マイケル・ジャクソン「今夜はドントストップ」「ロック・ウィズ・ユー」「オフ・ザ・ウォール」「スリラー」、ジョージ・ベンソン「ギブ・ミー・ザ・ナイト」、パティ・オースチン「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」、ブラザーズ・ジョンソン「ストンプ」、ヒートウェイブ「ブギーナイツ」、映画「カラーパープル」、クインシー・ジョーンズ、ロッド・テンパートン、ロック・洋楽。

 

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音路(36)世界は何が支えてる【4】
マイケルとクインシー【2】 まさにオフ・ザ・ウォール

 


コラム「音路(35)世界は何が支えてる【3】マイケルとクインシー【1】ビート・イット」では、マイケル・ジャクソンとクインシー・ジョーンズの出会い、クインシーの音楽世界などについて書きました。
今回のコラムは、マイケルとクインシーがコンビでつくった幾つかの楽曲のこと、そして、当時、マイケルとクインシーをさらに支えた。あるミュージシャンのことを書きたいと思います。

* * *

前回コラムでは、マイケルとクインシーがコンビで初めてつくったアルバム「オフ・ザ・ウォール」の中におさめられていた楽曲「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」のことを書きましたが、今回は「オフ・ザ・ウォ―ル」のアルバムの中から、他の楽曲のことを書きます。


◇スーパースターたちの世界制覇の瞬間

読者の皆さまもそうだと思いますが、私も、スーパースターにいずれなるミュージシャンたちの、世界制覇のきっかけになるような衝撃的な瞬間に、何度となく接してきました。
そうした衝撃的な瞬間というのは、いつまでも忘れないものですね。

歴史的なヒット曲に初めて接したときとはまた違う、そのアーティストが大きく飛び立つときの大きな波動を感じるものです。
まさに「オレが、時代の真ん中をこれから進むぞ、前を開けろ…」というような、アーティストたちの雰囲気です。
人気ミュージシャンはたくさんいますが、そんなアーティストたちは、そうそういませんね。

* * *

プリンスなら、「ホエン・ダブズ・クライ(ビートに抱かれて)」。
「パープル・レイン」でダメ押し。ペイズリー柄の服が世界中に…。

マドンナなら、「ラッキー・スター」。
「ライク・ア・バージン」でダメ押し。時代の女性のファッションリーダーに。

ブルース・スプリングスティーンなら、アルバム「ボーン・イン・ザ・USA」の一連の大ヒット連発。
アメリカの良心に…、ロック界の「ボス」の座に…。

ドナ・サマーなら、「ホット・スタッフ」。
押しも押されぬ「ディスコの女王様」に。

ホイットニー・ヒューストンなら、「グレイテスト・ラブ・オブ・オール」。
その歌唱力で世界を圧倒!
米国国歌は、彼女のまさに持ち歌に…。

スティ―ビー・ワンダーなら、「スーパースティション(迷信)」。
彼と楽器「モーグ・シンセサイザー」が音楽に新時代を…。
個人的には、今でも、冒頭の音を聴いただけで興奮してきます。
いずれ、スティービーと数々のスーパースターたちによる共演での「迷信」のことも書きます。

ビージーズなら、「ステイン・アライブ」。
夜の「フィ―バ―」は、彼らがつくった!

ヴァン・ヘイレンなら、「ジャンプ」。
超絶ギター演奏法の日本での呼び方は、ライトハンド奏法!
さすが技術立国の日本では、当時、タッピング奏法とは微妙に区別しました。

U2なら、「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」。
生意気なアイドルたちは、まさに世界の大物ロッカーに…。
このステップアップが、なかなかできない…。

コールドプレイなら、「ヴィヴァ・ラ・ヴィダ」。
パソコンとともに、地球全体が、この楽曲とネット社会につつまれた。

カーペンターズなら、「クロース・トゥ・ユー」。
日本での圧倒的な制覇は、「イエスタディ・ワンスモア」。
「トップ・オブ・ザ・ワールド」で、歌のタイトルどおり、まさに舞い上がって有頂天!

…このくらいにしますが、「トップ・オブ・ザ・ワールド」になったミュージシャンたちでしたね。
まさに楽曲がヒットしただけでなく、世界が…、時代が…、彼らによって揺れ動かされた瞬間でした。

上記の楽曲については、今後、「音路シリーズ」ですべて書く予定です。


◇それは、まさに「オフ・ザ・ウォ―ル」

世界制覇という意味では、マイケル・ジャクソンには、アルバム「オフ・ザ・ウォール」の中におさめられていた、大ヒット曲「今夜はドント・ストップ( Don’t Stop 'Til You Get Enough )」です。
次のアルバム「スリラー」でダメ押し。
あのダンスアクションで、世界を隅々まで完全制覇!
小学生から大人まで「ムーン・ウォ―ク」の練習を…。
実は私も、畳の上でスリスリ…、多くの人の靴底が減りました。

* * *

マイケルのアルバム「オフ・ザ・ウォ―ル」からは、当時の他の黒人ミュージシャンたちのサウンドにはなかった新しいサウンドを感じることができ、「いったい、このすごいサウンドは何だ…」と多くの人が感じたものです。
この時点で、クインシー・ジョーンズの存在を知った方も多かったと思います。

このアルバム「オフ・ザ・ウォール」で、マイケルが、スティービー・ワンダーに匹敵するような存在になる可能性を、多くの人が感じたと思います。

クインシー・ジョーンズ自身も円熟期を向かえつつあり、まさに奇跡のコンビの誕生の瞬間でしたね。
この組み合わせがなければ、その後の名曲たちや、ダンスのスーパースターは生まれていないと思います。

コラム「音路(35)世界は何が支えてる【3】マイケルとクインシー【1】ビート・イット」でも書きましたとおり、クインシーには、アース・ウインド&ファイアーのモーリス・ホワイトを絶対に越えてやるという情熱がみなぎっていたことでしょう。
彼は、新しい「音楽による衝撃」に挑戦していったのかもしれません。

* * *

下記のマイケルの動画からは、この時期に、その後のマイケルのダンスパフォ―マンスが完成に近づいていたことがよくわかります。
あの白く光る靴下も、すでに履いています。
あの高音の独特のマイケルの叫びや息づかいも、そこらじゅうに盛り込まれています。
そこにいたのは、「ジャクソン5」の頃のマイケルとはまったく別人のマイケルでした。

「ジャクソン5」のモータウンサウンドの雰囲気を若干残しつつも、そこに、さまざまなスタイルの音楽が融合したかのような、クインシー色の音楽世界と彼流の刺激が加えられ、そしてまさに、ディスコ音楽とは違う、新しいダンス音楽を目指す方向性を強く感じます。

* * *

「オフ・ザ・ウォ―ル(Off The Wall)」とは、日本語にすれば「普通じゃ考えられない」、「まさに型破りな」、「常識破りで普通じゃない」というような意味を示す時の英語表現です。

当時のレコードジャケットでは、白く光る靴下を履いた、正装のマイケルが、レンガの壁の前で踊りだしそうな格好で立っています。
今現代は、ジャケットを楽しむような時代ではありませんが、その両開きで一枚の写真になる、大型の紙ジャケットは、当時、まさに衝撃的な画像でした。

今の若い世代には、小さなCDジャケットから、なかなか理解できないかもしれませんが、このLPレコードの大型紙ジャケットと、聴いたことのないサウンドによる、これほどの襲撃は、現代には誕生しにくくなった超スーパースターでなければ、なかなか味わうことができません。
タイトルどおりに、「普通じゃ考えられない」ような衝撃度でした。
個人的には、「スリラー」や「バッド」よりも衝撃的でした。

* * *

アルバム「オフ・ザ・ウォ―ル」から、クインシーとのコンビで計3枚のアルバムがつくられます。
「オフ・ザ・ウォ―ル」(1979)、「スリラー」(1982)、「バッド」(1987)です。

それぞれのジャケットには、成長していくマイケルの表情と姿が表現されています。
この3枚のアルバムと、楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」が、クインシーとマイケルが組んだ、歴史的な偉業となりました。

その後のアルバム「デンジャラス」からは、別のプロデューサーや、自身でのプロデュースとなりますが、かつてのクインシーとの三部作のような勢いは失われていきます。
ある意味、「デンジャラス」までが、彼の成功作品となります。

個人的には、もう少しクインシーと一緒に続けてほしかった気もします。
彼の人生も違ったものになったかもしれません。
マドンナのような永続性を、マイケルもつくることができたかもしれませんね。
マイケルは事故をきっかけに整形や脱色をはじめ、結婚と離婚、映画製作、数々の裁判を重ねるなど、彼の人生には暗雲が立ちこめてきます。

個人的には、マイケルとクインシーのコンビは、マイケルのためにも、もっと長く続けておくべきだったと感じています。
離れてから、その大切さがわかってきますね…。

* * *

今の時代に聴けば、「オフ・ザ・ウォ―ル(普通じゃない)」とは いかないかもしれませが、マイケルとクインシーの世界を感じながら、どうぞ…。
80年代初頭の「音楽への挑戦」の匂いがしてきます…。

♪今夜はドント・ストップ

 

♪ロック・ウィズ・ユー

 

♪オフ・ザ・ウォール

 


◇スリラー

アルバム「オフ・ザ・ウォール」の次のアルバムが、あの「スリラー」です。

名曲「スリラー」は、ゾンビ、恐怖をテーマにした「おとぎ話」のような楽曲ですが、どうしてあれほどワクワクさせてくれる、楽しいダンス音楽に感じるのか…?
世界の音楽職人たちには、クインシーのチカラこそ…、「スリラー」でしたね。
マイケルとクインシーでなければ、つくることのできなかった音楽世界だったと思います。

* * *

この楽曲「スリラー」(1982年)のおかげで、世界中で、どれだけビデオデッキが売れたことか…、家電メーカーや家電量販店にとっても、まさにスリラー現象…。

そして、世の中のミュージシャンたちは、猫もしゃくしも、「ミュージックビデオ」の時代に突入します。
前年の1981年、「MTV」が米国で開局します。
同じ年、日本では、ブリヂストンと博報堂が、小林克也さんの「ベストヒットUSA」(今でも継続中)というテレビ音楽番組を誕生させます。

1位は、あの曲…
テレビ番組「ベストヒットUSA」


日本では、他にも、ミュージックビデオを放映する音楽番組が、たくさん作られました。
ピーター・バラカンさん、マイケル(マイコー)富岡さんも、テレビに登場してきましたね。

マイケル・ジャクソンの「スリラー」は、どれほど「ミュージックビデオ時代」の創成に貢献したことか…。
すさまじい「モンスター・パワー」でしたね。

* * *

アルバム「スリラー」は、世界でもっとも売れたアルバムとして、ギネス記録となっています。
一応、約6600万枚ですが、一説には全世界で1億枚以上ともいわれています。
違法の複製品を含めたら、さらに ひとケタ多いかもしれません。

今現代は、日本などのアジアや、欧州の一部くらいでしか、CDやレコードは売れません。
売上の大半は日本だと思います。
日本では、カセットテープでの販売も残っている、消費者にやさしい国ですね。

近年は、ストリーミング(ユーチューブ視聴など含む)が急速に拡大し、そのうち音楽ダウンロード販売もなくなる可能性が高いですね。
昭和のレコード世代やCD世代からみたら、別世界のようです。
今 音楽ブログを書く人間や、かつてレコードを買えなかった者たち、音楽の勉強をしたい若者たちにとっては、ありがたい今のストリーミング環境です。
音楽環境は、これからも大幅に変化していきそうですね。

今は、CDなどのパッケージ商品の売上は、全世界でも、1億枚もないかもしれません。
そのうち、マイケルの「スリラー」単体の枚数を下回るでしょう。
音楽ビジネスのかたちは、マイケルが全盛期だった80年代とは大きく変わりましたね。

また別の機会に、このモンスターアルバム「スリラー」のことは書きます。

♪スリラー

 


◇ロッド・テンパートン

今回のコラムでは、ここまで、「今夜はドントストップ」など数曲をご紹介しましたが、この楽曲らの中で、マイケル自身が作詞作曲したのは、「今夜はドントストップ」のみです。

あとの、「ロック・ウィズ・ユー」、「オフ・ザ・ウォ―ル」、「スリラー」は、別のひとりの人物がつくった作品です。
彼は、アルバム「オフ・ザ・ウォール」とアルバム「スリラー」の中でも、別の曲をつくっています。

彼の名は、英国のミュージシャンの、ロッド・テンパートンです。

この時期のマイケルを音楽面で支えた人物は、クインシーと、このロッドです。
この二人がいなければ、マイケル・ジャクソンのこの時期の音楽は、間違いなく、あのかたちで、つくられていません。
マイケルとクインシーを陰で支えた、もうひとりの天才音楽家…それがロッド・テンパートンです。

マイケル・ジャクソンが三部作で、世界を席捲する時期に、ちょうどロッド・テンパートンも円熟期をむかえます。
それでも、ロッドは、マイケル用に300曲ほど書いて、実際に採用された曲が、10曲あるかどうか程度だったそうです。
その中に、前述のマイケルの代表曲の三曲があります。

* * *

ロッドは、「ヒートウェイブ」というディスコバンドのメンバーでしたが、あまりにも卓越した作曲能力を持っていたため、ある時期から、作曲家、音楽プロデュ―サーに専念するようになります。

クインシーは、早くから、ロッドの作曲能力に惚れ込み、クインシーが世に出すミュージシャンたちの楽曲の多くをロッドに依頼し、見事にヒット曲を生み出していきます。
「スリラー」を作詞作曲した人物…、まさに彼の名刺代わりの一曲でした。

前回コラムでは、クインシーの代表作品を紹介しました。
実は、その中の、甘い甘~いバラード曲の「シークレット・ガーデン」と「ベイビー・カム・トゥ・ミー」も、ロッドの作曲です。

ここで、ロッド・テンパートンが作曲した他の代表曲を少しだけご紹介します。

ディスコ音楽ファンの方々でしたら、「そうそう、この曲…」と言いたくなる楽曲たちですね。

まずは、ヒートウェイブ時代の曲です。
音楽のセンスが、すでにあらわれていますね。
♪ブギ―ナイツ(1976年)

 

ジョージ・ベンソンの
♪ギブ・ミー・ザ・ナイト(1980年)

 

ブラザーズ・ジョンソンの
♪ストンプ(1980年)

 

パティ・オースチンの
♪ドゥ・ユー・ラヴ・ミー(1981年)


どの曲も、マイケル・ジャクソンが歌っても様になりそうな、さらに魅力が引き出されそうな楽曲ばかりですね。
欲張り過ぎはよくありませんが、できれば全部、マイケルが歌うオリジナル曲であったなら…どれだけ…。

マイケル・ジャクソン、クインシー・ジョーンズ、ロッド・テンパートンの三角形のトライアングルが、いかに相性がよかったがわかります。
この三角形に気づいて、それをつくりあげたのが、クインシーだったように感じます。

カーペンターズの音楽を支えた作詞家のジョン・ベティス、ハードロック界の数々の有名ギタリストたち、映像面では、映画「ブルース・ブラザース」や「トワイライトゾーン」、エディ・マーフィものの映画などを手がけたジョン・ランディスが、マイケルを支援したのは、皆さまもよくご存じですね。

とにかく、少年マイケルを、超スーパースターに育て上げるために、多くの分野のプロフェッショナルたちが集められましたね。
マイケル自身の才能や努力も当然あったと思いますが、これだけのサポートを受けて、超スーパースターに育たないはずがないようにも感じます。
「金のタマゴ」は、しっかりと立派な「鳳凰(ほうおう)」になりましたね。

マイケルのところには、大成功の後、集まってほしくない連中も、金の匂いに誘われて膨大な数で押しかけ、マイケルは、非常に厳しい心理状況・精神状態になっていきますが、そのお話しは、また機会がありましたら…。

* * *

今回のコラムでは、アルバム「バッド」のこと、マイケルとプリンスの関係について書く予定でしたが、すでに文章が長くなっていますので、マイケルの最大の音楽ライバルであったプリンスのお話しは、次回のコラムで書きます。

マイケルとクインシーのコンビによる「三部作」の最後を飾るアルバム「バッド」のお話しと、プリンスの「バットマン」の対決です。
ここに楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」が絡んできます。

この時期の、マイケルとプリンスの壮絶なバトルは、音楽ファンからしたら、ゾクゾクするような緊張感と、ハイレベルの音楽合戦で、もう たまりませんでした。
現代音楽の歴史をみても、現代のミュージシャンどうしのライバル関係をみても、これほどのミュージシャンどうしの戦いは、思い当たりません。
売上競争、人気くらべなど、音楽以外での意地の張り合いなら、たくさんありました。
ですが、これほどのハイレベルの音楽バトルを、他のミュージシャンどうしで見た記憶がありません。
そんなお話しは次回に書きます。

さあ、クインシーさん…どうします、この二人?
Who's Bad ?


◇カラーパープル

さて、コラムの最後は、クインシー・ジョーンズとロッド・テンパートンが一緒に手がけた、ある映画のサントラをご紹介します。

スピルバーグ監督作品である映画「カラーパープル(1985年)」のサントラは、クインシーが音楽仲間を集めてつくったサントラですが、ロッドが手を貸した作品がこれです。

♪カラーパープルのメインテーマ(1985年)

 

この曲は、ジョン・ウィリアムスが指揮をして、クラシック界のイツァーク・パールマンがバイオリンを弾いた、見事なバージョンもあります。
♪カラーパープルのメインテーマ(パールマンのバイオリン)

 

デヴィッド・フォスターの演奏もたまらない…
♪カラーパープルのメインテーマ(デヴィッド・フォスター)

 

以上の三つの演奏は、同じ曲なのですが、まるで別々の曲のように聴こえてきます。
同じ「カラーパープル(紫色の有色人種)」でも、その色あいはまるで違っていますね。

映画「カラーパープル」の中の下記の楽曲も、今も歌う歌手が大勢います。
ジャズ系の歌手たちを刺激する曲で、歌手たちの歌唱力の見せ場ですね。
下記の楽曲は、ロッド、クインシー、ライオネル・リッチーの合作です。

♪ミス・セリーズ・ブルース

 

下記の予告編のナレーションは、あのFMラジオ番組「ジェット・ストリーム」の初代機長の城達也さんかも…。
映画「カラーパープル」の予告編(日本公開1986年)

 

近年は、この手の社会派の映画が少ない気がします。
クインシーもロッドも、マイケルのダンス音楽、センスの良いブラックミュージックをつくる一方、こうしたスタンダードな音楽もつくっていましたね。

モーツァルトやベートーヴェンもそうであったように、得意分野でなくても、好きな分野でなくとも、その気になれば、まさに「オフ・ザ・ウォ―ル(Off The Wall)意味:普通じゃ考えられない」、至宝のような作品をつくり上げてしまう…それが天才音楽家たちなのかもしれませんね。

彼らには、「壁(Wall)」など見えていないのでしょうね。

さて、冒頭画像に、「壁」は見えましたか…。

* * *

コラム「音路(37)」につづく

 

2021.6.12 天乃みそ汁

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