関東にお住いの方であれば、その寺院の通称は誰もが知っているかと思います。
春日岡山惣宗寺が正式名であるそうです。
私が子供の頃は、年末から年始にかけて、「関東の三大師、佐野厄除け大師」というフレーズを初詣のCMで厭と言うほど聞かされたものです。
2020年11月14日、美月と私は初めて栃木県佐野市を訪れました。
きっかけは日蓮宗アプリ『合掌の証』のスタンプ集めであり、佐野市には同宗本山・由緒寺院の妙顕寺があったからです。
妙顕寺は日蓮の直弟子六老僧(日昭・日朗・日興・日向・日頂・日持)に準ずる十二中老僧の天目上人が開山した寺院です。
戦前の右翼系政治団体と親交があった壇越に支えられた寺院であり、現在のホームページを拝見しても申し訳ありませんが若干違和感を覚えてしまいます。
この扁額は朝鮮独立党の指導者である金玉均(1851-1894年)による揮毫であり、戦前のキナ臭い政治と日蓮宗の関係性が垣間見られます。
後半生、国家法華経主義に陥った日蓮が残した負・愚の遺産であると私は思っています。
これは本文と関係ありませんが、佐野妙顕寺で偶然撮影出来た龍雲と日蓮像(?)で、ただ珍しかったので口直しに掲載しておきます。
また妙顕寺には日蓮宗新聞マスコットの「こぞうくん」人形が置かれていました。
明らかに佐藤製薬のマスコットキャラクター『サトちゃん』のまがい物ではないかと疑問を覚えてしまいます。
更には同型キャラであるのに、身延山久遠寺では『みのぶさん』として販売されており、如何に日蓮宗がまとまりのない宗派であるかが明白かと思います。
しっかりしなさい、日蓮宗。
それはさておき、佐野厄除け大師です。
実は2020年、妙顕寺を訪れた際、佐野厄除け大師に美月と立ち寄っています。
当時は「関東の三大師」が何であるかもわからず、正直なところCMで観た通り、派手で金儲け主義の寺院だと感じました。
どう考えても金色の鐘は下品であり、正直なところがっかりしました。