昨日、イオンシネマ広島西風新都で『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』を観た。
タイトル通りというか、思った以上に音楽映画であった。
要するに音楽は地球を救うハナシで、格調高くスケール感あるオーケストラサウンドが全編に響きまくっていた。
本作の音楽を手がけたのは、現在放映中の朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の服部隆之。「映画ドラえもん」シリーズを手がけるのは本作で6作目である。服部といえば個人的には三谷幸喜脚本によるTVドラマ『王様のレストラン』の劇伴が好きだったな。
のび太はドラえもんファミリーで唯一リコーダーが満足に吹けない安定の落ちこぼれポジションなんだけど、通常エピソードにあるような道具に頼って調子に乗って自滅するパターンではなく、懸命にリコーダーが吹けるように努力し、一発逆転の切り札にまで成長するのだ。劇場版ではこのように登場人物の成長をちゃんと描いているので、気持ち良いカタルシスがある。
まあ、リコーダーであの個性的なピーヒャラ音が出せるのだから、のび太はただのヘタではないな。だからゲストヒロインのミッカがのび太のリコーダーに共鳴して歌い出したのは、ワリと納得したけどね。