生ビールと電気ブランは相思相愛 | 空想俳人日記
2011-06-04 20:17:01

生ビールと電気ブランは相思相愛

テーマ:食べログ
 浅草と言えば雷門? いやいや、神谷バーよ。そんな女性ファンが多いのよね。

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 2階がレストランで3階が割烹。そして、やっぱ神谷バーの雰囲気に飲まれるんなら1階でしょ。いやあ、男性も多いけど、カップルも多いけど、女性同士のお客さんも多いねえ。

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 というか、私みたいな一人の客って、いるのかな。ああ、あそこで隣の会話に耳傾けながらチビチビ飲んでるの、一人かも。
 混んでるとね、二人以上だと、なかなか席につけない。でも、私は、店内を周遊した結果、4椅子のテーブルに向かい合わせじゃなく隣合って座っている女性二人が忙しそうに飲んで喋って食べてしていたので
「いいですか、ここ」と前の席を示せば、
「どうぞ、どうぞ」と言うと、また二人、会話を弾ませ、いやいや、弾むと言うよりも、爆発させあうという・・・。そういう店なんだねえ。もう、ここの女性客さん、男勝りというか、性別なんか関係ない。だから、むしろ男女カップルでお上品に行こうとすると、回りに圧倒されちゃうのよね。

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 ということで、一人客のメリットは、気軽に相席で席確保だね。さて、メニューはメニュー。と、当然、電気ブランは必須でしょうが。薀蓄のリーフレットも改めて読むために確保。注文は、いちいち入り口近くの食券売り場に行く。自販機ではないよ。これって、昭和のデパート大食堂全盛期のスタイルだよね。

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 さて、メニューたてに、いろいろなおすすめ料理の紹介と共に、生ビールと電気ブランは相思相愛とある。

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 で、まさに論より証拠、というように、目の前には、生ビールと電気ブランが。いやあ、いいねえ。神谷バーの真髄って感じ。
 そして、食べ物が到着するまで、ちょびちょびぐびぐび飲みながら、電気ブラン物語を読む。

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 そうこうするうちに、冷やっこ。なあんだ、ふつうじゃん。そう、このふつうがいいの。そして、串カツ。この串カツこそ、定番人気メニューなのだよ。しまった、同じく定番人気の煮込みを注文するの忘れたわ。

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 でも、そろそろ、電気ブランも底をついてきたし。かつて、この店を、石川啄木や谷崎潤一郎、坂口安吾など、多くの文学者が利用したそうな。

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 そんな頃から、この神谷バーの女給、いや失礼、ウエイトレスさんは制服着てたのかねえ。制服って確かに一人一人の個性発揮にはならないかもしれないけど、逆に中身がいろいろであってもそれなりにある水準まで店の顔としてイメージアップとして見えるからいいよねえ。

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 そういえば、文学者の一人、萩原朔太郎がやはり、ここ神谷バーで、「一人にて酒を飲み・・・」などという歌を詠んだそうな。向かいに女性お二方がどんどん注文してられる料理を見てたら、なんか自分の料理とごっちゃに見えてきた。で、私も詠んでみんと欲す。
 一人にて酒を飲み料理足らん 向いの女たちどれかおくれん

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 すんません、チョットはしたなくてごめん。そろそろお暇するとしようかね。

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 店の外では、若き占い師がお二人の未来を予測すれば、隅田川の向こうの橋がきらきら光り輝いて見えてき、小糠雨のいい夜ではないか。

神谷バー
神谷バー by (C)shisyun

神谷バー バー / 浅草駅(東武・都営・メトロ)浅草駅(つくばEXP)田原町駅
夜総合点★★★★ 4.0



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