こんにちはー、白川葵です
本日もご訪問、ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
さてさて、今日はお稲荷さんについてなのですが。
よく、「お稲荷さんに、お願いごとをするのは良くない」と、おっしゃる方がいますよね。
「お稲荷さんにお願いごとをして、お礼参りをしないと祟られるから、手を合わせない方が良い」とか、
「お稲荷さんをきちんとお祀りしないと、禍ごとが起こる」とか
。
確かにー。
私自身も、あちこちのお稲荷さんを巡ってみると、境内の波動に、「クセが強いー」と感じることが多いです。
でもねー。
クセの強い神社って、お稲荷さん以外にも、たっくさんあるんですよね。
有名神社やパワースポットだ!と人が多数押しかけている神社だって、独特の波動があって、合う人と合わない人が分かれている
それなのに、なぜ、お稲荷さんでは「祟り」が強調されるようになったのか?なのですが・・。
まずお稲荷さんについて、ザクっと解説(?)していくと・・。
お稲荷さんの祭神は、本来は狐ではないのですよね
祭神は、宇迦之御魂(ウカノミタマ)という五穀と養蚕を司る女神なのです
このウカは、伊勢神宮の外宮に祀られている豊受大神(トヨウケノオオカミ)と同一語源。
(トヨウケノオオカミはアマテラスオオミカミの食事を司る神として有名?ですよね)
お稲荷さんを「イナリ」というのは、「稲生(イネナ)り」、すなわち「稲が実る」から起こっているのです
狐を神の使いとする信仰は、中世から始まったそうですが、これはウカノミタマの別名をミケツ神というところから、ケツからキツネのケツが想起されたから・・とされています。
さらに、秋の実りを祈るころに山の狐が里に下りてくるので、狐の尾の太さに稲穂の重みを連想して狐は山の神や田の神、あるいはその使いとされるようになったとか、狐はネズミを食べてくれるありがたい存在だったので、神聖視されるようになったとかの説もあります
さてさて。
稲荷神社は日本全国に約三万社あるといわれていますが・・。
特に江戸時代には、市中でやたら目に付いたそうですよね・・。
これは、幕府が成立するまでは、武蔵野の一部にしかすぎなかった江戸が都市化して、かってそこに棲んでいた狐がしばしば江戸市中に出没し、ときどき人間に憑依したから・・という話が残っています
そうした狐の霊を封じ込めて、小祠を作り、それを祀っているうちに流行神として神格化したのですよね
今、銀座とか日本橋とかのビルの屋上あたりに鎮座している稲荷社の中には、そうした由来を持つものも多いそうです。
普通、稲荷神社の総本宮は、京都伏見の稲荷大社だといわれ、全国の稲荷神社のほとんどは、ここから勧請したものです。
この伏見稲荷大社は、もともと富裕な渡来人秦氏の氏神でした。
それが、平安遷都後、真言宗東寺の鎮守神として勢力をのばし、また秦氏が商工業の面で活躍したため、商売繁盛の守護神となったとされています
特に、江戸時代に入ると、京都・大阪を中心に全国の商人から信仰されるようになり、拝殿の裏手にある稲荷山には、お塚と称する大小4千5百基の石の祠が寄進されたのですよね。
このほか、稲荷社には仏教系のイナリもあります。これは、イナリ神を仏典に出てくる茶吉尼(ダキニ)天と習合して祀ったもの。
この仏はサンスクリット語で、「ダッキーニ」というインドの恐ろしい魔女で(ヒンズー教のカーリーの侍女)、それを音訳してダキニというようになったそうです。人肉を食べる夜叉だったのですが、大日如来(ダイニチニョライ)が改心させ、善神として立ち直らせたとされています。
では、なぜ習合されたかなのですが・・。
これは、お稲荷さんと狐、ダキニ天と狐のそれぞれのイメージがつながったからではという説が有力です
ダキニ天は元来、動物のジャッカルに姿を変えていたとも言われていて、ジャッカルを狐にかけあわせたともされています。
このダキニ天をお祀りしている有名な稲荷は、愛知県の豊川稲荷です
お稲荷さんの由来をこうしてみていくと、ダッキーニが人肉を食べる魔女だったことが、「お稲荷さんは祟る」とされたことと関連がありそうですよね。
でも、ダッキーニは改心をしているのに、「お稲荷さんは祟る」のか・・
それで、以下は私見なのですが
「お稲荷さんに安易にお願いごとをしない方が良いか?」と聞かれたら、私は「しない方が良い」と答えます
ただ、これには例外があって、五穀豊穣のような共存共栄というか、「自分も良かれ、人も良かれ」の類のお願いごとならOKです。
しっかし、「自分の田畑にだけ作物が実れ」的な願掛けは×
お稲荷さんの境内のクセが強い波動は、人間の想いが呼び込んだ狐の形象をとるエネルギー体だと私は思っています。
これは、神との仲介役で、地上に肉体を持ったことのない自然霊=動物霊(狐霊)で、人間がお稲荷さんを狐のイメージと重ねて拝むようになったので、境内に棲みついたのです
狐霊は、人に拝まれると、気持ちが良いので居着くのですよね。
上記の江戸時代に市中に出没した狐も自然霊のエネルギー体だと感じます
小祠に封じ込められて、拝まれ続けているうちに力が増幅していったのです。
(江戸期以前の文献にも狐の物の怪に憑依された人の話は多数ありますが、これも狐のエネルギー体が原因だったと思います)
狐霊は拝まれ続けているうちに、大きくなり、やがてそこはご利益があるお稲荷さんになるのですが、動物霊は視野が狭いという欠点があり、特に狐の霊は、返礼を求める傾向が強いのですよね
高次のものに取り次いで、お願いごとを叶えてくれる反面、お礼参りをしないと禍ごとを起こします
でも、私はこのことに関しては、お願いごとをしておいてお礼に行かない人間の方が悪いと思っています。
人間同士だって、頼まれごとをしてお礼を言われなかったら、気分が悪いのと同じです。
お稲荷さんに限らず、他の神様にも無闇なお願いごとをせず、本当に必要なことだけをお願いする、そしてお願いごとが叶う、叶わないにかかわらず、お礼参りに行くという気持ちが大切なのです
これは、自分の願望に責任を持つことに通じます
それと、お稲荷さんはクセのある波動のところが多いですが、全てがそうではありません。
自分の感性で、波動の良いお稲荷さんを見極めて、「共存共栄」を願い、お礼参りを欠かさなければ、ご利益をいただけます
ただ、波動といっても、「分かりにくい」とおっしゃる方も多いですし、お稲荷さんを拝んでいる方が陥りやすい注意点があるので書いておきます。それは、「ある種の」お稲荷さんを拝み続けていると、狐霊の気が移って、見返りを求める気持ちが強くなり、自分が与えたものと同じかそれ以上のものが帰ってこないと、非常に損をしたという気分になりやすい点です
仕事ならば、○円使ったら、すぐに同じかそれ以上の利益がないとあせるようになったり、愛情だったらパートナーに与えただけのものが自分に与えられているのかを計算し過ぎるようになるなど、視野が狭くなるのです。
人の運というのは、目先のことにこだわり過ぎて、視野が狭くなると落ちていく
ここがお稲荷さんを拝むときの最重要事項です。
難しいことに、お礼参りをしたとしても、この傾向は出やすいので、お稲荷さんを信仰する際には目先の損得に敏感になり過ぎないようにした方が良いです
後、「お稲荷さんにお願いごとをして叶えてもらったら、一生お礼参りをしないと祟られるの?」と聞かれたことがあるのですが、これはそんなことはありません。お礼参りを一度すれば大丈夫で、新たなお願いごとをしないのであれば、今後その場所を訪れなくてもOKです。
一番気を付けた方が良いのは、自宅の神棚にお稲荷さんを祀っていて、途中で拝まなくなった場合です。
ご家族の方が自宅の神棚にお稲荷さんを祀っていて、その方が亡くなられた後などに遺族の方がお稲荷さんを拝まなくなることがありますが、これはとても危険です
神棚を放置することは、基本的に大凶なのですが、お稲荷さんを祀ってある神棚を放っておくのは特に怖いことなので、神社やお寺に依頼して、神様と狐霊に「モトツミクラ」に御帰りいただくようにして下さい。
特に、庭にお祀りしてあるお稲荷さんは、何もせずに取り払ったりすると、最悪亡くなる人が出てくるなど、強烈に祟るので丁寧に扱うことが必要です
それでは、お読みいただきありがとうございました。
現在、神奈川県川崎市麻生区で個人鑑定、電話鑑定をしております。
最寄駅は小田急線新百合ヶ丘です。
霊査・霊視を軸に、算命学・気学・西洋占星術を併用した鑑定です。
鑑定料は60分で10800円です。
ご興味がある方は、aries@mx1.ttcn.ne.jp にお問い合わせ下さいませ。