こんばんは~
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
今日は、大祓(おおはらえ)についてです。
6月末と12月末は大祓式の時期ですよね
6月の大祓は、名越し(夏越)の祓ともいいますが、
人形(ひとがた)で身体をなでて、息を吹きかけ、
茅の輪をくぐって、
半年間の罪穢れを祓い、
災厄を防ぎます。
大祓式では、
大祓詞(おおはらえのことば)を唱えますが。
これは、神道で一番祓いの力が強いとされている
祝詞です
唱え方にもよりますが、
全部唱えるのに7分半かかる長い祝詞です。
私は、大学の神道学科で祭式を
学ばせていただいていましたが、
(卒業生ではなく、科目履修生です)
神道学科の学生は、
大祓詞を全文暗誦することを
課せられており、
ひとりずつ、皆の前で
暗誦しなければならなかったので、
恥をかかないよう
時間をかけて入念に()憶えたのでした
大祓では、
祓戸(はらえど)の八百万の神達を代表して、
セオリツヒメ、
ハヤアキツヒメ、
イブキドヌシ、
ハヤサスラヒメの
四柱(はしら)の神に
罪穢れを祓い清めて下さいと
お願いするのですが
どのようにお願いするかと。
激流の川の瀬にいらっしゃる
セオリツヒメという女神には
罪穢れを大海に持ち出して下さい
そのように持ち越された罪は、
遠い沖合のたくさんの潮の流れが
集まったところにいらっしゃる
ハヤアキツヒメという女神に、
呑み込んで下さい
呑み込まれた罪穢れは
海中の根の国・底の国に
通じるところにいらっしゃる
イブキドヌシという男神に、
根の国・底の国に向けて
拭き放って下さい
最後に、
根の国・底の国にいらっしゃる
ハヤサスラヒメという女神に、
その罪穢れを受け取って、
きれいさっぱりと消去して下さい
という具合に、
川、海、根の国・底の国に生息する神々が、
人々の罪穢れを
山から川、海、根の国・底の国へと
リレーのようにして運び出し、
消去してくれるように依頼するのです
大祓は、古代宮廷で、
今と同様に
6月末と12月末に
朝廷主催で行われていた大規模な祓えの行事です
長い歴史があり、
中臣(なかとみ)や卜部(うらべ)が
中心になって行っていました。
卜部は、律令制の神祇行政の神祇官に属し
主に亀トによる吉凶判断を行った一族です
この卜部から、分立したのが中臣で、
律令神祇官の長官ポストを独占し、
祭祀を専門に司っていました
大祓では、中臣と卜部が、
朱雀門(すざくもん)の前に集合した
文武百官を祓い清めており
祓えの中心は、中臣氏が集合した官人の前で、
大祓詞を宣読することでした
官人や女官たちは、
静粛に祝詞を聞くことで、
自分たちの罪穢れが祓われていく・・と、
されていたのです。
ところが、面白い話しがあって、
十世紀ごろから、
大祓が空洞化し始めたのです
行事に参加しない人が増加し、
女官の中には、
「障り」があるから
欠席するという者まで出て来て、
障りも含めた穢れや災いなど
全般を祓い清める行事に、
障りがあるからという理由で
参加しないのは、
この行事の機能が失われていたことを
現すのですが、
貴族たちにとって、
年ニ回の年中行事としての大祓は
自分たちにふりかかる罪穢れ・災いを
浄化してくれるものでは
なくなっていたのです
それは、貴族たちの日常生活の中の
穢意識が細分化・個別化して
朝廷全体の祓えでは、対応しきれなくなっていたと
いうことです。
ここに、貴族たちの個別的な
病気や出産、死穢、又は呪詛などを
祓い清める者としての
この事実は、
当時の貴族が様々な穢れや
過剰なほど敏感になっていたのは。
陰陽師が六壬式占(ろくじんちょくせん)などを
貴族たちの日常生活の細部に穢れを
自覚させるようになったのです。
それは、従来の神祇官の中臣や卜部には
手に負えない相手で、
鎮められるのは、
できあがっていったのです。
鎮めたりするのは、
本来は神祇官の官人が担当するもので、
ペアになって行っていたのですが、
神祇官人の存在が「穢れ」を忌み嫌い、
「清浄」が特に重んじられるようになると、
その活動範囲が限定され、
穢れに接触する場面に近付けなくなり、
活動範囲が限定されてしまったのです
そして、
陰陽師たちは、中臣や卜部などの
神職たちの祭祀技術を貪欲に吸収し、
中臣や卜部の神道系の「祓え」に対して、
陰陽師が執行するお祓い儀礼を
「解除」(げじょ )といい、
安倍晴明などの陰陽師は、
大祓詞を応用して唱えて、
「解除」の祈祷を行い
神祇官の神官たちに祓うことのできない、
物の怪や妖怪、死霊、呪詛返しなどの
厄災を処理し得たのでした
どのように処理していたかは、
後日記事に致します。
安倍晴明の参考記事です
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました。
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