辰巳 | 知らずに死ねぬ程のものではない

知らずに死ねぬ程のものではない

元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

GWのイベントレポ記事アップが少々落ち着いたので、久々に映画感想。

 

今月2日に広島バルト11で『辰巳』を観た。

 

 

 

主人公が死体を解体する“バラシ屋”という設定なのでエグイ描写があり正直ちょっと苦手なのだが、Vシネマですら何処かキレイに描きがちな反社の世界をホコリと血の匂いが漂ってきそうな程のリアリティで描き、出ている役者達が皆鬼気迫った存在感とエネルギーに満ちていて、素晴らしかった。

 

特にかつて『ジュブナイル』(2000)で主人公の少年役だった遠藤雄弥が、見るからに近づくのもヤバそうな反社の男になりきっていた。ヒロイン役の森田想もイイ。遠藤に毒づく時の表情の演技がブサイク上等とばかりに一切飾り気がないのが印象深かった。でも時折見せる憂いの表情にドキッとする色気があった。敵役を演じた倉本朋幸の狂気の表情もヤバ過ぎた。久々に出てきた、アクが強いイイ表情の役者だなと思った。

 

バルト11上映は残念ながら早々と終わったが、シネマ尾道で6月1日から2週間上映するようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Ameba映画部