先月29日の火曜日。109シネマズ広島で『トラペジウム』を観た。
アイドルグループを題材にした青春群像を描いた劇場用長篇アニメ作品。
アイドルを目指しているヒロイン・東ゆうは、自身も含めた東西南北の4人の美少女を集めて理想のアイドルグループを作ろうという野望を持っていた。3人と“友達”になることに成功し、ボランティア活動やTV出演で知名度を地道に上げて行き、晴れて事務所にも所属。アイドルグループ「東西南北(仮)」として本格的にアイドルデビュープロジェクトが始動するが、そんな輝きの日々は長くは続かなかった……。
本作は元乃木坂46の高山一実による同名小説が原作。監修としても関わっているだけに、アイドルの内幕の描写がヒリヒリする程リアリティがあった。東ゆうが理想を求め過ぎるあまり徐々に他の3人との間に溝が出来てしまうくだりがスゴく痛々しかった。このシーンを観ると、おそらく僕がかつて推していたアイドルにもこういう状況があったのかなと、想像してしまった。
そういや、つい最近までBS松竹東急にて放映された『アイドル失格』も、原作者も主役のアイドル達もNMB48所属の現役アイドルというスゴイドラマだったな。こちらはファンの総意と運営の路線のズレも生々しく描かれていて、「ああゆうことあったなぁ」と思い出したものだ。本作と併せて観るのも個人的に薦めたい。