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【新島襄 検索の達人】①~⑩ 約 531 件
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新島襄
【新島襄 検索の達人】①~⑩ 約 531 件
1位
新島襄 - にほんブログ村 ブログ記事検索結果検索の達人. 同上。 神戸女学院大学 桜美林大学 - 清水安三により設立されたキリスト教主義の学校であり、本来の意味のミッション系ではない。 梅花女子大学 梅花女子大学短期大学部 新島学園短期大学 - 同志社創立者新島襄の教育方針に共鳴した新島の ...
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2位
浜田幸一 - にほんブログ村 ブログ記事検索結果検索の達人. 1969年11月:『スパルタ教育』を光文社より出版。 1972年12月:参議院議員を辞職し衆議院選挙に東京2区から無所属で ... 父親は石破二朗(元参議院議員、元鳥取県知事)、曽祖父は金森通倫(同志社の創設者・新島襄から洗礼を受けた牧師)。 ...
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【3位 ★★★】 高大連携情報誌 『大学受験ニュース』(ブログ版)
近代日本人の肖像(国立国会図書館) - goo カテゴリー検索「近代日本人の肖像(国立国会図書館)」を含む最新ブログ ( 1件 - 3件 を表示) 評判グラフ · 【新島襄】 (【マスコミ業界】への道-問題=■) ... 人の肖像(国立国会図書館) - goo カテゴリー検索津田塾大学大学への道 【津田梅子】 (【情報の達人】は ...
dir.goo.ne.jp/recommend/31624/59349/71658/site/http:$$www.ndl.go.jp$portrait$ - 28k - キャッシュ - 関連ページ
4位
雑誌検索該当一覧7, 私のアンティーク 2005年 No.40, アンティーク遊びの達人33人大集合インテリア大賞受賞者発表Part1/ ... 古布・アンティークレースのあしらい術古民具・キッチン雑貨をインテリアに取り入れる新島襄旧邸を訪ねる 和洋折衷の住まい ...
tano-lib.chugei.or.jp/cgi/Licsr2.cgi?M_SEARCH=%81%40%8C%9F%81%40%8D%F5%81%40&N... - 24k - キャッシュ - 関連ページ
5位
渋沢栄一 - あのひと検索 SPYSEE [スパイシー]渋沢栄一のつながりとプロフィール。あのひと検索SPYSEE[スパイシー]は、ひとに関する情報をウェブから取り出し、まとめて ... の誼で学校法人国士舘(創立者・柴田徳次郎)、井上馨に乞われ同志社大学(創立者・新島襄)の寄付金の取り纏めに関わった。 ...
spysee.jp/渋沢栄一 - 140k - キャッシュ - 関連ページ
6位
京都大学 キーワード検索 - フォートラベル同志社大学の創立者 新島襄邸:ぬいぬいさんの旅行ブログ by 旅行の ... 『京都の近代建築を訪ねて~京都大学周辺編 part1~』 by ぬいぬい ... 大学受験 E判定でも合格できる shop.uni-wa.com 全国1位をとった受験勉強の達人が教える南極流勉強法 ¥ 24800 ...
4travel.jp/search/%B5%FE%C5%D4%C2%E7%B3%D8/all/?start=1 - 22k - キャッシュ - 関連ページ
7位
青春の夢に忠実であれ | エンタテインメント両校(創設者)の深い関係性は歴史的にも興味深いです? ●創立125周年記念展示 「 早稲田と同志社――新島襄の弟子たち」 創立125周年記念展示 ... 早稲田と同志社展 - 新島襄の弟子たち- ◎会期 : 2008年 3月 22日(土)~ 4月 26日(土) ...
pen-style.com/?cid=9 - 26k - キャッシュ - 関連ページ
8位
本多庸一についての最新情報【瞬!コレ by @nifty】新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造と並び、明治期日本におけるキリスト教主義教育の先駆者とされる。来歴・人物本多久元の長男として1848年に弘前に生まれる。津軽藩士として幼少より儒学を学び、兵法・剣術の達人として幕末の困難な政局の ... 通販商品検索 ...
shuncolle.nifty.com/shuncolle/word/本多庸一.htm - 43k - キャッシュ - 関連ページ
9位
「明治政府」の検索結果 - 萌えるローマ帝国HAPPYMAX神道無念流の達人の桂と、北辰一刀流の竜馬が対決して竜馬があっさり勝つっていう…… あれは史実じゃないんですよー、明治につくられたとい .... しかも、悲しいのは、別にそんな確信持ってやったわけでもないためか、アメリカかどこかで新島襄(明治初期の ...
d.hatena.ne.jp/URARIA/searchdiary?word=%CC%C0%BC%A3%C0%AF%C9%DC - 92k - キャッシュ - 関連ページ
10位
参議院議員 ブログ記事一覧 - にほんブログ村キーワード検索の達人さんのプロフィール 08/09/25 04:18. 就任日 1987年11月6日 退任日 1988年12月27日 第8代環境庁長官 内閣 福田赳夫内閣 ... 父親は石破二朗(元参議院議員、元鳥取県知事)、曽祖父は金森通倫(同志社の創設者・新島襄から洗礼を受けた牧師)。 ...
keyword.blogmura.com/key00040558_4.html - 37k - キャッシュ - 関連ページ
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日本の大学一覧
(国立・公立・私立) 抜粋
【日本の国立大学一覧】
[編集] 旭川医科大学 小樽商科大学 帯広畜産大学 北見工業大学 北海道大学 北海道教育大学 室蘭工業大学
[編集] 弘前大学 岩手大学 東北大学 宮城教育大学 秋田大学 山形大学 福島大学
[編集] 茨城大学 筑波大学 筑波技術大学 宇都宮大学 群馬大学 埼玉大学 千葉大学 横浜国立大学 総合研究大学院大学
[編集] お茶の水女子大学 電気通信大学 政策研究大学院大学 東京大学 東京医科歯科大学 東京外国語大学 東京海洋大学 東京学芸大学 東京芸術大学 東京工業大学 東京農工大学 一橋大学
[編集] 上越教育大学 長岡技術科学大学 新潟大学 信州大学 静岡大学 山梨大学 浜松医科大学 愛知教育大学 豊橋技術科学大学 名古屋大学 名古屋工業大学 岐阜大学 富山大学 金沢大学 北陸先端科学技術大学院大学 福井大学
[編集] 三重大学 滋賀大学 滋賀医科大学 京都大学 京都教育大学 京都工芸繊維大学 大阪大学 大阪教育大学 神戸大学 兵庫教育大学 奈良教育大学 奈良女子大学 奈良先端科学技術大学院大学 和歌山大学
[編集] 鳥取大学 島根大学 岡山大学 広島大学 山口大学
[編集] 徳島大学 鳴門教育大学 香川大学 愛媛大学 高知大学
[編集] 九州大学 九州工業大学 福岡教育大学 佐賀大学 長崎大学 熊本大学 大分大学 宮崎大学 鹿児島大学 鹿屋体育大学
[編集] 琉球大学 沖縄科学技術大学院大学(設置準備中)
【日本の公立大学一覧】
[編集 北海道]
釧路公立大学 公立はこだて未来大学 札幌市立大学 名寄市立大学 札幌医科大学
[編集 東北]
青森県立保健大学 青森公立大学 岩手県立大学 宮城大学秋田県立大学 国際教養大学 山形県立保健医療大学 会津大学 福島県立医科大学
[編集 関東]
茨城県立医療大学 群馬県立県民健康科学大学 群馬県立女子大学 高崎経済大学 前橋工科大学 埼玉県立大学 産業技術大学院大学 首都大学東京 神奈川県立保健福祉大学 横浜市立大学 都留文科大学 山梨県立大学
[編集中部]
新潟県立看護大学 長野県看護大学 静岡県立大学 愛知県立大学 愛知県立看護大学 愛知県立芸術大学 名古屋市立大学 三重県立看護大学 岐阜県立看護大学 岐阜薬科大学 情報科学芸術大学院大学 富山県立大学 石川県立大学 石川県立看護大学 金沢美術工芸大学 福井県立大学
[編集 近畿]
滋賀県立大学 京都市立芸術大学 京都府立大学 京都府立医科大学 大阪市立大学 大阪府立大学 神戸市外国語大学 神戸市看護大学 兵庫県立大学 奈良県立大学奈良県立医科大学 和歌山県立医科大学
[編集 中国]
島根県立大学 岡山県立大学 尾道大学 県立広島大学広島市立大学 下関市立大学 山口県立大学
[編集 四国]
愛媛県立医療技術大学 香川県立保健医療大学 高知女子大学
[編集 九州]
北九州市立大学 九州歯科大学 福岡県立大学 福岡女子大学 県立長崎シーボルト大学長崎県立大学 熊本県立大学 大分県立看護科学大学 宮崎県立看護大学 宮崎公立大学 沖縄県立看護大学 沖縄県立芸術大学
【日本の私立大学一覧】
[編集] 北海道
旭川大学 札幌大学 札幌学院大学 札幌国際大学 星槎大学 千歳科学技術大学 天使大学 道都大学 苫小牧駒澤大学 日本赤十字北海道看護大学 函館大学 藤女子大学 北翔大学 北星学園大学 北海学園大学 北海商科大学 北海道医療大学 北海道工業大学 北海道情報大学 北海道東海大学 北海道文教大学北海道薬科大学 酪農学園大学 稚内北星学園大学
[編集] 東北
青森大学 青森中央学院大学 東北女子大学 八戸大学 八戸工業大学 弘前学院大学 岩手医科大学 富士大学 盛岡大学 石巻専修大学 尚絅学院大学 仙台大学 仙台白百合女子大学 東北学院大学 東北工業大学 東北生活文化大学 東北福祉大学 東北文化学園大学 東北薬科大学 宮城学院女子大学 ノースアジア大学 秋田看護福祉大学 東北芸術工科大学 東北公益文科大学 いわき明星大学 奥羽大学 郡山女子大学 東日本国際大学 福島学院大学
[編集] 関東
茨城キリスト教大学 つくば国際大学 筑波学院大学 常磐大学 常磐短期大学流通経済大学 足利工業大学 宇都宮共和大学 国際医療福祉大学 作新学院大学 自治医科大学 獨協医科大学 白鴎大学 文星芸術大学 関東学園大学 共愛学園 前橋国際大学 群馬社会福祉大学 上武大学 創造学園大学 高崎健康福祉大学 高崎商科大学 東京福祉大学 桐生大学 群馬パース大学 跡見学園女子大学 浦和大学 大宮法科大学院大学 共栄大学 埼玉医科大学 埼玉学園大学 十文字学園女子大学 城西大学 尚美学園大学 女子栄養大学 駿河台大学 聖学院大学 西武文理大学 東京国際大学 東邦大学 東邦音楽大学 獨協大学 日本工業大学 日本薬科大学 人間総合科学大学 文教大学 平成国際大学 武蔵野学院大学 明海大学 ものつくり大学 愛国学園大学 江戸川大学 川村学園女子大学 神田外語大学 敬愛大学 国際武道大学 秀明大学 淑徳大学 城西国際大学 聖徳大学 清和大学 千葉科学大学 千葉経済大学 千葉工業大学 千葉商科大学 中央学院大学 帝京平成大学東京基督教大学 東京歯科大学 東京情報大学 東京神学大学 東京成徳大学東洋学園大学 東京理科大学 東京電機大学 日本橋学館大学 麗澤大学 和洋女子大学 東京成徳短期大学 青山学院大学 明治学院大学 亜細亜大学 上野学園大学 桜美林大学 大妻女子大学 嘉悦大学 学習院大学 学習院女子大学 北里大学 共立女子大学 共立薬科大学 杏林大学 国立音楽大学 慶應義塾大学國學院大學 国際基督教大学 国士舘大学 駒澤大学 上智大学 聖心女子大学 専修大学 大東文化大学 中央大学 帝京大学 二松學舍大学 日本体育大学 法政大学 武蔵大学 武蔵野大学 明治大学 明星大学 目白大学 東海大学 立教大学 立正大学 早稲田大学 麻布大学 神奈川大学 神奈川工科大学 神奈川歯科大学 鎌倉女子大学 東京工芸大学 関東学院大学 相模女子大学 産能大学 松蔭大学 湘南工科大学 情報セキュリティ大学院大学 昭和音楽大学 女子美術大学 聖マリアンナ医科大学 洗足学園音楽大学 鶴見大学 田園調布学園大学 桐蔭横浜大学 東洋英和女学院大学 フェリス女学院大学 八洲学園大学 横浜商科大学 健康科学大学 帝京科学大学 身延山大学 山梨英和大学 山梨学院大学
[編集] 中部
長岡大学 長岡造形大学 新潟医療福祉大学 新潟経営大学 新潟工科大学新潟国際情報大学 新潟産業大学 新潟青陵大学 新潟薬科大学 諏訪東京理科大学 清泉女学院大学 長野大学 松本大学 松本歯科大学 静岡英和学院大学 静岡産業大学 静岡福祉大学 静岡文化芸術大学 静岡理工科大学 聖隷クリストファー大学 東京女子医科大学 常葉学園大学 日本大学 浜松学院大学 浜松大学 光産業創成大学院大学 富士常葉大学 LEC東京リーガルマインド大学 愛知大学 愛知医科大学 愛知学院大学愛知学泉大学 愛知工科大学 愛知工業大学 愛知産業大学 愛知淑徳大学 愛知新城大谷大学 愛知東邦大学 愛知文教大学 愛知みずほ大学 桜花学園大学 金城学院大学 椙山女学園大学 星城大学 大同工業大学 中京大学中京女子大学 中部大学 東海学園大学 同朋大学 豊田工業大学 豊橋創造大学 名古屋音楽大学 名古屋外国語大学 名古屋学院大学 名古屋学芸大学 名古屋経済大学 名古屋芸術大学 名古屋産業大学 名古屋商科大学 名古屋女子大学 名古屋造形芸術大学 名古屋文理大学 南山大学 日本赤十字豊田看護大学 日本福祉大学 人間環境大学 藤田保健衛生大学皇學館大学 鈴鹿医療科学大学 三重中京大学 四日市大学 鈴鹿国際大学 朝日大学 岐阜医療科学大学 岐阜経済大学 岐阜聖徳学園大学 岐阜女子大学 中京学院大学 中部学院大学 東海女子大学 名城大学 高岡法科大学 桐朋学園大学院大学 富山国際大学 金沢医科大学 金沢学院大学 金沢工業大学 金沢星稜大学 金城大学 北陸大学 仁愛大学 福井工業大学
[編集] 近畿
成安造形大学 聖泉大学 長浜バイオ大学 びわこ成蹊スポーツ大学 大谷大学 京都外国語大学 京都学園大学 京都光華女子大学 京都嵯峨芸術大学 京都産業大学 京都女子大学 京都精華大学 京都創成大学 京都造形芸術大学 京都橘大学 京都ノートルダム女子大学 京都文教大学 京都薬科大学 種智院大学 同志社大学 同志社女子大学 花園大学 佛教大学 明治国際医療大学 立命館大学 龍谷大学 藍野大学 追手門学院大学 大阪青山大学 大阪医科大学 大阪音楽大学 大阪観光大学 大阪学院大学 大阪河崎リハビリテーション大学 大阪経済大学 大阪経済法科大学 大阪芸術大学 大阪工業大学 大阪国際大学 大阪産業大学 大阪歯科大学 大阪樟蔭女子大学 大阪商業大学 大阪女学院大学 大阪成蹊大学 大阪総合保育大学 大阪体育大学 大阪電気通信大学 大阪人間科学大学 大阪薬科大学 関西大学 関西医科大学 関西外国語大学 関西医療大学 関西福祉科学大学 近畿大学 四條畷学園大学 四天王寺大学 摂南大学 千里金蘭大学 相愛大学 太成学院大学 帝塚山学院大学 常磐会学園大学 羽衣国際大学 阪南大学 梅花女子大学 東大阪大学 プール学院大学 平安女学院大学 桃山学院大学 森ノ宮医療大学 芦屋大学 聖トマス大学 大手前大学 関西福祉大学 関西学院大学 関西国際大学 近畿医療福祉大学 近大姫路大学 甲子園大学 甲南大学 甲南女子大学 神戸海星女子学院大学 神戸学院大学 神戸芸術工科大学 神戸国際大学 神戸夙川学院大学 神戸松蔭女子学院大学 神戸親和女子大学 神戸女学院大学 神戸女子大学 神戸ファッション造形大学 神戸薬科大学 神戸山手大学 順心会看護医療大学 聖和大学 園田学園女子大学 宝塚造形芸術大学 姫路獨協大学 兵庫大学 兵庫医科大学 兵庫医療大学 武庫川女子大学 流通科学大学 畿央大学 近畿大学 帝塚山大学 天理大学 奈良大学 奈良産業大学 高野山大学
[編集] 中国
鳥取環境大学 岡山学院大学 岡山商科大学 岡山理科大学 川崎医科大学 川崎医療福祉大学 環太平洋大学 吉備国際大学 倉敷芸術科学大学 くらしき作陽大学 山陽学園大学 就実大学 中国学園大学ノートルダム清心女子大学 美作大学 エリザベト音楽大学 呉大学 日本赤十字広島看護大学 比治山大学 広島経済大学 広島工業大学 広島国際大学 広島国際学院大学 広島修道大学 広島女学院大学 広島文教女子大学 福山大学 福山平成大学 安田女子大学 宇部フロンティア大学 東亜大学 徳山大学梅光学院大学 山口東京理科大学 山口福祉文化大学 山口学芸大学
[編集] 四国
四国大学 徳島文理大学 聖カタリナ大学 松山大学 松山東雲女子大学 四国学院大学 高松大学 高知工科大学
[編集] 九州
九州栄養福祉大学 九州共立大学 九州国際大学 九州産業大学 九州情報大学 九州女子大学 久留米大学 久留米工業大学 産業医科大学 西南学院大学 西南女学院大学 第一福祉大学 第一薬科大学 筑紫女学園大学 東和大学中村学園大学 西日本工業大学 日本赤十字九州国際看護大学 福岡大学 福岡経済大学 福岡工業大学 福岡国際大学 福岡歯科大学 福岡女学院大学 西九州大学 活水女子大学 長崎ウエスレヤン大学 長崎外国語大学 長崎国際大学 長崎純心大学 長崎総合科学大学 九州看護福祉大学 九州東海大学 九州ルーテル学院大学 熊本学園大学 熊本保健科学大学 尚絅大学 崇城大学平成音楽大学 日本文理大学 別府大学 別府大学短期大学部 立命館アジア太平洋大学 九州保健福祉大学 南九州大学 宮崎国際大学 宮崎産業経営大学 鹿児島国際大学 鹿児島純心女子大学 志學館大学 第一工業大学 沖縄大学 沖縄キリスト教学院大学 沖縄国際大学 名桜大学
最終更新 2008年9月5日 (金) 07:37。
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蟹工船 小林多喜二 [略]×■箇所付き
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蟹工船
小林多喜二
一
「おい地獄さ行(え)ぐんだで!」
二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛(かたつむり)が背のびをしたように延びて、海を抱(かか)え込んでいる函館(はこだて)の街を見ていた。――漁夫は指元まで吸いつくした煙草(たばこ)を唾(つば)と一緒に捨てた。巻煙草はおどけたように、色々にひっくりかえって、高い船腹(サイド)をすれずれに落ちて行った。彼は身体(からだ)一杯酒臭かった。
赤い太鼓腹を巾(はば)広く浮かばしている汽船や、積荷最中らしく海の中から片袖(かたそで)をグイと引張られてでもいるように、思いッ切り片側に傾いているのや、黄色い、太い煙突、大きな鈴のようなヴイ、南京虫(ナンキンむし)のように船と船の間をせわしく縫っているランチ、寒々とざわめいている油煙やパン屑(くず)や腐った果物の浮いている何か特別な織物のような波……。風の工合で煙が波とすれずれになびいて、ムッとする石炭の匂いを送った。ウインチのガラガラという音が、時々波を伝って直接(じか)に響いてきた。
この蟹工船博光丸のすぐ手前に、ペンキの剥(は)げた帆船が、へさきの牛の鼻穴のようなところから、錨(いかり)の鎖を下していた、甲板を、マドロス・パイプをくわえた外人が二人同じところを何度も機械人形のように、行ったり来たりしているのが見えた。ロシアの船らしかった。たしかに日本の「蟹工船」に対する監視船だった。
「俺(おい)らもう一文も無え。――糞(くそ)。こら」
そう云って、身体をずらして寄こした。そしてもう一人の漁夫の手を握って、自分の腰のところへ持って行った。袢天(はんてん)の下のコールテンのズボンのポケットに押しあてた。何か小さい箱らしかった。
[略]
「……んだべよ。四カ月も海の上だ。もう、これんかやれねべと思って……」
頑丈(がんじょう)な身体をしたのが、そう云って、厚い下唇を時々癖のように嘗(な)めながら眼を細めた。
「んで、財布これさ」
干柿のようなべったりした薄い蟇口(がまぐち)を眼の高さに振ってみせた。
「あの白首(ごけ)、身体こったらに小せえくせに、とても上手(うめ)えがったどオ!」
「おい、止せ、止せ!」
「ええ、ええ、やれやれ」
相手はへへへへへと笑った。
「見れ、ほら、感心なもんだ。ん?」酔った眼を丁度向い側の棚の下にすえて、顎(あご)で、「ん!」と一人が云った。
漁夫がその女房に金を渡しているところだった。
「見れ、見れ、なア!」
小さい箱の上に、皺(しわ)くちゃになった札や銀貨を並べて、二人でそれを数えていた。男は小さい手帖(てちょう)に鉛筆をなめ、なめ何か書いていた。
「見れ。ん!」
「俺にだって嬶(かかあ)や子供はいるんだで」白首(ごけ)のことを話した漁夫が急に怒ったように云った。
そこから少し離れた棚に、宿酔(ふつかよい)の青ぶくれにムクンだ顔をした、頭の前だけを長くした若い漁夫が、
「俺アもう今度こそア船さ来ねえッて思ってたんだけれどもな」と大声で云っていた。「周旋屋に引っ張り廻されて、文無しになってよ。――又、長げえことくたばるめに合わされるんだ」
[略]
その男は冬の間はゴム靴会社の職工だった。春になり仕事が無くなると、カムサツカへ出稼(でかせ)ぎに出た。どっちの仕事も「季節労働」なので、(北海道の仕事は殆(ほと)んどそれだった)イザ夜業となると、ブッ続けに続けられた。「もう三年も生きれたら有難い」と云っていた。粗製ゴムのような、死んだ色の膚をしていた。
漁夫の仲間には、北海道の奥地の開墾地や、鉄道敷設の土工部屋へ「蛸(たこ)」に売られたことのあるものや、各地を食いつめた「渡り者」や、酒だけ飲めば何もかもなく、ただそれでいいものなどがいた。青森辺の善良な村長さんに選ばれてきた「何も知らない」「木の根ッこのように」正直な百姓もその中に交っている。――そして、こういうてんでんばらばらのもの等を集めることが、雇うものにとって、この上なく都合のいいことだった。(函館の労働組合は蟹工船、カムサツカ行の漁夫のなかに組織者を入れることに死物狂いになっていた。青森、秋田の組合などとも連絡をとって。――それを何より恐れていた)
糊(のり)のついた真白い、上衣(うわぎ)の丈(たけ)の短い服を着た給仕(ボーイ)が、「とも」のサロンに、ビール、果物、洋酒のコップを持って、忙しく往き来していた。サロンには、「会社のオッかない人、船長、監督、それにカムサツカで警備の任に当る駆逐艦の御大(おんたい)、水上警察の署長さん、海員組合の折鞄(おりかばん)」がいた。
「畜生、ガブガブ飲むったら、ありゃしない」――給仕はふくれかえっていた。
漁夫の「穴」に、浜なすのような電気がついた。煙草の煙や人いきれで、空気が濁って、臭く、穴全体がそのまま「糞壺(くそつぼ)」だった。区切られた寝床にゴロゴロしている人間が、蛆虫(うじむし)のようにうごめいて見えた。――漁業監督を先頭に、船長、工場代表、雑夫長がハッチを下りて入って来た。船長は先のハネ上っている髭(ひげ)を気にして、始終ハンカチで上唇を撫(な)でつけた。通路には、林檎やバナナの皮、グジョグジョした高丈(たかじょう)、鞋(わらじ)、飯粒のこびりついている薄皮などが捨ててあった。流れの止った泥溝(どぶ)だった。監督はじろりそれを見ながら、無遠慮に唾をはいた。――どれも飲んで来たらしく、顔を赤くしていた。
「一寸(ちょっと)云って置く」監督が土方の棒頭(ぼうがしら)のように頑丈(がんじょう)な身体で、片足を寝床の仕切りの上にかけて、楊子(ようじ)で口をモグモグさせながら、時々歯にはさまったものを、トットッと飛ばして、口を切った。
[略]
同時に函館を出帆した他の蟹工船は、何時の間にか離れ離れになってしまっていた。それでも思いっ切りアルプスの絶頂に乗り上ったとき、溺死者(できししゃ)が両手を振っているように、揺られに揺られている二本のマストだけが遠くに見えることがあった。煙草の煙ほどの煙が、波とすれずれに吹きちぎられて、飛んでいた。……波浪と叫喚のなかから、確かにその船が鳴らしているらしい汽笛が、間を置いてヒュウ、ヒュウと聞えた。が、次の瞬間、こっちがアプ、アプでもするように、谷底に転落して行った。
蟹工船には川崎船を八隻のせていた。船員も漁夫もそれを何千匹の鱶(ふか)のように、白い歯をむいてくる波にもぎ取られないように、縛りつけるために、自分等の命を「安々」と賭(か)けなければならなかった。――「貴様等の一人、二人が何んだ。川崎一艘(ぱい)取られてみろ、たまったもんでないんだ」――監督は日本語でハッキリそういった。
カムサツカの海は、よくも来やがった、と待ちかまえていたように見えた。ガツ、ガツに飢えている獅子(しし)のように、えどなみかかってきた。船はまるで兎(うさぎ)より、もっと弱々しかった。空一面の吹雪は、風の工合で、白い大きな旗がなびくように見えた。夜近くなってきた。しかし時化(しけ)は止みそうもなかった。
仕事が終ると、皆は「糞壺」の中へ順々に入り込んできた。手や足は大根のように冷えて、感覚なく身体についていた。皆は蚕のように、各の棚の中に入ってしまうと、誰も一口も口をきくものがいなかった。ゴロリ横になって、鉄の支柱につかまった。船は、背に食いついている虻(あぶ)を追払う馬のように、身体をヤケに振っている。漁夫はあてのない視線を白ペンキが黄色に煤(すす)けた天井にやったり、殆(ほと)んど海の中に入りッ切りになっている青黒い円窓にやったり……中には、呆(ほお)けたようにキョトンと口を半開きにしているものもいた。誰も、何も考えていなかった。漠然とした不安な自覚が、皆を不機嫌にだまらせていた。
顔を仰向けにして、グイとウイスキーをラッパ飲みにしている。赤黄く濁った、にぶい電燈のなかでチラッと瓶(びん)の角が光ってみえた。――ガラ、ガラッと、ウイスキーの空瓶が二、三カ所に稲妻形に打ち当って、棚から通路に力一杯に投げ出された。皆は頭だけをその方に向けて、眼で瓶を追った。――隅の方で誰か怒った声を出した。時化にとぎれて、それが片言のように聞えた。
[略]
――今朝の二時頃だった。ボート・デッキの上まで波が躍り上って、間を置いて、バジャバジャ、ザアッとそれが滝のように流れていた。夜の闇(やみ)の中で、波が歯をムキ出すのが、時々青白く光ってみえた。時化のために皆寝ずにいた。その時だった。
船長室に無電係が周章(あわ)ててかけ込んできた。
「船長、大変です。S・O・Sです!」
「S・O・S? ――何船だ」
「秩父丸です。本船と並んで進んでいたんです」
「ボロ船だ、それア!」――浅川が雨合羽(あまがっぱ)を着たまま、隅(すみ)の方の椅子に大きく股(また)を開いて、腰をかけていた。片方の靴の先だけを、小馬鹿にしたように、カタカタ動かしながら、笑った。「もっとも、どの船だって、ボロ船だがな」
「一刻と云えないようです」
「うん、それア大変だ」
船長は、舵機室に上るために、急いで、身仕度(みじたく)もせずにドアーを開けようとした。然し、まだ開けないうちだった。いきなり、浅川が船長の右肩をつかんだ。
「余計な寄道せって、誰が命令したんだ」
誰が命令した?「船長」ではないか。――が、突嗟(とっさ)のことで、船長は棒杭(ぼうぐい)より、もっとキョトンとした。然し、すぐ彼は自分の立場を取り戻した。
「船長としてだ」
「船長としてだア――ア」船長の前に立ちはだかった監督が、尻上りの侮辱した調子で抑(おさ)えつけた。「おい、一体これア誰の船だんだ。会社が傭船(チアタア)してるんだで、金を払って。ものを云えるのア会社代表の須田さんとこの俺だ。お前なんぞ、船長と云ってりゃ大きな顔してるが、糞場の紙位えの価値(ねうち)もねえんだど。分ってるか。――あんなものにかかわってみろ、一週間もフイになるんだ。冗談じゃない。一日でも遅れてみろ! それに秩父丸には勿体(もったい)ない程の保険がつけてあるんだ。ボロ船だ、沈んだら、かえって得するんだ」
[略]
「んだべ。船医なんてんなものよ」側(そば)で聞いていた古い漁夫が云った。
「何処(どこ)の医者も同じだよ。俺のいたところの会社の医者もんだった」坑山の漁夫だった。
皆がゴロゴロ横になっていたとき、監督が入ってきた。
「皆、寝たか――一寸(ちょっと)聞け。秩父丸が沈没したっていう無電が入ったんだ。生死の詳しいことは分らないそうだ」唇をゆがめて、唾(つば)をチェッとはいた。癖だった。
学生は給仕からきいたことが、すぐ頭にきた。自分が現に手をかけて殺した四、五百人の労働者の生命のことを、平気な顔で云う、海にタタキ込んでやっても足りない奴だ、と思った。皆はムクムクと頭をあげた。急に、ザワザワお互に話し出した。浅川はそれだけ云うと、左肩だけを前の方に振って、出て行った。
行衛(ゆくえ)の分らなかった雑夫が、二日前にボイラーの側から出てきたところをつかまった。二日隠れていたけれども、腹が減って、腹が減って、どうにも出来ず、出て来たのだった。捕(つか)んだのは中年過ぎの漁夫だった。若い漁夫がその漁夫をなぐりつけると云って、怒った。
「うるさい奴だ、煙草のみでもないのに、煙草の味が分るか」バットを二個手に入れた漁夫はうまそうに飲んでいた。
雑夫は監督にシャツ一枚にされると、二つあるうちの一つの方の便所に押し込まれて、表から錠を下ろされた。初め、皆は便所へ行くのを嫌った。隣りで泣きわめく声が、とても聞いていられなかった。二日目にはその声がかすれて、ヒエ、ヒエしていた。そして、そのわめきが間を置くようになった。その日の終り頃に、仕事を終った漁夫が、気掛りで直(す)ぐ便所のところへ行ったが、もうドアーを内側から叩(たた)きつける音もしていなかった。こっちから合図をしても、それが返って来なかった。――その遅く、睾隠(きんかく)しに片手をもたれかけて、便所紙の箱に頭を入れ、うつぶせに倒れていた宮口が、出されてきた。唇の色が青インキをつけたように、ハッキリ死んでいた。
朝は寒かった。明るくなってはいたが、まだ三時だった。かじかんだ手を懐(ふところ)につッこみながら、背を円るくして起き上ってきた。監督は雑夫や漁夫、水夫、火夫の室まで見廻って歩いて、風邪(かぜ)をひいているものも、病気のものも、かまわず引きずり出した。
[略]
ステイは絶え間なく、風の具合で、高くなったり、遠くなったり鳴っていた。夕方になるまでに二艘を残して、それでも全部帰ってくることが出来た。どの漁夫も本船のデッキを踏むと、それっきり気を失いかけた。一艘は水船になってしまったために、錨(いかり)を投げ込んで、漁夫が別の川崎に移って、帰ってきた。他の一艘は漁夫共に全然行衛不明だった。
監督はブリブリしていた。何度も漁夫の部屋へ降りて来て、又上って行った。皆は焼き殺すような憎悪(ぞうお)に満ちた視線で、だまって、その度に見送った。
翌日、川崎の捜索かたがた、蟹(かに)の後を追って、本船が移動することになった。「人間の五、六匹何んでもないけれども、川崎がいたまし」かったからだった。
朝早くから、機関部が急がしかった。錨を上げる震動が、錨室と背中合せになっている漁夫を煎豆(いりまめ)のようにハネ飛ばした。サイドの鉄板がボロボロになって、その度にこぼれ落ちた。――博光丸は北緯五十一度五分の所まで、錨をなげてきた第一号川崎船を捜索した。結氷の砕片(かけら)が生きもののように、ゆるい波のうねりの間々に、ひょいひょい身体(からだ)を見せて流れていた。が、所々その砕けた氷が見る限りの大きな集団をなして、あぶくを出しながら、船を見る見るうちに真中に取囲んでしまう、そんなことがあった。氷は湯気のような水蒸気をたてていた。と、扇風機にでも吹かれるように「寒気」が襲ってきた。船のあらゆる部分が急にカリッ、カリッと鳴り出すと、水に濡れていた甲板や手すりに、氷が張ってしまった。船腹は白粉(おしろい)でもふりかけたように、霜の結晶でキラキラに光った。水夫や漁夫は両頬を抑(おさ)えながら、甲板を走った。船は後に長く、曠野(こうや)の一本道のような跡をのこして、つき進んだ。
川崎船は中々見つからない。
[略]
「貴方方、貧乏人」
「そうだ」
「だから、貴方方、プロレタリア。――分る?」
「うん」
ロシア人が笑いながら、その辺を歩き出した。時々立ち止って、彼等の方を見た。
「金持、貴方方をこれする。(首を締める恰好(かっこう)をする)金持だんだん大きくなる。(腹のふくれる真似(まね))貴方方どうしても駄目、貧乏人になる。――分る? ――日本の国、駄目。働く人、これ(顔をしかめて、病人のような恰好)働かない人、これ。えへん、えへん。(偉張って歩いてみせる)」
それ等が若い漁夫には面白かった。「そうだ、そうだ!」と云って、笑い出した。
「働く人、これ。働かない人、これ。(前のを繰り返して)そんなの駄目。――働く人、これ。(今度は逆に、胸を張って偉張ってみせる、)働かない人、これ。(年取った乞食のような恰好)これ良ろし。――分かる? ロシアの国、この国。働く人ばかり。働く人ばかり、これ。(偉張る)ロシア、働かない人いない。ずるい人いない。人の首しめる人いない。――分る? ロシアちっとも恐ろしくない国。みんな、みんなウソばかり云って歩く」
彼等は漠然と、これが「恐ろしい」「赤化」というものではないだろうか、と考えた。が、それが「赤化」なら、馬鹿に「当り前」のことであるような気が一方していた。然し何よりグイ、グイと引きつけられて行った。
「分る、本当、分る!」
ロシア人同志が二、三人ガヤガヤ何かしゃべり出した。支那人はそれ等(ら)をきいていた。それから又吃(ども)りのように、日本の言葉を一つ、一つ拾いながら、話した。
「働かないで、お金儲(もう)ける人いる。プロレタリア、いつでも、これ。(首をしめられる恰好)――これ、駄目! プロレタリア、貴方方、一人、二人、三人……百人、千人、五万人、十万人、みんな、みんな、これ(子供のお手々つないで、の真似をしてみせる)強くなる。大丈夫。(腕をたたいて)負けない、誰にも。分る?」
[略]
同じ蟹(かに)つぶしをしていながら、「船員に負けた」となると、(自分の儲(もう)けになる仕事でもないのに)漁夫や雑夫は「何に糞ッ!」という気になる。監督は「手を打って」喜んだ。今日勝った、今日負けた、今度こそ負けるもんか――血の滲(にじ)むような日が滅茶苦茶に続く。同じ日のうちに、今までより五、六割も殖(ふ)えていた。然し五日、六日になると、両方とも気抜けしたように、仕事の高がズシ、ズシ減って行った。仕事をしながら、時々ガクリと頭を前に落した。監督はものも云わないで、なぐりつけた。不意を喰(く)らって、彼等は自分でも思いがけない悲鳴を「キャッ!」とあげた。――皆は敵(かたき)同志か、言葉を忘れてしまった人のように、お互にだまりこくって働いた。ものを云うだけのぜいたくな「余分」さえ残っていなかった。
監督は然し、今度は、勝った組に「賞品」を出すことを始めた。燻(くすぶ)りかえっていた木が、又燃え出した。
「他愛のないものさ」監督は、船長室で、船長を相手にビールを飲んでいた。
船長は肥えた女のように、手の甲にえくぼが出ていた。器用に金口(きんぐち)をトントンとテーブルにたたいて、分らない笑顔(えがお)で答えた。――船長は、監督が何時でも自分の眼の前で、マヤマヤ邪魔をしているようで、たまらなく不快だった。漁夫達がワッと事を起して、此奴をカムサツカの海へたたき落すようなことでもないかな、そんな事を考えていた。
監督は「賞品」の外に、逆に、一番働きの少いものに「焼き」を入れることを貼紙(はりがみ)した。鉄棒を真赤に焼いて、身体にそのまま当てることだった。彼等は何処まで逃げても離れない、まるで自分自身の影のような「焼き」に始終追いかけられて、仕事をした。仕事が尻上(しりあが)りに、目盛りをあげて行った。
[略]
その事から――そのキッかけで、お互の今までしてきた色々のことが、ひょいひょいと話に出てきた。「国道開たく工事」「灌漑(かんがい)工事」「鉄道敷設」「築港埋立」「新鉱発掘」「開墾」「積取人夫」「鰊(にしん)取り」――殆(ほと)んど、そのどれかを皆はしてきていた。
――内地では、労働者が「横平(おうへい)」になって無理がきかなくなり、市場も大体開拓されつくして、行詰ってくると、資本家は「北海道・樺太へ!」鉤爪(かぎづめ)をのばした。其処(そこ)では、彼等は朝鮮や、台湾の殖民地と同じように、面白い程無茶な「虐使」が出来た。然し、誰も、何んとも云えない事を、資本家はハッキリ呑み込んでいた。「国道開たく」「鉄道敷設」の土工部屋では、虱(しらみ)より無雑作に土方がタタき殺された。虐使に堪(た)えられなくて逃亡する。それが捕(つか)まると、棒杭(ぼうぐい)にしばりつけて置いて、馬の後足で蹴(け)らせたり、裏庭で土佐犬に噛(か)み殺させたりする。それを、しかも皆の目の前でやってみせるのだ。肋骨(ろっこつ)が胸の中で折れるボクッとこもった音をきいて、「人間でない」土方さえ思わず顔を抑えるものがいた。気絶をすれば、水をかけて生かし、それを何度も何度も繰りかえした。終(しま)いには風呂敷包みのように、土佐犬の強靱(きょうじん)な首で振り廻わされて死ぬ。ぐったり広場の隅(すみ)に投げ出されて、放って置かれてからも、身体の何処かが、ピクピクと動いていた。焼火箸(やけひばし)をいきなり尻にあてることや、六角棒で腰が立たなくなる程なぐりつけることは「毎日」だった。飯を食っていると、急に、裏で鋭い叫び声が起る。すると、人の肉が焼ける生ッ臭い匂いが流れてきた。
「やめた、やめた。――とても飯なんて、食えたもんじゃねえや」
箸を投げる。が、お互暗い顔で見合った。
脚気(かっけ)では何人も死んだ。無理に働かせるからだった。死んでも「暇がない」ので、そのまま何日も放って置かれた。裏へ出る暗がりに、無雑作にかけてあるムシロの裾(すそ)から、子供のように妙に小さくなった、黄黒く、艶(つや)のない両足だけが見えた。
[略]
積取人夫は蟹工船の漁夫と似ていた。監視付きの小樽(おたる)の下宿屋にゴロゴロしていると、樺太(かばふと)や北海道の奥地へ船で引きずられて行く。足を「一寸(いっすん)」すべらすと、ゴンゴンゴンとうなりながら、地響をたてて転落してくる角材の下になって、南部センベイよりも薄くされた。ガラガラとウインチで船に積まれて行く、水で皮がペロペロになっている材木に、拍子を食って、一なぐりされると、頭のつぶれた人間は、蚤(のみ)の子よりも軽く、海の中へたたき込まれた。
――内地では、何時までも、黙って「殺されていない」労働者が一かたまりに固って、資本家へ反抗している。然し「殖民地」の労働者は、そういう事情から完全に「遮断(しゃだん)」されていた。
苦しくて、苦しくてたまらない。然し転(ころ)んで歩けば歩く程、雪ダルマのように苦しみを身体に背負い込んだ。
「どうなるかな……?」
「殺されるのさ、分ってるべよ」
「…………」何か云いたげな、然しグイとつまったまま、皆だまった。
「こ、こ、殺される前に、こっちから殺してやるんだ」どもりがブッきら棒に投げつけた。
トブーン、ドブーンとゆるく腹(サイド)に波が当っている。上甲板の方で、何処かのパイプからスティムがもれているらしく、シー、シ――ン、シ――ンという鉄瓶(てつびん)のたぎるような、柔かい音が絶えずしていた。
寝る前に、漁夫達は垢(あか)でスルメのようにガバガバになったメリヤスやネルのシャツを脱いで、ストーヴの上に広げた。囲んでいるもの達が、炬燵(こたつ)のように各その端をもって、熱くしてからバタバタとほろった。ストーヴの上に虱(しらみ)や南京虫が落ちると、プツン、プツンと、音をたてて、人が焼ける時のような生ッ臭い臭(にお)いがした。熱くなると、居たまらなくなった虱が、シャツの縫目から、細かい沢山の足を夢中に動かして、出て来る。つまみ上げると、皮膚の脂肪(あぶら)ッぽいコロッとした身体の感触がゾッときた。かまきり虫のような、無気味な頭が、それと分る程肥えているのもいた。
[略]
「俺ア仕事サボるんだ。出来ねえ」――炭山(やま)だった。
皆も黙ったまま、顔を動かした。
一寸して、
「大焼きが入るからな……」と誰か云った。
「ずるけてサボるんでねえんだ。働けねえからだよ」
長い間口にしなかったのと、疲労し過ぎていたので、ベロベロに参って了(しま)った。薄暗い電気の下に、煙草の煙が雲のようにこめていた。空気がムレて、ドロドロに腐っていた。肌脱(はだぬ)ぎになったり、鉢巻をしたり、大きく安坐をかいて、尻をすっかりまくり上げたり、大声で色々なことを怒鳴り合った。――時々なぐり合いの喧嘩(けんか)が起った。
それが十二時過ぎまで続いた。
脚気(かっけ)で、何時も寝ていた函館の漁夫が、枕を少し高くして貰って、皆の騒ぐのを見ていた。同じ処から来ている友達の漁夫は、側の柱に寄りかかりながら、歯にはさまったするめを、マッチの軸で「シイ」「シイ」音をさせてせせっていた。
余程過ぎてからだった。――「糞壺」の階段を南京袋のように漁夫が転がって来た。着物と右手がすっかり血まみれになっていた。
「出刃、出刃! 出刃を取ってくれ!」土間を匐(は)いながら、叫んでいる。「浅川の野郎、何処へ行きゃがった。居ねえんだ。殺してやるんだ」
監督のためになぐられたことのある漁夫だった。――その男はストーヴのデレッキを持って、眼の色をかえて、又出て行った。誰もそれをとめなかった。
「な!」函館の漁夫は友達を見上げた。「漁夫だって、何時も木の根ッこみたいな馬鹿でねえんだな。面白くなるど!」
次の朝になって、監督の窓硝子(まどガラス)からテーブルの道具が、すっかり滅茶苦茶に壊(こわ)されていたことが分った。監督だけは、何処にいたのか運良く「こわされて」いなかった。
六
柔かい雨曇りだった。――前の日まで降っていた。それが上りかけた頃だった。曇った空と同じ色の雨が、これもやはり曇った空と同じ色の海に、時々和(なご)やかな円るい波紋を落していた。
午(ひる)過ぎ、駆逐艦がやって来た。手の空いた漁夫や雑夫や船員が、デッキの手すりに寄って、見とれながら、駆逐艦についてガヤガヤ話しあった。物めずらしかった。
[略]
「俺初めて聞いて吃驚(びっくり)したんだけれどもな、今までの日本のどの戦争でも、本当は――底の底を割ってみれば、みんな二人か三人の金持の(そのかわり大金持の)指図で、動機(きっかけ)だけは色々にこじつけて起したもんだとよ。何んしろ見込のある場所を手に入れたくて、手に入れたくてパタパタしてるんだそうだからな、そいつ等は。――危いそうだ」
七
ウインチがガラガラとなって、川崎船が下がってきた。丁度その下に漁夫が四人程居て、ウインチの腕が短いので、下りてくる川崎船をデッキの外側に押してやって、海までそれが下りれるようにしてやっていた。――よく危いことがあった。ボロ船のウインチは、脚気(かっけ)の膝(ひざ)のようにギクシャクとしていた。ワイヤーを巻いている歯車の工合で、グイと片方のワイヤーだけが跛(びっこ)にのびる。川崎船が燻製鰊(くんせいにしん)のように、すっかり斜めにブラ下がってしまうことがある。その時、不意を喰(く)らって、下にいた漁夫がよく怪我(けが)をした。――その朝それがあった。「あッ、危い!」誰か叫んだ。真上からタタキのめされて、下の漁夫の首が胸の中に、杭(くい)のように入り込んでしまった。
漁夫達は船医のところへ抱(かか)えこんだ。彼等のうちで、今ではハッキリ監督などに対して「畜生!」と思っている者等は、医者に「診断書」を書いて貰うように頼むことにした。監督は蛇に人間の皮をきせたような奴だから、何んとかキット難くせを「ぬかす」に違いなかった。その時の抗議のために診断書は必要だった。それに船医は割合漁夫や船員に同情を持っていた。
「この船は仕事をして怪我をしたり、病気になったりするよりも、ひッぱたかれたり、たたきのめされたりして怪我したり、病気したりする方が、ずウッと多いんだからねえ」と驚いていた。一々日記につけて、後の証拠にしなければならない、と云っていた。それで、病気や怪我をした漁夫や船員などを割合に親切に見てくれていた。
診断書を作って貰いたいんですけれどもと、一人が切り出した。
初め、吃驚したようだった。
[略]
「じゃ、な!……」
「行ってしまった。」
「麻袋の中で、行くのはイヤだ、イヤだってしてるようでな……眼に見えるようだ」
――漁夫が漁から帰ってきた。そして監督の「勝手な」処置をきいた。それを聞くと、怒る前に、自分が――屍体(したい)になった自分の身体が、底の暗いカムサツカの海に、そういうように蹴落(けおと)されでもしたように、ゾッとした。皆はものも云えず、そのままゾロゾロタラップを下りて行った。「分った、分った」口の中でブツブツ云いながら、塩ぬれのドッたりした袢天(はんてん)を脱いだ。
八
表には何も出さない。気付かれないように手をゆるめて行く。監督がどんなに思いッ切り怒鳴り散らしても、タタキつけて歩いても、口答えもせず「おとなしく」している。それを一日置きに繰りかえす。(初めは、おっかなびっくり、おっかなびっくりでしていたが)――そういうようにして、「サボ」を続けた。水葬のことがあってから、モットその足並が揃(そろ)ってきた
仕事の高は眼の前で減って行った。
中年過ぎた漁夫は、働かされると、一番それが身にこたえるのに、「サボ」にはイヤな顔を見せた。然し内心(!)心配していたことが起らずに、不思議でならなかったが、かえって「サボ」が効(き)いてゆくのを見ると、若い漁夫達の云うように、動きかけてきた。
困ったのは、川崎の船頭だった。彼等は川崎のことでは全責任があり、監督と平漁夫の間に居り、「漁獲高」のことでは、すぐに監督に当って来られた。それで何よりつらかった。結局三分の一だけ「仕方なしに」漁夫の味方をして、後の三分の二は監督の小さい「出店」――その小さい「○」だった。
[略]
本船は移動することにした。監督は絶えず無線電信を盗みきかせ、他の船の網でもかまわずドンドン上げさせた。二十浬(かいり)ほど南下して、最初に上げた渋網には、蟹がモリモリと網の目に足をひっかけて、かかっていた。たしかに××丸のものだった。
「君のお陰だ」と、彼は監督らしくなく、局長の肩をたたいた。
網を上げているところを見付けられて、発動機が放々の態(てい)で逃げてくることもあった。他船の網を手当り次第に上げるようになって、仕事が尻上りに忙しくなった。
仕事を少しでも怠(なま)けたと見るときには大焼きを入れる。
組をなして怠けたものにはカムサツカ体操をさせる。
罰として賃銀棒引き、
函館へ帰ったら、警察に引き渡す。
いやしくも監督に対し、少しの反抗を示すときは銃殺されるものと思うべし。
浅川監督
雑夫長
この大きなビラが工場の降り口に貼(は)られた。監督は弾をつめッ放しにしたピストルを始終持っていた。飛んでもない時に、皆の仕事をしている頭の上で、鴎(かもめ)や船の何処(どこ)かに見当をつけて、「示威運動」のように打った。ギョッとする漁夫を見て、ニヤニヤ笑った。それは全く何かの拍子に「本当」に打ち殺されそうな不気味な感じを皆にひらめかした。
水夫、火夫も完全に動員された。勝手に使いまわされた。船長はそれに対して一言も云えなかった。船長は「看板」になってさえいれば、それで立派な一役だった。前にあったことだった――領海内に入って漁をするために、船を入れるように船長が強要された。船長は船長としての公の立場から、それを犯すことは出来ないと頑張(がんば)った。
[略]
監督が入ってきた。
皆ドマついた恰好(かっこう)で、ゴソゴソし出した。
十
空気が硝子(ガラス)のように冷たくて、塵(ちり)一本なく澄んでいた。――二時で、もう夜が明けていた。カムサツカの連峰が金紫色に輝いて、海から二、三寸位の高さで、地平線を南に長く走っていた。小波(さざなみ)が立って、その一つ一つの面が、朝日を一つ一つうけて、夜明けらしく、寒々と光っていた。――それが入り乱れて砕け、入り交れて砕ける。その度にキラキラ、と光った。鴎の啼声が(何処(どこ)にいるのか分らずに)声だけしていた。――さわやかに、寒かった。荷物にかけてある、油のにじんだズックのカヴァが時々ハタハタとなった。分らないうちに、風が出てきていた。
袢天(はんてん)の袖に、カガシのように手を通しながら、漁夫が段々を上ってきて、ハッチから首を出した。首を出したまま、はじかれたように叫んだ。
「あ、兎(うさぎ)が飛んでる。――これア大暴風(しけ)になるな」
三角波が立ってきていた。カムサツカの海に慣れている漁夫には、それが直(す)ぐ分る。
「危ねえ、今日休みだべ」
一時間程してからだった。
川崎船を降ろすウインチの下で、其処(そこ)、此処(ここ)七、八人ずつ漁夫が固まっていた。川崎船はどれも半降ろしになったまま、途中で揺れていた。肩をゆすりながら海を見て、お互云い合っている。
一寸した。
「やめたやめた!」
[略]
、
「間違ったんでねえか、道を」と、一人が大声をたてた。
「ストライキやったんだ」
「ストキがどうしたって?」
「ストキでねえ、ストライキだ」
「やったか!」
「そうか。このまま、どんどん火でもブッ燃(た)いて、函館さ帰ったらどうだ。面白いど」
吃りは「しめた!」と思った。
「んで、皆勢揃(せいぞろ)えしたところで、畜生等にねじ込もうッて云うんだ」
「やれ、やれ!」
「やれやれじゃねえ。やろう、やろうだ」
学生が口を入れた。
「んか、んか、これア悪かった。――やろうやろう!」火夫が石炭の灰で白くなっている頭をかいた。
皆笑った。
「お前達の方、お前達ですっかり一纏(まと)めにして貰いたいんだ」
「ん、分った。大丈夫だ。何時でも一つ位え、ブンなぐってやりてえと思ってる連中ばかりだから」
――火夫の方はそれでよかった。
雑夫達は全部漁夫のところに連れ込まれた。一時間程するうちに、火夫と水夫も加わってきた。皆甲板に集った。「要求事項」は、吃り、学生、芝浦、威張んなが集ってきめた。それを皆の面前で、彼等につきつけることにした。
監督達は、漁夫等が騒ぎ出したのを知ると――それからちっとも姿を見せなかった。
「おかしいな」
「これア、おかしい」
[略]
「感違いするなよ」吃りが笑い出した。「この、俺達の状態や立場、それに要求などを、士官達に詳しく説明して援助をうけたら、かえってこのストライキは有利に解決がつく。分りきったことだ」
外のものも、「それアそうだ」と同意した。
「我帝国の軍艦だ。俺達国民の味方だろう」
「いや、いや……」学生は手を振った。余程のショックを受けたらしく、唇を震わせている。言葉が吃(ども)った。
「国民の味方だって? ……いやいや……」
「馬鹿な! ――国民の味方でない帝国の軍艦、そんな理窟なんてある筈(はず)があるか」
「駆逐艦が来た!」「駆逐艦が来た!」という興奮が学生の言葉を無理矢理にもみ潰(つぶ)してしまった。
皆はドヤドヤと「糞壺」から甲板にかけ上った。そして声を揃(そろ)えていきなり、「帝国軍艦万歳」を叫んだ。
タラップの昇降口には、顔と手にホータイをした監督や船長と向い合って、吃り、芝浦、威張んな、学生、水、火夫等が立った。薄暗いので、ハッキリ分らなかったが、駆逐艦からは三艘汽艇が出た。それが横付けになった。一五、六人の水兵が一杯つまっていた。それが一度にタラップを上ってきた。
呀(あ)ッ! 着剣(つけけん)をしているではないか! そして帽子の顎紐(あごひも)をかけている!
「ん、もう一回だ!」
そして、彼等は、立ち上った。――もう一度!
附記
この後のことについて、二、三附け加えて置こう。
イ、二度目の、完全な「サボ」は、マンマと成功したということ。「まさか」と思っていた、面喰(くら)った監督は、夢中になって無電室にかけ込んだが、ドアーの前で立ち往生してしまったこと、どうしていいか分らなくなって。
ロ、漁期が終って、函館へ帰港したとき、「サボ」をやったりストライキをやった船は、博光丸だけではなかったこと。二、三の船から「赤化宣伝」のパンフレットが出たこと。
ハ、それから監督や雑夫長等が、漁期中にストライキの如き不祥事を惹起(ひきおこ)させ、製品高に多大の影響を与えたという理由のもとに、会社があの忠実な犬を「無慈悲」に涙銭一文くれず、(漁夫達よりも惨めに!)首を切ってしまったということ。面白いことは、「あ――あ、口惜(くや)しかった! 俺ア今まで、畜生、だまされていた!」と、あの監督が叫んだということ。
ニ、そして、「組織」「闘争」――この初めて知った偉大な経験を担(にな)って、漁夫、年若い雑夫等が、警察の門から色々な労働の層へ、それぞれ入り込んで行ったということ。
――この一篇は、「殖民地に於ける資本主義侵入史」の一頁である。
(一九二九・三・三〇)
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底本:「蟹工船・党生活者」新潮文庫、新潮社
1953(昭和28)年6月28日発行
1968(昭和43)年5月30日32刷改版
1998(平成10)年1月10日89版
初出:「戦旗」
1929(昭和4)年5月、6月号
※「樺太(からふと)」と「樺太(かばふと)」の混在は、底本通りにしました。
※複数行にかかる波括弧には、罫線素片をあてました。
入力:細見祐司
校正:富田倫生
2004年11月30日作成
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