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古希からの肉体改造に燃える終活一年生の紫苑です。
日々、記録を更新中。70歳にしてBTSのARMYです。



💛自己紹介

 

「お母さんはえらかったね」

唐突に次女が言った。

「何で?」

「だって仕事をしながら、長い間家事も完璧だったから」

「そう?」

「くたくたに疲れて帰って来て、家事までは普通できないよ。だからすごいなぁって。

いつ帰って来ても家の中はきれいだったし」

「そう?それが普通だと思っていたから。そんな大層な事じゃないよ」

 

過ぎてしまえばそれくらいの苦労は、苦労のうちには入らなかった。

ただ、労ってくれたことが無性に嬉しかった。

些細なことだけど、必ずありがとうとお礼を言う娘たちに、わたしの方が感謝だ。

 

振り返ってみると様々な波が押し寄せて来た。

当時は、不幸のどん底だと思えたことが、すり抜けてしまえばみんな過去だ。

過去になってしまうと、痛みがない。

思い起こしてほろりとすることはあっても、何度か薬を塗ったら治るくらいの痛手に変わる。

それが人生の肥やしだと、人は言う。

そうかもしれない。

きっとそうだ。

 

だから、台所で最後に布巾をゴシゴシと揉み洗いしながら、義母のことを思った。

彼女もきれい好きで、洗い物の最後はすべて水滴を拭い、ゴシゴシと布巾を石鹸で洗った。

お蔭でいつも台所はピカピカだったし、水垢ひとつ付いてなかった。

知らないうちにそれらが身についたのだろう。

台所作業の最後には、わたしも必ずゴシゴシと布巾を手で揉み洗いする。

 

義母は少しも優しくなかったから、時折優しさに触れた時は天にも昇る気持ちになった。

信じられないくらいの仕打ちにも遭ったけれど、家事についてはしっかりとわたしの身についた。

今や恨みもつらみもない。生きているうちにもっと甘えれば良かったのかもしれない。

そんなことが脈絡もなく浮かぶ。

 

脱線してしまったけれど、娘の労いに義母が浮かんだ。

義母はきっと、こんな気持ちは知らないで終わったのかもしれないと。

 

閑話休題

郷里の友達から桃が届いた。

今年は不作だったらしい。

心していただこう。

 

💛千種白鳳(チクサハクホウ)

 

 

 

 

 

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