概ね100時間ほどプレイした感想です。

クリアしたとはいえ、サブクエスト、ユニークモンスター討伐、マップ完全踏破など出来ることはまだまだ残っているほどの膨大な物量でした。

対立する2つの国双方から追われつつも主人公たちがその国家のシステムそのものを根底から変えてゆく、そんなストーリー。

ただ、ゼノブレイド1,2で主人公が持っていた剣にはそれぞれ特別な意味があるのですが、3の剣にはそこまでの意味を感じられなかったのがストーリー上でマイナスと感じた部分でしょうか。

やはり主人公と専用の剣とに関してはドラマチックな演出が欲しいところですから。

ゼノブレイド以外ですと、リンクとマスターソード、ドラクエ3の主人公とおうじゃのけん、など例を挙げればきりがありません。

ネタバレを避ける意味で表現を濁しますが、ノアにしか使えない要素もちゃんとあることはあるんですけどね。

というのも、剣を持つキャラがノアに限らないという理由はゼノブレイドのジョブシステムに紐づいているからです。

上の画像でいう『ソードファイター』というジョブがそれに当たります。

なので、ソードファイターにジョブチェンジすればノア以外のキャラも剣を持てるという訳です。

このジョブシステム自体はFF5みたいで私は好きなんですけど、ノア以外が剣を持てるのが、あくまでもストーリー上でのみ惜しいと感じた部分となります。

ただ、本作の主人公は6人全員だ!(つまりノアだけが主人公じゃない)と謳っていることもあって、6人を均等に...とした結果とみることはできます。

 

購入後に良い意味で最も印象が変わったキャラはタイオンくんでした。

もう見てて面白いキャラなんですよ。

メインストーリーをザーッと流すともったいない典型的なキャラです。

サブクエや相談というミニイベントをひとつひとつ見ていくと彼の面白さが見えてきます。

ユーニとの掛け合いはもはや夫婦漫才ですし。

しかも当初は戦術士というヒーラー的な位置づけなのにアタッカーに据えると輝くという意外性もマル。

チェインアタックという連携攻撃で重要なTPの初期値が最も高いのが彼で、序盤からダメージを出しやすいのです。

なお、TPの初期値に関して全員を比較すると

タイオン(35)>ノア(30)>ミオ、ユーニ(25)>ランツ、セナ(15)

となります。

チェインアタックは同じキャラクターを使っていくと条件を満たして復帰するたびにTPがどんどん上がっていくんですね。

事前情報だけチェックしてるとどうしてもノア&ミオが表に出てきがちなんですが、私としては彼を推したい。

もちろんタイオン以外の5人もいいキャラでしたよ。

 

戦闘システムは複雑極まりないとまで言われたゼノブレイド2から相当整理されていて、好印象でした。

私自身、戦闘はほどほどにストーリーを楽しみたいタイプなのでありがたいです。

そもそも難しい操作を楽しみたいなら最初からアクションゲームをやればいいのであってRPGにそこまで難しい操作を要求しないで欲しい、というのが私の考え方ですから。

それでも初めての方にとっては難しく感じることがあるかもしれません。

そうした方向けには豊富なTIPSや訓練、といったシステムに習熟できる要素があるのはありがたいところです。

つまり、理解できるまでに難しい部分もあるけど頑張って慣れてくださいね、という方向性なのはシリーズ通して変わりません。

 

ただ、良い話ではあったけど謎は残っておりDLCで全てが明らかになる(かも)、そんな終わり方だったことも記しておきたいと思います。

これをネタバレせずに説得力を持たせて説明することは私には不可能ですので実際にご自身の目でお確かめください。

 

ゼノブレイド3エキスパンション・パスを購入すると後日DLCが配信されますので気になる方はお買い求めください。

ゼノブレイド2黄金の国イーラのようにパッケージ化される可能性も無きにしも非ずですが。