「県外への移動」
という事に直前までみんなで相談しながらも
決行した秋田・岩手旅行
私たちは秋田・岩手旅に行ってきました。
どちらも一棟貸のお宿ということも決断できた要素。
そしてお世話になったお宿の方に
大阪や東京のように国や県からの補助も無い分、地方の観光は非常に苦しい状態だということ、
観光地としてはやはり来てもらう事に対してはウエルカムですよという言葉に
救われなとような気持ちになりました。
コロナ前とほぼ変わらない人通りというのに驚いたほど
遠野の町ではほぼ歩いている人はおらず
私たちだけ。
100年続く〈民宿とおの〉の4代目 佐々木要太郎さんがオーナーの
〈とおの屋 要〉は
発酵好きな友人の間はもちろん、料理人や飲食関係者が全国から訪れるオーベルジュです。
発酵のお宿と言えば、関西では滋賀県の徳山鮨 や
奥能登の発酵のお宿、さんなみの後を引き継いだふらっと の旅も懐かしい
6人まで泊まれるお部屋を4人でゆったり使わせていただき
個別でゆったり
食事前に遠野のクラフトビールが飲めるお店でちょっと乾杯
あいにくの天気だったのですが、お天気が良ければホップ畑も見れたかも?
IPAと山椒ビールを飲み比べ。
なにこれ?!美味しいーー!
遠野産のホップは限定ビールでキリンでも出るほどだけど
ホップの爽やかさと山椒のほのかな香りがたまりませんっ
ほろ酔いでお宿に戻って
いよいよ念願のお食事スタート
まだラベルも出来ていない
出来立てのどぶろく
佐々木さんが育てた無農薬玄米
フレッシュでクリーミーな爽やか
低アルコールなので乾杯(何回目や!)にも、
食前酒にももってこい!
期待がどんどん膨らみます。
膨らみすぎて、若干変なテンションになるw
クリーミーな味噌ジャガイモの中に
自家製のお漬物とクリームチーズ
そして炒ったアジョワンシード。
アーユルヴェーダでは胃腸の働きを助けるスパイスで、インド料理店で働いている時
「お腹が痛くなったらアジョワンを噛んで食べろ」と教えられました
食事が楽しみだと消化液はバンバン出るけど、
さらに胃腸が整った気がするっ
料理人のしのぶさんも興味津々
私たち、分解して味わってたw
このお皿、普通なら横に使いがちだけど
縦に使うと卵だっ
自家製納豆の漬物、梅が忍び込んだクロックムッシュ風?
速醸の火入れのどぶろくと
これは・・お燗で飲んでも美味しいはず
わら焼のささみと
ばっけ(ふきのとう)の天ぷら
水酛造りのどぶろく!
酸味がキュッと心地よくて
ばっけの天ぷらの苦味と油感がすっと消えてなくなる〜
豚肉の熟鮓の茶碗蒸し。
二度聞きしましたw
これは・・・
ラオス料理で小松くんが作ってくれた「ネーム」だ!
発酵生豚肉のソーセージなのですが
佐々木さんの手にかかると茶碗蒸しに!!
酸味とか香りとか大丈夫!強すぎない?!
って思うけど、とってもまろやかでクリーミーで
そして濃厚。
これもため息しながら皆夢中でいただきました
牡蠣のキャラメル
緑のお茶のようなものは焼いた
まつも(アカモク)
ネーミングも素晴らしい
濃厚な牡蠣のペーストがまさに生キャラメル
焼いたアカモクの美味しさにも開眼
とらふぐの白子の糠漬け
出汁と葛切り
もう言葉がありません
糠の塩梅が絶妙
自家製の生ハム
一味唐辛子がピリリときいてまたお酒を呼びます
そして女子一同ツボだったのが生ハムの下の
自家製グルテンの天ぷら。
グルテンって練り上げるの大変だったな・・・
一度だけチャレンジして、それっきり
生麩なのですが、普通の市販の生麩と違い風味が濃厚
小麦の甘味と生ハムの塩気
たまりません
「ハムと一緒にどうぞ」
カツオの内臓を塩漬けにした発酵調味料にさっとくぐらし
ジューシーに焼き上げられたトラフグの身の部分
翌日、朝食ではトラフグの煮凝りをいただきました。
捨てるとこ無し
鹿肉のわら焼
無農薬のわらは枯草菌である納豆菌もすこぶる元気で
あっという間に納豆も作れるそうです。
そして焼いた時の香りも不純物の香りが無い分
わら本来の香り。
そうか
わらの香りも育て方によってはやはり薬が使われる分
純粋なわらの香りでは無かったのねと気付かされます。
青森のワインで
ご飯もの
どぶろくもこのお米で
玄米粥 自家製おきあみの塩辛
無農薬だからこそ
6年熟成の米糠がかかった大豆甘酒のクズ寄せ
大豆の甘酒?!⏫
お土産でいただきました。
つちあけびのラム酒漬け
コーヒー組と
食後酒組
私はもちろん
「発酵食品は体に良い」
なんて良くある言葉ではなく
三陸の豊かな海もあり山もあるが、
遠野は少し海からも離れているため山間の暮らしの知恵として
魚が手に入ったら、内臓まで余す事なく塩漬けや発酵という技法を使って保存食がある。
「素材のそのままの味」ではなく
時間が作り出した発酵の味わいを重ねた佐々木さんのお料理は
もうもう五感フル稼働で味わせていただきました。
独創的な料理の技と遠野の暮らしと
佐々木さんの1日と頭の中を感じに
修行・研修を申し込む料理人さんが全国から来られるそうです。
朝のお散歩から帰ると
朝食の準備が着々と
炊き立てのご飯と
ご飯をよぶおかず達
次はキノコの季節に再訪します!!
みんなすっぴんなので
ちっちゃいサイズでw
秋田・岩手旅日記
もうちょっと続く・・・
旅の余韻に浸っていたら
“日本人が選ぶ、世界の人々のための、日本のレストランリスト”
の10軒の一つに選ばれたそうです!!
おめでとうございます!!
DISTINATION RESTAURANTS 2021
- Cuisine régionale L’évo
- チミケップホテル
- 日本料理 たかむら
- とおの屋 要
- Restaurant Uozen
- 片折
- すし処めくみ
- 日本料理 柚木元
- Pesceco
- Restaurant État d'esprit
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Chez Nouille NAO