので、使用感が悪く、においを敬遠する人も少なくありません。

石鹸製造には苛性ソーダという強アルカリ性の劇薬を使いますが、質の悪い石鹸だとその

「残留の心配」

もあります。

石鹸を使う代わりにオススメなのが、

「天然重曹」

生活排水の流入の心配がないヒマラヤ山系で採れた天然の重曹があるので、

コチラを一度試してみるのも良いかと思います。
※『木曽路物産 天然重曹 600g

 

 

【後編は以下から】

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

角質・角栓のナチュラルビューティー分析・美肌実現は自然尊重を本義とセヨ!【後編】

 

 

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石鹸もボディシャンプーも使わないなら「シルクタオル」での顔&体洗いがオススメです。

絹のタンパク成分は人体にかなり近いので、汚れ落ちと洗い心地が抜群です。

 

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■“食の安全”・百冊読むよりこの9章!

後悔しない有機野菜の宅配選び講座

 

■参考文献 

傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書) 夏井 睦 著

人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる (集英社新書) 青木 皐 著 

 『皮膚常在菌ビューティ! (美人開花シリーズ)』 川上愛子 著

 『化粧水やめたら美肌菌がふえた!: こんなにも素肌美人になれる最新スキンケア』 出来尾格 著 河出書房 刊

・ 『医者が教える最高の美肌術』 小林暁子 著 アスコム 刊

 

 

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