立派なクレーマーです | 新選組研究会「史誠会」

新選組研究会「史誠会」

1999年、新選組を学ぶために結成。以来、月に一度勉強会を開催し、年に数回、史跡見学会を実施してきた。勉強会は、西村兼文の『新撰組始末記』をテキストとして始まり、子母澤寛の『新選組始末記』を経て、現在は、木村幸比古の『新選組日記』をテキストとしている。

 先日、某本屋さんにいたところ、
「おい、この本あるかい?」と、いきなりレジの女性に紙を突きつけたおじさんがいました。ひどいやつがいるかなと思っていると
「申し訳ありません。昨日売り切れました」
「せっかく電車乗ってわざわざやってきたのに、売り切れってどういうことだ」
「きのう、最後の1冊が売れてしまいました」
「売れるとわかっている本の在庫がないって、どういうことだよ」
 2人は、何度も押し問答をしていました。でも、どの商品だって、売り切れることがあるわけですし、実際、物がないのにわめいたところで、時間のムダだと思いませんか?

 さらにおじさん、妙なことを口走りました。
「池袋のこの店に電話をかけて、この本があるかどうか、聞いてくれ」
面白い発想の人がいるものです。電話なら自分でかければいいのに……。大体、ライバル店の在庫を聞けって、無茶苦茶ですよね。
「そのようなことはやっていません」
「同じ本屋なんだから、電話番号なんかすぐにわかるだろう!かけて聞けよ!」
 おじさんの声は大きくなるばかりです。抵抗するのを諦めたのか、店員さんは電話をかけました。 でも、その店にも在庫はなかったようです。最後におじさん、「ありがとうね」といって去っていきましたが、こういう人も現実にいるんですね。びっくりです。