子どもに「学校に行きたくない」って言われて
不安にならない親はいないと思う。
どうして?
なんで?
って、思うのは当然だと思う。
そうそう。
私も、聞きまくってた。
だって、
行きたくない原因を解決すれば
学校に行くようになると思っていたから。
もちろん 「何か」が あるから
学校に行きたくない…ってなるんだけど。
その原因を聞くのは
本当にやめた方が良い
・・・というのも、
中学の不登校経験者の約半数が
「自分でもはっきりとした原因がわからない」
というアンケート結果があるくらいで。
病気 とか いじめ とか
これが原因に間違いない!!って自覚している子供って
実は、そんなにいないってこと。
今だから、言えるけど。
次男が、学校に行かなくなり始めたころ
毎朝、毎朝 聞いていた
「どうして行きたくないのか、教えてほしい」と。
ずっと、彼は だまっていた。
ある日、ぼそっと
「よくわからないんだ」
って言った。
自分でも原因がわからないということが
私には理解できなかった。
だから
これじゃないの?こう思っているんじゃないの?
って、頼まれもしないのに
彼の心の中を覗き込もうとしていた。
原因がわかれば対処できると思っていたから。
言葉にすれば、彼の気持ちが軽くなると思っていたから。
先日、その頃の話をしていて
「あの時が一番つらかった」
って、次男に言われた時・・・
本当に申し訳ないことをした
って、思った。
ただでさえ、
ココロのパワーが落ちている状態なのに
「なんで?」「どうして?」
って聞かれたって
言葉にできるわけがない。
親としては
その原因を取り除いてあげたい
っていう気持ちだったとしても
子どもからは
尋問・詰問・・・されてるように感じたみたい。
いやいや。
本当は、私自身が不安だったんだよね。
あの頃の私は
何とか、早く 学校に行けるように・・・って思ってた。
でも、きっと
一番不安だったのは、彼自身だったはず。
学校に行かなきゃ…と思うのに
ココロがついていけなくて
そんな自分を責め続けていた時期。
不登校の
原因はある。
でも
それを聞き出すことが
解決策にはならない。
彼らは
その原因を聞いてほしいんじゃない。
悩んでる自分も
苦しんでいる自分も
弱い自分も
ただ ただ
受け止めてほしいだけなんじゃないかと思う。
10年先も 子供たちと笑って過ごそう
年子三兄弟の母 子育てセラピスト 塩入 和代