元三大師関連寺院(一)【5】祇王山 妙法寺(川崎市高津区久末)No.2 | 遊行聖の寺社巡り三昧                            Yugyohijiri no Jishameguri Zanmai

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元三慈恵大師(角・鬼・豆)関連グッズと良源研究、オモシロ絵馬、仏像鑑賞、日蓮大聖人像、一遍上人像、キリスト看板、自作官能小説、随筆等々、蒐集したコレクションを常設展示します。当ブログは『豆々朗師のオモシロ寺社巡り』のリメイク版になります。

改宗して新しい寺院の檀家になると言っても、先祖代々の墓を人質に取られている場合はそう簡単なものではありません。

ただ将来的には、人口の減少と地方の過疎化、散骨、樹木葬など、寺院の固定収入である高圧的な墓ビジネスも競争と合理性に淘汰されて行くものと考えます。

私の場合、市営霊園に墓があるため改宗は容易でしたが、亡き祖父母・両親まで改宗させるのは忍びなく、従来の日蓮宗寺院との檀家関係も維持しつつ私のみの改宗としました。

つまり寺の維持費や檀信徒会費は天台・日蓮の二寺分払っていくわけです。

それでも私が死んだ時、美月が妙法寺の住職に「生前は元三大師を信心していたから、親族にその法話をしてやって欲しい」と頼める関係性をつくっておきたいのが本音です。

さて、それでは我が菩提寺である妙法寺の授与品をご紹介しましょう。

まずは角大師護符です。

大般若経転読会で頂いたお札と一緒に貼りましたが、盗賊除けの仁王像と合体している厄除角大師護符は初めて頂きました。

どういう由来か住職を問い詰めようと思いますが、デザインとしては、橘村久末と旧所在が記されているところから明治から昭和初期のものかと分析しています。

また妙法寺は深大寺の末寺に当たるそうですが、この角大師デザインは本山とは異なるオリジナルであろうと思われます。

お守り木札も授与して頂けます。

さて4枚ある木札の内、どれが本物であるかわかりますでしょうか?

向かって左半分の2枚は全く図柄が同じで、2023年1月28日に頂いたものです。

また一番右は同じく妙法寺で本年頂いたお守り木札で、「厄除退散」→「厄除開運」、「厄除大師」→「元三大師」へとマイナーチェンジしています。

これはコロナの終息により、疫病よりも厄除を強調しようとするものかと思います。

ちなみに右から二番目の木札は、滋賀県にある天台真盛宗の本山である西教寺で頂いたもので、似て非なるものと判別できれば立派な角大師マニアです。

さて、2024年1月1日、檀家の勤め、角大師マニアの責務として13時30分からの元三大師供へ張り切って参詣しました。

一時間も早く寺院に着いて期待を膨らませたのですが法会に臨席したのは私一人でした。

寂しさと同時に元三大師信仰の危機を実感しました。

栃木県の佐野厄除大師は、元三慈恵大師良源をお大師様として祀っているのですが、テレビ放送される初詣CMに一切元三大師は紹介されません。

わざと弘法大師と勘違いするように隠しているのでしょうか?

悔しいですね。