追記:あまりにおもしろかったので1日置いて2回目を鑑賞してしまいました。
ネタバレしてしまうとつまらなくなってしまうものもありますが、これは回数を重ねるほど理解が深まり楽しめる作品だと思いました。
余裕があれば是非2回どうぞ
映画「沈黙の艦隊」を観てきました。
防衛モニターとして8月に潜水艦「なるしお」の内部見学で感動した身としては絶対外せません。
何しろこの映画、海上自衛隊全面協力という触れ込みなのですから。
数日前に到着した「MAMOR」(防衛省が編集協力をしている唯一の情報誌)の特集記事はやはりこれ
ガタイのいい隊員さんたちに囲まれていても大沢たかおさんの大きさはひときわ目立っています。
今回撮影で使用された潜水艦は【せいりゅう】
そうりゅう型潜水艦の9番艦にあたる最新鋭の潜水艦
まさに「潜水艦映画に外れなし」の通り、【ハンターキラー潜航せよ】もめちゃくちゃおもしろかったのですが、この【沈黙の艦隊】は(うわぁ、潜水艦ってこういう戦い方をするんだ)と目から鱗の戦闘シーンがいっぱい。
そして、大沢たかおさん扮する海江田四郎艦長は最初から最後まで無表情。
わずかに口角を上げることでその自信を見せたり、後ろ手に組んだ「親指」の動きだけでその心情を表したりと原作ファンには非常に好評のようです。
「発っ射~っ!」
ではなく
「発射」
のセリフが、【キングダム】の王騎将軍の
「全軍前進」
と同じトーンでちょっと笑っちゃいました。
女性の登場が少ない中、潜水艦【たつなみ】の頼れる副艦長速水貴子役の水川あさみさんと防衛大臣曽根崎仁美役の夏川結衣さんがとてもカッコ良かった!
潜水艦【たつなみ】の乗組員、海自一のソナーマンを自負する南波栄一のユースケ・サンタマリアさんもいい味出してました。
おちゃらけなしのできるヤツ役
潜水艦におけるソナーマンの重要性をまざまざと見せつけてくれました。
潜水艦【たつなみ】の深町艦長(玉木宏)が速水副艦長に問います。
「潜水艦乗りにとって重要なことは何だ」
「耳と経験と勘…だと思います。」
海中で目視できない分、耳=音が非常に重要な役割を果たすのですね。
ちなみに、海江田艦長の乗る【シーバット】のベテランソナーマンは仙台出身の前原滉さん。
めっちゃクールでした。
私の殿堂入り推しの中村倫也くん
う~ん
もったいない使い方~
その他にも超豪華メンバーてんこ盛りで、贅沢の極み~!
一応あらすじを記載しておきますが、多分ちんぷんかんぷんのはず。
私も原作未読で(理解できるかな)と不安でしたが、映像では非常に分かりやすくなっています。
もう1回観ればもっと理解が深まるかなと…。
ただ、この1作で完結ではないようで(えっ、ここで終わり?)とモヤモヤ感の残るエンディングでした。
どうやら原作の中でも序盤にあたる部分らしいです。
続編を制作する余力があるのかどうか心配。
そりゃあもちろん観たいですけどね(^O^)/
【あらすじ】
1988年潜水艦「やまなみ」を指揮する海江田四郎館長の船がソ連原子力潜水艦と衝突し沈没。
やまなみの海江田含む乗員全員が死亡とされた。
しかしこの事故は、極秘で日米で建造された原子力潜水艦「シーバット」に移行させるための偽装工作だった。
海江田や乗組員全員が生存していた。
数か月後に海江田艦長指揮によるシーバットが処女航海に出るが、突然音響魚雷をロサンゼルス級原潜に発射し、シーバットごと海底に身を隠す。
日米に衝撃を与えたシーバットを海江田は戦闘独立国家『やまと』とすることを宣言する。
さらに核弾頭も積載している可能性を読んだアメリカとソ連は海江田を危険な核テロリストとするため、艦隊を派遣し『やまと』を沈没させることを試みる
海江田の真の目的はやまとの独立ではなく、全世界を一つにする『世界国家樹立』であった。
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