ライド・オン | 知らずに死ねぬ程のものではない

知らずに死ねぬ程のものではない

元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

イオンシネマ広島で『ライド・オン』を公開初日だった5月31日に観た。

 

 

 

先々月の4月7日に古希を迎えたジャッキー・チェン主演最新作。70歳になっても主演映画が公開され続けるここまで息の長い映画スターはそうそういないな。

 

本作でジャッキーが演じたのは、ワケあって落ちぶれたベテランスタントマン。馬を相方に再起を図ろうとするが、長年酷使し続けてきた身体はボロボロで更に加齢による老いも隠し切れなくなっていたという設定で、疎遠になっていた娘との和解ドラマにもなっていて、娘のカレシを前にした時の威圧的な父親顔になってしまう場面は新鮮であった。

 

リーアム・ニーソンが『MEMORY メモリー』(2022)でアルツハイマーを患った殺し屋役を演じたり、岩城滉一が『ラストターン』で物忘れ気味になる老人を演じたり、『帰ってきた あぶない刑事』でもタカとユージ演じる舘ひろしと柴田恭兵が老いを自虐気味に演じてみせたりと最近アクション俳優が“老いるショック”な役柄を相次いで演じているが、ジャッキーもついに“老いるショック”の仲間入りである。ジャッキーは現在撮影中の次回作『陌生家庭〈原題〉』でもアルツハイマーを患った老人役を演じているようだ。

 

とはいえ本作はジャッキーの役柄が実際のキャリアと重なる形となっていて、『プロジェクトA』(1983)、『ポリスストーリー/香港国際警察』(1985)、『サンダーアーム/龍兄虎弟』(1986)といった過去作品の名場面や壮絶NGシーンが挿入されたり、ジャッキー映画を長年親しんだ者ならば確実にニヤリとさせられるセルフパロディなシーンがあったりと、色々と懐かしかった。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

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Ameba映画部