debris 「がれき」

新里です。



前回の日記では東日本大震災について触れましたが。


ニュースを観ていると、「デブリ」 なんて言葉が字幕ででていました。



デブリ



が日本語として登場してくるとは。少しびっくりしてしまいました。



debirs /dəbríː/


「破片、がれき」



debris は、もともとフランス語の debrisier 「破片にする、粉々にする」 という語が語源らしいですね。



マスコミの役割は本来、誰にでも解りやすい言葉で多くの人にメッセージを届けるというもののはずです。


いや、そうでなければならないはずです。





しかし、今回の 「デブリ」 に限らず、最近何かと横文字が多いように思えます。


日本語で 「がれき」 と言うようりも、「デブリ」 のように横文字を使うほうが、より曖昧で、よりネガティブなインパクトを与えることを避けることができるのでしょう。



政治家の言葉に横文字が多くなるのも、はっきりと明言を避けるためだと考えることもできます。


英語だと、日本人のオーディエンスはその語のニュアンスまで理解するのは困難ですからね。




いやいや、それにしても、今回の 「デブリ」 の使用には驚きました。


マスコミがオーディエンスが理解しにくい用語を使用することに、いったいどのような意味があるのでしょうか。



もともと集団語というのは、「外部」 の人に知られると都合が悪かったり、または 「内部」 の人たちの連帯感を強めたりするために使われる語。


たとえこの 「デブリ」 が一種の集団語/専門用語だとしても、それを平然と説明もなく紹介することにびっくりしました。


(批判しているのではなく、言語学的に興味深いのです)


聞かれたくない言葉であれば、その 「がれき」 や 「デブリ」 という言葉自体を放送で使わなければ済む話ですし。


マスコミや業界の 「連帯感」 を強めるために使われたのであれば、それを視聴者にアピールすることに何の意味があるのか、という話です。




ううむ、みなさんはどう思いますか?