からっぽの書棚という贅沢 | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

柔道整体師のサキ先生(仮名)の元に骨格矯正をしてもらいに

通い詰めて早5週間。

 

今も肩は巻き肩だし首も痛いが、夜に辛過ぎて痛み止めを

3種も4種も混ぜて飲むのは完全に終わった。

 

左肩に常に焼け火箸を突き刺したような痛みが走る位置が

あるのだが、その痛みに悩まされる回数も減った。

少なくとも毎日ではない。

 

肩も首もストレッチを試みたり、

思い出すと彼氏(マッサージ機)を使ったりしているが、

少し前に「座ってる姿勢もダメダメなんだよな」と思い、

新しく椅子を買い足した。

 

美容室などで使われている丸スツールだ。

 

 

思いの外、安かった。<3,700円

色もグリーンがあって嬉しかった。

 

マッキントッシュがセットされているデスクでは

ずっと「低身長用」の背もたれ付きの椅子を使ってきたが、

それはほんの1、2センチ、座面が低過ぎる。

 

そのわずかな高さで肩こりが違うと私は思っていた。

 

また、背もたれも私の背骨に合わず、

ランバーサポートのクッションを買って付けている。

 

 

そこに、この背もたれも何もないスツールを導入し、

朝はこれで仕事を始め、夕方とか夜に辛くなってきたら

背もたれ付きに替えるということを始めて、

肩も腰も少し良いように思う。

 

ああ、実にめんどうくさい身体になり果てたものだ。

 

すべてを仕事のせいにしたいが、

いつ仕事を引退しようとも、私が夢見る老後は読書三昧と

配信ビデオ見放題の暮らしだから、結局はモニターに

へばりつくことになる日々であり、この眼精疲労と肩こりと

テニス肘は変わりはしないだろうと容易に想像できる。

 

もう死ぬまでこれだわ。

つか、きっとそれが私のしあわせなんだわ。

 

新居に越してきて買い足した家具は少なかったが、

小さな書棚は買った。

 

これが今、見事にからっぽで私の気持ちを豊かにしている。

 

過去の人生において、書棚に空きがあったことなど記憶にない。

しかし今、この書棚はほぼカラなのだ。

なんと贅沢なことよ。

 

 

あなたにとって贅沢とは何か知りようもないけれど、

私にとってこのすかすかの書棚は明るい未来を予想させ、

空いている分だけ私の心をいっぱいにしてくれている。

 

シアトルに置いてきた本はたくさんあるが、

漫画などは子グマ兄が「これは僕ガッ!」などと言って

死守しているものが半分以上なので、私がいずれ持って帰る

予定のものはそう沢山はない。

 

文庫本の場合もどうしたものかなあと悩んでいるものが

ほとんどで、今年いつか私がシアトルへ帰った時と、

冬に子グマ兄がやってくる時に少しずつ持ち帰ってきて

この書棚に並ぶ予定である。

 

厳選しないとなあ。

 

そう考える時間がどれだけ幸福であることか。

 

実際にそれらを読める時はいつなのか、

今はまったくわからない。