お帰り! | 文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

高等支援学校3年生の娘と、高校1年生の息子の母です。
勉強にサッカーに大忙しの息子がR4.3月、13歳の時に
悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)と診断されました。
R6.6月、すべての治療が終わり経過観察中です。

退院して一週間は自宅で過ごし、月曜日からまずは2校時目まで登校することにした。中学校は徒歩で15分程度のところにある。弱った体にはきついかもしれないが、本人が送迎はいらないと言うので一人で頑張ってもらいましょう。

 

仕事を終えて家に帰ると、息子が「今日これもらった」と紙を出してきた。

 

見るとA2サイズくらいの大きな模造紙。真ん中に大きく

 

息子、お帰り!待ってたよ~

と書いてあり、その周りにはたくさんの寄せ書きが。

 

「えっ、これいつ準備したんだろう。」

「分かんない。」

 

先生が2学年の生徒に息子の復学と病気のことを説明したのが、金曜日の放課後。そして月曜日の朝に息子が登校したら、机の上に置いてあったそうだ。

 

たぶん土日、部活の合間などにみんなで集まって書いてくれたのだと思われる。

 

「また遊ぼうぜ」「待ってたよ」「これからもよろしく」「困ったことがあったら頼ってね」などなど、イラストも添えて楽しげな書き込みがたくさん。

 

「うわーすごい!良かったね。息子、愛されてるね~。」と息子に言うと、「えへへ。」と照れながらもうれしそう。

 

先生がみんなに息子の復学を伝えると、大きな拍手と歓声がおこったそうだよ、と同級生のお父さんから夫に連絡があった。知り合いのママさんからは、病気のことを聞いたときは少し動揺したけれど、病気と闘っている息子すげー、とうちの子が言っていたよ、とLINEが。

 

同級生たちがあたたかく迎えてくれることが、息子にとって何より力になるだろう。先生も「普段通りに接してね。」とみなさんに話してくれたようだ。

 

「普通」の生活を突然奪われた息子。これから少しずつ日常を取り戻していければいいなと思う。学校生活が体にも心にも、何よりのリハビリになるだろうな。