水深ゼロメートルから | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

先日の月曜日。サロンシネマで『水深ゼロメートルから』を観た。

 

 

 

2020年に公開された『アルプススタンドのはしの方』に続き高校演劇作品がベースに映画化された作品で、最近公開された『カラオケ行こ!』の山下敦弘監督が撮った。

 

徳島のとある高校が舞台。水が張ってなく砂だらけのプールで、2人のJKが補習と称してプールの砂除去掃除をやらされるのだが、補習とは関係ないもう2人もプールに入ってきて、喋ったり、プールを走り回ったり、メイクをしたりと、女の子達がひたすらワチャワチャする様が観察するように捉えられる。10代の女の子達の群像劇という点では、山下監督の過去作品『リンダ リンダ リンダ』(2005)を彷彿させる。

 

4人のJKそれぞれが時に性差に絡んだ悩みと鬱屈した苛立ちを抱えている。その思いが爆発する濵尾咲綺演じるココロとさとうほなみ演じる体育教師・山本による口論シーンが圧巻。まあ、本作ではラスボス的存在というべき山本のセリフ一つ一つがなんともイラッとくるものはあったけど、山本もまた“大人社会”のシガラミに鬱屈を抱えていて、気持ちが分からんでもない。

 

阿波踊りの男踊りを幼少から踊っていたが性差を意識したため人前で踊るのが恥ずかしくなったミク役を演じた仲吉玲亜が、本作で一番ヒロインオーラが強い印象であった。個人的にはストライクなショートボブ美少女だし。実は仲吉玲亜。東京出身ながら幼少の頃からカープ女子で、インスタグラムではスライリー人形を持った画像をアップしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Ameba映画部