どうすればアメリカ大統領を罷免できるか | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 トランプ大統領の暴走に歯止めをかけるにはどうするか。奔放にツイートして世界中を混乱させている。 

 トランプは典型的なポピュリストであり、世界の命運を握る米大統領という官職に就いているという自覚を欠いている。ショウビジネスのスターになったような気分であり、それは政治家や軍人の経歴を持っていないことの裏返しでもある。外交とは何であるかについても無知であり、ティラーソン国務長官が、moron(うすのろ馬鹿)と呼んだとおりである。

 トランプ流の外交は危険きわまりない。北朝鮮について、ミサイルを発射されても、融和的態度をとり続けている。さらに、トランプはイランとの核合意についても批判的な姿勢を示しているが、これには合意に参加したアメリカ以外の中露英仏独もIAEA(国際原子力機関)も唖然としている。

 アメリカでも、「批判するだけではなくトランプから権力を奪う行動を」と議会に要請する声も上がっている。アメリカ憲法第2条4節では、「大統領、副大統領、およびすべての合衆国の文官は、反逆罪、収賄罪またはその他の重罪および軽罪について弾劾され、かつ、有罪判決を受けたときは、罷免される」と定めている。

マラー特別検察官の会見を聞いていると、ロシア疑惑について、トランプはシロではなく、限りなくクロだ。マラーの言う司法省の限界を超えることができるのは、議会のみである。アメリカ民主主義の復権のためにも、三権分立の精神を復活させてほしい。