子グマ兄の苺ジャム2024 | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

この季節になったらコレだ、という料理がいくつかあるが、

その筆頭であった赤漬けは大失敗をした。

 

十分に食べられたし、今も美味しく食べ続けているが、

私が大好きなカリカリ梅の部分において大敗を喫した。

 

また来年、勝負を挑むしかあるまい。

年に一度しかできない勝負というのはつらいが、

4年に一度のオリンピックよりはましであろう。

 

同じく、年に一度の挑戦として実に30年以上続けてきて、

昨年&今年、そしておそらく来年からも空白となるものに

ジャム作りがある。

 

昨年の私の生活環境ではジャムどころか、

ありとあらゆることをあきらめて生きていたわけだが、

こと果物のジャムに関しては素材の確保からして

東京在住では問題があるので今後の展開はまったく見えない。

 

今頃、シアトル在住であったなれば、

金曜日か月曜日に有給休暇を取り、

丸二日がかりで挑んでいたであろうものが

苺ジャム制作である。

 

と、思っていたら、子グマ兄から実況中継が入った。

 

昨年に続き、この息子は本気で私のジャム作りを

継承する気のようだ。

 

 

私とふたりで何度か行った同じ苺農園に出かけ、

正味11.5kgを摘んで下ごしらえしたと言う。

 

記録のために明記するが、私の過去最大制作量は

2015年の8.6kgである。

 

そしてその上限には明確な理由がある。

ジャム用の大鍋ふたつにはそれだけしか入らないからだ。

 

しかしこの無謀な息子は、ゆえに鍋をひとつ新調したらしい。

 

上の写真に見える青い鍋は、まさかルクルーゼでは

あるまいかと思って問い合わせたが、ノンブランドらしい。

 

一般的には酸味の強い果実が原材料である

ジャム作りには琺瑯鍋が良いとされる。

それはきっと本当だろう。

 

しかし、私はあの異様に重い鍋が苦手だし、

短時間で煮詰めようと思わないので

欲しいと思ったこともなかった。

 

私が残してきたデータは、あくまでステンレスおよび

カルファロンのダッチオーブンで制作してきた結果であり、

唐突にホーロー鍋を持ってこられても

火加減や煮込み時間が予測できない。

 

案の定と言ってはかわいそうだが、

やはりこの新しい鍋の分は焦げたそうで失敗だったらしい。

 

焦げると香りが回ってしまうのがつらいのだ。

味は悪くないのに、香りはどうしようもない。

 

 

結局、私がいつも使っていた8オンス(約240cc)の瓶の

換算で48瓶分も仕上げたと報告が来た。

 

そしてそのうち、約10瓶が「B」(焦げ「Burnt」の意)と

記された1鍋分だそうだ。

 

「それはいくつか私がもらうよ。

焼き菓子に使えるかもしれないから」

 

昨年は見事な出来だったと思うが、

そうそう毎回うまくは行かないものよ。

私の今年の赤漬けが良い例だわ。

 

でもまたそれが楽しみのひとつだからね。

 

だが、この大量生産路線だけは、私は推奨できない。

ありとあらゆる意味で・・・。

 

まったく。

この母にしてこの子ありなのか。