虐げられる私と洋蘭 | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

*「レビー小体型認知症せん妄ブログ」注意報発令中*

(ここからは痴呆症あるあるなクマ姑の愚痴ブログです。

「それはもう嫌」な皆様方は1回休みをお勧めします)

 

続く認知症高齢者、クマ姑のせん妄まつりですが、

例の毛皮のコート騒ぎは継続中で想定外の展開を

続けております。

 

なんとこの方、一筆箋に

泥棒宛の手紙(本人談)を書きました!

 

はああああ?

 

のたくった赤いマジックと青く細いボールペンの文字が

入り混じったもので、毛皮を返せと訴え、

いかにまだ寒いのでそれが必要かとか、

水をこぼして寒くて震えたとか(あ!あの話か!)、

特別に作らせたコートであるとか、

何度読んでもめちゃくちゃなことを、昔のこの人の達筆が

垣間見れるけれどぐちゃぐちゃな文字で書いておりました。

 

そんなものを見て、私は本当に情けない気持ちに

なりましたし、そんなものがテーブルにありますと

見る度に思い出すでしょうし、なるべくならば

捨ててしまうとか目につかないところに移動すべしという

看護師さんの勧めもあり、私もその通りだと思いました。

 

「それじゃそれは玄関のドアにでも貼っておきましょうか?」

 

「ここで良いの!ここに来るんだから」

 

えええ~?

 

「返事を書いてくるのよ」

 

「え?返事が来たんですか?」

 

「そうなのよ。ここよ、ここ!」

 

と、内容がわからない文字を指します。

 

「それはクマ姑さんの字ですよね?」

 

「そんなのどうにでも真似られるのよ!泥棒は!」

 

うへえ。

 

そう言いながら、クマ姑は私の目の前で

1ヶ所に二重丸のようなものを書きました。

 

「ほら!こんなものを書いて行ったの!」

 

え?

 

「それは今、クマ姑さんが書いたでしょう?」

 

「泥棒よ!あなたまでそんなこと言うのね!もう良いわっ!」

 

うわあ。

狂人ってすごいわあ。

一般人の想像の上をかる~くすっとんで行くんだわねえ。

 

もうどうしようもないので放置です。

もう私には何の奇策も出せません。

 

上記の会話のあとに昼食となったのですが、

もう庭の花を見てもぷんすかぷんで言いたい放題。

 

「わたしはこんな花なんてどうでも良いのよ。

わたしのはこれ(シンピジュームを指す)だけなんだから!」

 

「暖かくなったからどんどん開いてきましたね~」

 

「咲いたけど、こんなみっともない形にされて

恥ずかしいと思わないのかしら!」

 

まじすか?それがあなたの本音なんですか?

 

そりゃ確かに3本立った花芽はとんでもない場所から

とんでもない方向に伸びてしまったのもありますが、

そんなものは折ってしまえとあなたが言ったのを

もしかしたら咲くからと大事に育てたんですよ。

そして実際に大輪が咲きそうなんですよ。

どうせ上の方の蕾も開いてきたら下から切って

切り花として花瓶で楽しむのが

シンピジュームってものじゃないですか。

それを予定して毎日楽しみにして、

私の水やりが上手いからだって

褒めてくれてたじゃありませんか。

私だってあなたの言った通りに色々やってたら

絶対にこうはならないのが初期段階でわかったので

散々ネットで検索してプロのYouTubeまで見て

ここまでにしたんですよ。

それをそんな悪し様に・・・。

 

私だってマジで忙しいんですよ。

実は趣味でもなんでもないことをアナタさまのためだけに

まさに身を粉にしてご奉仕しているんですよ。

 

認知症患者の暴言は真意ではないなどと言われてもいますが、

言われた方は何度そう考えようとしても傷つきます。

 

くっそこのキチガイばばあ早く逝け!と思いますよ。

 

そしてそう思ったあとで涙が出るですよ。