オモシロ絵馬(一)【5】不老山 成就院 蛸薬師(東京都目黒区下目黒)(追補) | 遊行聖の寺社巡り三昧                            Yugyohijiri no Jishameguri Zanmai

先週、2024年6月1日、関東三十六不動霊場巡りで目黒不動尊(泰叡山龍泉寺)へ行く途中、美月と蛸薬師を再び参詣させて頂きました。

前回参詣させて頂いたのが2021年10月3日ですから、約2年半が経ってどれだけ私達の仏教知識も増えたかを試す遊行でもありました。

ところが蛸薬師は改修中であり、あの名物の大奉納絵馬も残念ながら鉄骨の足場に隠されてしまっていました。

私と美月は房総半島の山奥で哀し過ぎる廃寺を見てきましたので、後世に寺社遺産を伝えるための改修は、むしろ喜んで受け入れて応援しなければいけないと思っています。

足場の陰となりますが、向かって左から、十一面観音、聖観音、准胝(じゅんてい)観音と確認することが出来ました。

(准胝は六観音に入るのですが、形姿だけで見分けるのは難しくて後に調べました)

そして邪鬼を踏む元禄年間の青面金剛も実に美しく、地蔵菩薩の坐像も歴史を感じられる保存状態の良さでした。

何度も申し上げますが、私達は仏教の勉強を始めて寺社巡りが何倍も楽しくなりました。

知ることは人生を豊かにすることに他なりませんね。

改修中にも拘わらず、生意気そうなカエル君達も元気にしていました。

さて昔は絵馬だけを集めて面白がっていた私と美月ですが、最近は御朱印や護符の蒐集にも興味を持ち始めたため、改めて授与品を頂くこととしました。

まず御朱印ですが、これは期待通り「蛸」のご法印が押されており、何故もっと早く御朱印蒐集をしなかったのかと逆に悔やんでしまいました。

これは実に可愛い「蛸」です・・感動しました。

そして護符は二種類を授与頂きました。

一枚は何故か秋葉大権現であり、これは徳川家光が成就院を再興した折、江戸の火伏せとして、徳川発祥の遠州秋葉大権現を勧請して併祀したことに因んでいるそうです。

秋葉原という地名の由来となった秋葉大権現ですが、これはまた後日しっかり書きたいと思っていますが、白狐に乗るそのお姿はカッコいいとしか言えません。

そして蛸薬師如来のお姿です。

薬師如来であることから脇侍は日光・月光であろうかと思われますが、どうでしょう・・肝心なことにお気づきになられましたか?

薬師が載る蓮台を「蛸」三匹が手を伸ばして支えている構図となっています。

またまた江戸人の粋な駄洒落精神に大感動した一日でした。