ひな祭りは二の次 | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

小さな焼き物の人形を飾って、

安売りの雛あられを数袋買ってそれで終わり。

 

今日はこれから子グマ弟がやってくる。

だからひな祭りなんてもうどうでもいい。

 

母に昼ごはんを食べさせて、

フライトのスケジュールを15分毎にチェックして。

 

着陸したのを確認してから電車の時間を調べたって

間に合ってしまう距離だけれど、少し早めに行って

空港内の銀行のATMに寄るのも良いし、

第1ターミナルに行ってちょろっと買い物をしてから

第3ターミナルに戻っても良い。

 

ああ、この素晴らしき羽田地区在住ライフよ。<うっとり

 

しかし、問題は私側ではなく子グマ弟側にあった。

 

この愛くるしくもむさくるしいデブである次男坊は、

よくよく考えてみるとひとりきりで日米間を行き来するのは

初めてだったのだ。

 

えええ?

そうだったっけ?

 

親や兄付きで飛行機に乗りまくってきた人生なのに、

今まではすべてを親か兄にまかせ、

その後をひょいひょいふらふらと着いて回っていただけで、

大事なことをなにひとつ気にしてもいなければ

覚えようとした記憶がないらしい。

 

お前は・・・。

 

数ヶ月前に往復の航空券を予約した時から、

何度となくメールでもメッセージでも、

白クマにも本人にも詳細を送ってきた。

 

それがほんの一昨日になって

「子グマ弟の飛行機っていつ何時発だ?」

などと父親の白クマがメッセージしてきて、

子グマ弟当人も

「パスポートの他に何がいるんだっけ?」

などと言う。

 

お前らよお・・・。

 

基本的な社会生活能力が低すぎんだよっ!!!

 

下手にコンピューターだのネットだのスマホだのSNSだのの

操作方法だけは知ってるのかもしらねえけど、

それを使って何をするべきなのかが全然わかってねえ!

 

もうね。

母親として(妻としても)わかっていたはずかもしれないけど

改めて受容の5段階を26秒くらいで駆け抜けましたよ。

 

嘘!まじか?<否認

おまえらああ!<怒り

何とかしてくれよ~<取引

こいつらこれからどうすんの?<抑うつ

しょうがねえなあ<受容

 

まずは航空会社からの予約確認メールを転送。

さらにそのスクリーンショットをメッセージ送付。

シアトル空港での航空会社のカウンターとキオスクの説明。

スマホでチェックインの指示。

パスポート以外の持ち物の確認と、

2つのパスポートの提示方法。

 

飛行機が羽田空港に着いてからの降機後のルートと手順。

まずはイミグレ、そしてラゲージ、最後にカスタム!

 

イミグレではブースの担当官にハンコをもらうこと。

「なんで?」

 

それは今までにも何十回となく説明してきただろうよ、

という気持ちをぐぐぐっと堪えて再説明。

 

「去年行った時、子グマ兄さんがなんかピンクの紙

書いてたけど、あれ、僕もいるの?」

 

税関の紙な。

まああれは機内でもフライトアテンダントさんにもらえるし、

ラゲージが出てくるのを待ってる間にも書けるけど、

今はオンラインだぞ。(リンクを検索して送付)

 

「クマ妻さんの住所って何?」

(英語表記で送付)

どこか絶対になくさないところにコピペしておけ!!!

 

もう何から何までがこの調子でくらくらした。

 

お前、22歳だよな?

 

昭和な発言で申し訳ないが、

あたしが22歳の時にはもうあんたの父ちゃんと結婚しててな!

日米間の往復どころか空港のイミグレどころか

高校も大学もアパートも就職もだなっ!(以下、略)

 

わたくしが甘やかして育てすぎたのでしょうか?

これは自業自得なのでしょうか?

ううう。

 

無事に、とにかくは無事に羽田の到着階で会えることを

祈るばかりでございます。

 

とほほ。