復学に向けて。同級生たちへの説明。 | 文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

高等支援学校3年生の娘と、高校1年生の息子の母です。
勉強にサッカーに大忙しの息子がR4.3月、13歳の時に
悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)と診断されました。
R6.6月、すべての治療が終わり経過観察中です。

復学するにあたって病気のことを同級生たちにどう説明するか、または説明をしないか。本人の気持ちが一番大事なので、息子と話し合った。

 

結果、希望として中学校に申し入れたこと。

 

①病名は「悪性リンパ腫(血液のがん)」と公表する。それと一緒に以下のことを生徒たちに説明してほしい。

 

 ・大きな病気ではあるけれど、治療してよくなる病気だということ。入院治療が終わって、これからは病院に通っての治療になること。

 ・うつる病気ではないこと。

 ・何かをしたからこの病気になったのではないこと。

 

②学校生活を送るうえでの注意点。

 

 ・薬の副作用で脱毛しているが、また生えてくること。生えてくるまではウイッグや帽子を着用すること。

 ・体力がまだ回復していないので、早退・体育の見学・保健室の利用などがあること。また、当分は以前のように活発には動けないこと。

 ・1~2週間に一回、通院のために学校を休むこと。

 ・治療の都合で、給食で食べられないものがあること。

 

息子は、せっかく入院生活を乗り越えて復学できるので、隠し事をして気をつかうよりも、のびのびと学校生活を楽しんで勉強を頑張りたいと思っている。息子がそう考えるのなら、私はそれを支えるのみ。

 

ただ、病名のインパクトから、がん=不治の病と感じる人がいるかもしれない。

 

感染症に敏感な毎日なので、うつる病気では?と思われるかもしれない。

 

病気になったのは、不摂生とか何か本人に原因があると思われるかもしれない。

 

おかしな偏見からは、絶対に息子を守らなければならない。病名を公表するなら、正しい知識もセットでみなさんに伝えなければ。

 

ということを、息子と一緒に中学校に出向いてお話しした。ZOOMで病院と復学会議をした時にも大体のことは話したので、先生方もそのつもりでいてくれたようだ。息子の学年には主任の先生が、他の学年には教頭が説明をしてくれることになった。

 

いくら息子がのんきとはいっても、自分の病気を公表するのは勇気がいることだと思う。周りにどう思われるか、変にからかわれたりしないか、不安も大きいだろう。

 

それでも自分の意思で決めたこと。おそらく息子ならそうするだろうと思っていたし、私が同じ立場でもそのようにしたと思う。

 

幸い先生方は協力的で、いろいろと気遣ってくれる。学校と協力して、息子の復学を応援していこう。時間をかけて、少しずつ。