国連女子差別撤廃委員会
「皇室典範に男系男子の皇族のみに皇位継承権が継承されるとの規定を有している」と挙げた。その上で、母方の系統に天皇を持つ女系の女子にも「皇位継承が可能となるよう皇室典範を改正すべきだ」

国連の女子差別撤廃委員会で、男系男子にのみ皇位継承を認める皇室典範について言及があったが、これについて、委員会に出席していた葛城奈海さんが「日本の天皇は祭祀王です。ローマ法皇やイスラムの聖職者、チベット仏教のダライ・ラマはみな男性なのに、国連はこれを女性差別だとは言いません。なぜ日本にだけそのように言うのですか? 世界には様々な民族や信仰があり、それぞれ尊重されるべきです。内政干渉するべきではありません」とスピーチ。
見事な反論。葛城さんは「日本の天皇は祭祀王です。ローマ法皇やイスラムの聖職者、チベット仏教のダライ・ラマはみな男性なのに、国連はこれを女性差別だとは言いません。なぜ日本にだけそのように言うのですか?」と反論しているが、まさにここが重要。ローマ法皇やイスラムの聖職者、チベット仏教のダライ・ラマについては、日本の左翼には関心がないことと言えば皆さんも察することが出来るだろう。
委員会の質問については、青木一彦官房副長官は記者会見で「我が国の皇位継承の在り方は、国家の基本に関わる事項であり、女性に対する差別の撤廃を目的とする女子差別撤廃条約の趣旨に照らし、委員会がわが国の皇室典範について取り上げることは適当でない旨、説明した」と反論したことを明らかにした。選択的夫婦別姓についてはさておき、皇室典範については、委員会の主張を日本政府は認めないとはっきり言ってくれた。
葛城さんと青木官房副長官の反論はまさにその通り。
青木官房副長官の反論はメディアが報じているが、葛城さんのスピーチはどこも報じていない。ネット上では「日本は反論しなかったのか?」などと言った意見もあったが、委員会でしっかり反論してくれた人がいたのだ。ただ、メディアが報じないばかりに、我々に伝わっていなかったのだ。
日本人の知らない国連
国連とは第二次大戦で勝った連合国の集まり