Tell me about it.

こんばんは!



今日はモネの美術展に行ってきました。


やはり目玉は 「睡蓮」。


ときには芸術に触れるのも悪くないですね。




さて今回は


Tell me about it.


という表現を紹介しましょう!



この Tell me about it. という表現、ネイティブスピーカーの会話ではかなり使用頻度が高いです。


しかし、文脈によって意味が変わるので解釈するには注意が必要です。



1. 「そのことについて(もっと詳しく)話して」 (直訳通り。情報を引き出す役割)


まさに直訳通り。


興味ある話を引き出そうと促すような命令文です。



Person A: Hey, you know what, I saw a hot girl at a club last night.


「よう、実は昨日の夜、クラブでかわいい娘に会ってさ」


Person B: Tell me about it.


「聞かせろよ」


⇒ Aさんが昨夜クラブで会った 「かわいい娘」 についてもっと話を聞きたいという態度を表しています。




難しいのは、もう一つの方の意味。



2. 「本当そうだよね/分かるよ/その通りだ」 (同意・理解を示す)


実はこの用法を知らない人が多いです。


話し手が言った内容に対する理解の気持ちを表したり、話し手に同意したりする際に使われます。



Person A: I want to hear my boyfriend say, "I love you," but...


「彼氏には 『愛してる』 って言ってほしいんだけど、でも・・・」


Person B: But?


「でも?」


Person A: I don't want him to flirt with me every single moment.


「ずーっと甘えられるのは嫌なのよね」


Person B: Oh, tell me about it.


「ああ、分かるわー」


⇒ Aさんの、「彼氏に 『愛している』 と言ってほしい反面、あまりベタベタされたくはない」 という複雑な気持ちを、Bさんが理解している、Aさんに同意しているということを表しています。




この Tell me about it. という表現がなぜ同意や理解の役割を果たすのかというと。


もともと



You don't have to tell me about it.


「それについて私に言う必要はない」 ⇒ 「(言わなくても)分かっているよ」


のように、



You don't have to ~ 「あなたは~する必要はない」


が省略された形だという説があります。



すごいですよね、省略されることで意味が反対になってしまうというのに、なぜ省略するようになったのか・・・。