クマ妻の贅沢すぎる新居 | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

はっぴー灌仏会。

とは言わないのか?

めりーお釈迦さま。

でもないわなあ。

 

地味なホリデーだなあ。

 

先日、1年近く話をしていなかった同僚とやりとりする

機会があり、「そう言えばお母さんどうしてる?」と聞かれて

現状を説明した。

 

この方も以前に奥さんのご両親がそれぞれにパーキンソンや

がんになってしまい、介護の経験を持っておられる。

 

それで私が「まだ後悔や罪悪感もあって、もしこうしていたら

という考えが止まらない」と打ち明けたところ、

心に響く言葉をかけてくれた。

 

Remember "If" is in the past, 

it is water that has already passed under our bridge. 

We make the best choices we can at the time, 

so no need to dwell, just learnings.

 

「もしも」というのはもう過去のことだよ。

橋の下を流れて行ってしまった水のようなものなんだ。

私たちはその時ごとに良かれと思った選択をするし、

学びさえあれば、あとはもう留まっている必要はないんだ。

 

多分この人は私より少し年下だと思う。

お子さん方がうちより少し年下だから。

でも、苦労をなさって来てるのかな、という物腰の方だ。

 

「ちょっと休んだ方が良いよ」とも言ってくれた。

そうだろうな、と私も思った。

 

ありがたくお言葉を噛み締めて、でもとりあえずは引っ越しだ。

 

私の人生24回目の引っ越し先となるアパートというか

賃貸マンションだが、予定に反して分不相応に

贅沢なところに決めてしまった。

 

理由は色々ある。

 

まずは状況から物件探しを焦っていたこと。

 

これは今の高齢者物件から追い出しの期日があったからと、

年度末の引っ越しシーズン真っ只中で、

物件の動きが異様に早かったことが理由だ。

 

ここ良いかも?と思って問い合わせると、

もう空いてなかったり、内見に行ってもすでに

申し込み準備の人が二組もいたり。

 

こだわったのは、1年ちょっと住んで気に入った

京急線沿線に留まりたかったこと。

これは母、クマ姑が入った施設の最寄駅が現在の

大鳥居駅で、面会に行くのに楽なことと、

私の生活の必要性から羽田空港に近いことの利便性、

また、会社のオフィスにも通いやすいことがある。

 

間取りはワンルームだって良いくらいだが1LDKが希望で、

これはたまに子グマ兄弟や白クマが

泊まりに来られるように、ということも大きい。

 

現在のマンションは2LDKで60m²。

とても贅沢な広さだったが、車椅子の動線を確保するには

必要な広さだった。

 

ひとり暮らしには40m²もあれば良いかと思っていたが、

でも45m²あったら良いな~、とも思って探していた。

 

しかし、次から次にネットサイトで間取りを見ていくと、

平米数は必ずしも部屋の広さと直結していないことに気づいた。

 

間取りが悪いと無駄なデッドスペースが多く、

47m²もあっても、信じられないくらい部屋そのものが狭い

物件も見たし、反対に40m²でも賢い間取りは収納まで多い。

 

そこへ出てきたのが今回決めた物件。

なんと50m²!<恐れ多いことでございます

 

大きな幹線道路に近いのでネット上では殺伐とした感じが

したのだが、内見をしてみるとベランダは住宅街に

向いており、しかも見えるのは低層の住居とビルばかり。

私の決めた4階の部屋からはすこーんと視界が抜けていた。

 

築年数は10年以上だが収納も多く、マンション全部が

個人の所有で、それを私がお世話になっている不動産会社が

まとめて管理しているというのも大変に気に入った。

 

所有者が一部屋だけを所有する個人だと、

賃貸事情の素人なので(自分自身もそうなのだが)、

過去に色々な連絡や交渉で一般常識が通じなかった

方もいる経験があったからだ。

 

また、ただでさえ50m²もあるのに、

間取りが秀逸で収納も多く、無駄がまったくないので

リビングダイニングが11畳もあって異様に広い。

 

もう、どうしようもないほどに広い。

(ど真ん中にマッサージ椅子でも置いたろか?)

 

そんなだから当然、お家賃も安くはない。

 

しかし、私の感覚は少々狂っていた。

もとい、今も狂っている。と思う。

 

まず、現在の高齢者住居の家賃がクソ馬鹿高かったので

それに感覚が慣れてしまっていた。

また、米ドルに換算すると新居の家賃はこの円安で

「そんな値段じゃシアトルなら物置も借りられないよ」

と、白クマが言った値段となる。

 

そして何が理由かその物件は近隣の同条件の部屋よりも

1万円くらい安く、それは私の予算より1万円くらい

高めというレベルで、払えない額ではない。

 

そこに子グマ弟が「ここにしちゃいなよ!すごく良いよ!」と

言ったのだ。<息子に責任転嫁するダメ母

 

とにかくそういうわけで、

私はとんでもなく贅沢な部屋に引っ越すこととなった。

 

不動産屋さんは言った。

 

「ま~確かにこのマンションのこの間取りで

おひとりで住まわれている方は他にいませんね~」

 

あああああ。

すみませんすみませんすみません。

分不相応ですみません。<本当に口から出た

 

今ある家具を間取り図に当てはめて配置してみたら、

貧乏くさくぎゅっと凝縮した寝室兼仕事場ができて、

5人くらいが雑魚寝できそうなリビングになるようだ。

 

は。ははははは。

 

泊まりに来たい方、どうぞ~~~!