アラビアンナイト最終章 | しらさぎ二郎のブログ

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写真、しらさぎ家のお料理、マンガ。この分野を中心に楽しくてタメになるブログを目指します。

 

 

 

 

 

『アリババと40人の盗賊』

 

いよいよお話はクライマックスです

 

 

 

 

スタースタースター

 

 

 

 

アリババの家から命からがら逃げ帰った盗賊の頭領

う〜む

またしてもやられた、なんとかしなくては

 

街の噂によるとアリババはただ同然の安い値で買ったロバ20頭が高く売れたそうだ

何がただ同然だあ〜っ!?

 

俺が置いてきてしまったロバだ。

あの野郎!

 

 

しかも子分はみんなアリババに殺されてしまった

 

 

クソッ 

宝のありかを知り、呪文まで知っている

アリババをこのまま生かしておくものか!

 

 

 

それにしてもどうするかな

 

 

 

そうだ、

この洞穴にこれだけの宝がある、街に行って宝石商をやろう

街で店を出しアリババに近づき、それから親しくなる

絶対に殺してやる、これ以上あいつをのさばらせてなるか!

 

 

 

頭領は身なりを整えて白髪のカツラを被り、髭や眉毛も白くして

完璧に変装し、アリババの兄カシムの息子に近づきました。

 

カシム

そうアリババの貪欲な兄、

俺たちが殺して洞窟から消えた死体はカシム、

バラバラにしたはずの死体は靴屋が縫い合わせたと聞いている

その息子が店を継いでいる

 

子供のいないアリババはこの甥を自分の子供のように可愛がっているときいた

 

二人とも殺してしまえ!

 

 

 

            

 

 

変装した頭領はフワジャー・ハサンと名乗り高価な衣装を着て

アリババの住む街にやってきました。

 

 

 

そしてアリババとカシムの息子を家に招待して殺してしまおうと言う計画

 

 

 

頭領は時間をかけてカシムの息子と親しくなりました

そしてとうとうこの時がやってきたのです

頭領は自宅にカシムの息子とアリババを招きました。

 

 

しかし

アリババは私の家に来てくださいと頭領を自宅に誘いました。

 

アリババの家ではやりにくい、こちらの家にきてもらわなくては・・・

ひょっとして殺してしまおうという計画が勘付かれているのかと思い

頭領は「私は塩の入っているものは食べられないのです。

だから我が家に来てくだい」と言いました

 

すると

アリババが「ではパンにも肉にも塩を入れないで料理させましょう」と言うのです。

                                                                         

仕方がないアリババを殺す計画はあいつの家で!

 

 

 

 

 

アリババはモルジアナに言いました。

「今夜、我が家に来る客人は塩の入った食事は食べられない

と言っている、塩を入れない食事を作ってくれ」

 

 

            

「食べ物に塩を入れないなんてどんな方でしょう」

しばらく考えていると古くからあるアラブの言葉を思い出しました

 

電球

『塩とパンを共にしたものを裏切れば災いがある』

なんだか怪しい・・・

 

 

 

そしてモルジアナが客人のいる広間をそっと覗いてみると・・・

 

 

あっ

あれは盗賊のかしら

 

 

髪も髭も白いけれど間違いなくあれは盗賊!

それに服の下には短いけれど鋭い刀を隠し持っています。

 

「これは主人を殺しにきたに違いない」

いつかは仕返しに来ると思っていた

 

ご馳走が終わってデザートの果物が出て、食器を下げるために召使達が出ていくと

広間にはアリババと二人だけになりました。

頭領はニンマリ、チャンス到来

 

                         よし、いまだびっくりマーク

                                  

 

頭領が刀を抜こうとした時です

 

 

 

モルジアナが太鼓を叩く召使達を引き連れて踊りを踊りながら広間に入ってきたのです

 

 

モルジアナは太鼓に合わせて踊ります。

 

するとカシムの息子が広間に戻ってきてしまいました。

頭領はびっくりびっくりマーク

アリババを始末してからこいつを殺そうと思ったのに。

またこの計画に邪魔が入った。

 

 

 

カシムの息子はアリババに聞きました。

 

あの美しい踊り子はだれ?

 

アリババは答えます

「あれは奴隷から女中にしたモルジアナだ」

 

え〜っ

モルジアナ?

 

するとなんと言うことかモルジアナは腰から短刀を抜き取りました。

短刀を持ったまま踊るモルジアナ

                                        

                         

周りのものはびっくり!

 

 

しかし頭領はこれは楽しい『剣の舞』だと思っています

 

 

 

 

ところが

 

短剣を持って踊りながらモルジアナは隙を見て頭領の心臓をひとつ突き

 

 

 

モルジアナ、何をする!

 

アリババはびっくりしてモルジアナを怒鳴りつけました

 

 

モルジアナは落ち着いて

「旦那様よくご覧ください」

と言い頭領のカツラとヒゲを取りました。

 

するとそこに現れたのはなんと盗賊のかしらでした

 

 

 

こうして40人の盗賊達は、聡明なモルジアナの機転により全員討ち取られました

 

この行いによってモルジアナは女中からカシムの息子の妻になりました。

 

 

音符音符音符

 

 

その後アリババはカシムの息子とモルジアナを連れて洞穴に行きました。

『ひらけ〜ゴマ』星

 

 

 

洞窟の岩は以前と同じくスルスルと開いて

中には宝物がたくさん残っていました。

 

呪文は次の世代の子供達に教えて行きました。

それでアリババの子孫は

いつまでも裕福に暮らしたということです。

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

スタースタースター

                

どう?

面白かったでしょ

今回はこれで終わり

 

アラビアンナイトはたくさんのお話があります

 

アラジンと魔法のランプ

空飛ぶ絨毯

二人の詐欺師

バスラのりんご

空飛ぶ木馬

シンドバットの冒険

 

あなたはどのは話が好きですか?

ではまたね!

 

 

きょうの料理

 

ホタテのクリーム煮

 

 

くこの実を添えて

 

 

 

文、料理;しらさぎさちこ

イラスト;しらさぎさやか

写真;しらさぎ二郎