続・アラビアンナイト | しらさぎ二郎のブログ

しらさぎ二郎のブログ

写真、しらさぎ家のお料理、マンガ。この分野を中心に楽しくてタメになるブログを目指します。

 

 

 

 

 

フランスのオリエント学者アントワーヌ・ガラン

(1646-1715)

 

1670年

ガランは在イスタンブールのフランス大使の随員になりその間アラビア語を学び

15世紀のアラビア語の写本をフランス語に訳した。

 

Mille et Une Nuit(千と一夜)を

刊行したのが西欧社会における「アラビアンナイト」の始まりと言われています

 

 

アラビアンナイト

 

シンドバットの冒険やアラジンの魔法のランプ、空飛ぶ絨毯などががありますが

今回はアリババのお話です

 

 

 

スタースタースター

 

 

 

「アリババと40人の盗賊」

 

アリババは盗賊の宝の隠し場所を見つけます

 

「ひらけゴマ」

と言う呪文を唱えると大きな岩が左右に開き

その洞穴の中には金貨が山のようにありました。

 

 

 

その金貨を盗んで帰ってくると盗賊に宝を盗んだことが知れてしまいます。

 

 

盗賊はこの宝のありかを知り

「ひらけゴマ」

の呪文まで知っているやつを早く始末してしまわなくては!

 

街に行って探し回りますが

子分にまかせておいては

探し当てられません

ここで頭領が捜索

ついにアリババの住処を探し出しました。

 

 

 

 

スタースタースター

 

 

 

盗賊の頭領は考えます。

このアリババという男は相当に知恵がある

こいつを始末するにはどうしたらいいか

何かいい考えはないものか。

 

う〜ん

 

そうだ電球

 

            

          

頭領は子分に命令します

 

20頭のロバと40個の大きな壺を用意しろ

 

???

子分達は何が何だか訳がわかりません

そこで頭領が子分達にいいます。

 

作戦

 

一つの壺にはたっぷり油を入れ、

残りの39個の壺には刀を持った盗賊の子分を一人ずつ入る

壺にはシュロの葉を編んだ蓋を被せて中の者が息をできるようにする。

 

それから一頭のロバに2つずつ壺を積み込んでアリババの家に行き

夜になったら合図とともに寝込みを襲う

それは満月の日がいい。

人違いを避けるため、

絶対に間違いなくアリババを殺す

また前のように間違った家に印をつけるようなことはしない

 

 

よし、これで行こう

                 

お〜っびっくりマーク

 

 

 

ついに満月の日が来ました

 

         

 

頭領は20頭のロバを従えてアリババの家につきました

 

 

トントン

「旅の油屋ですが一晩とめていただけませんか」

 

                                                                   

 

アリババは盗賊のかしらだとは気がつきません

 

「ああ、いいですとも」

と油売りに化けた盗賊をあっさり屋敷の中に入れます。

 

 

 

ところが女奴隷のモルジアナは・・・

                     

「あの人が油売りの商人だとは思えない、あの目つきの悪い事、

旦那様はお人よし、

大丈夫かしら何事もなければいいけれど・・・」

                                                     

     

    

 

頭領は20頭のロバをひっぱって中庭に入り

こっそりと納屋に入れました。

そして、壺に向かって言いました。

 

「やろうども、俺が石を投げたらそれを合図に飛び出すんだぞ」

 

「へい、わかりやした」

 

 

 

夜もすっかり更けてきました

ランプの火が消えてしまいました。

油がありません、買うのを忘れてしまったのです

 

 

 

「そうだ、油商人の油を少々いただきましょう、少しくらいならわからない」

モルジアナはスタスタと壺までやってきます、その足音を聞いた子分。

 

「おかしら、そろそろやりますか」

という声が聞こえます

 

びっくりしたモルジアナはすぐに事情を察し、低い声で

「いやまだだ、もう少し待て」

 

 

全ての壺にも同じことを言うと油の入ったツボから油をたっぷりと取り出し

家に持って帰りました。

 

 

 

 

そして鍋で油をグラグラとわかすと油壺が置いてある納屋に入り

全部の壺に煮えたぎった油を注いで回りました。

 

 

壺の中の盗賊達はみんな死んでしまいました。

 

 

 

やがて盗賊の頭領がやってきて石を投げましたが誰も飛び出してきません。

 

 

頭領が一つの壺の中を見ると子分が死んでいます

次の壺、次の壺またまた次の壺

全て子分が死んでいるではありませんか!

 

しまったガーン

すっかりやられたこうしてはいられない俺もやられる、逃げなくてはダッシュ

 

ちきしょう アリババめびっくりマーク

 

頭領は鍵をこじ開け塀を乗り越えると闇の中に一目散に逃げていきました。

 

 

 

スタースタースター

 

次の朝アリババが目を覚ますと

「なんだ油屋はまだ出かけてなかったのか」

 

するとモルジアナが

「とんでもありません、壺の中をご覧ください」

 

アリババが壺の中を除いてびっくり!

 

盗賊だ!

 

モルジアナは昨夜からのことを事細かにアリババに話しました。

 

 

アリババはモルジアナが命の恩人であることがわかりました

なので奴隷から自由に身にしてやり女中として雇うことにしました。

 

 

 

 

 

 

スタースタースター

 

 

 

洞穴の戻ったかしらは

「おのれ、アリババいかしておくもんか絶対に子分の敵討をしてやる

 

 

 

 

                     

             しかし相手は相当手強いどうするかな

 

 

 

 

 

 

 

 

スタースタースター

 

     

                                                                                             

 

                           『次回、お話はいよいよ佳境を迎えます』

 

                                            

                        『さあ、これからどうなるでしょう

                     続きが楽しみだわ』

 

                        

                                                       

        

 

 

     

       

きょうの料理

トマトファルシー

 

 

北海道から届いたカニを使って

 

 

 

ご訪問ありがとうございました

 

 

 

文、料理;しらさぎさちこ

イラスト;しらさぎさやか

写真;しらさぎ二郎