20世紀文明論(15):生活革命①少子化・・・❸ | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 世帯人員の減少、一人っ子の増加は、青少年の行動にも影響を与えている。学校におけるイジメ、頻発する少年による残忍な凶悪犯罪は、様々な要因が重なり合って起こったものであろう。たとえば、ネット社会でSNSの果たす役割にも注意せねばならない。

 したがって、少子化や世帯人員の減少と青少年の病理とを短絡的な結びつけることはできないが、何らかの相関関係が見いだせるかもしれない。そこで、若者の心理と行動を分析しながら、家族や若者の変化の中に20世紀の意味を読み取ることを試みてみよう。

 20世紀末の1995年、1月17日には阪神・淡路大震災が起こり、大きな被害をもたらしたが、次いで3月20日には東京の地下鉄にサリンが撒かれ、首都をパニックに陥れた。

 この犯罪は麻原彰晃に率いられるオウム真理教によるものであったが、学業優秀な若者がなぜこのようなカルト集団に惹かれていったのか。私は、この問題を一貫して追及してきた。

 今年の7月には、オウム真理教の死刑囚13人全員の死刑が執行された。しかし、東大で教鞭を執っていた頃の教え子をこのカルトに奪われた私にとっては、地下鉄サリン事件は風化させてはならない「戦後日本の幻影」である。

 私は、『戦後日本の幻影<オウム真理教>』という本を1995年8月に出版したが、23年後の今の大衆社会状況で、「幻影」は消え去るどころか、「蛇の卵」として増殖している。

 世紀末の少年犯罪としては、1997年に神戸で14歳の少年が小学生を殺害して、社会に大きな衝撃を与えた。1998年には、1月に栃木県黒磯市(現在は那須塩原市)で、中学1年生の男子が英語の先生をナイフで殺害すると言う事件が、2月に東京都江東区で中学3年生が警察官を襲い、短銃を奪うとする事件が起きている。

 これらの事件についての反応は、「普通の子」がなぜ犯罪に走ったのか分からないというものであった。そこで、心理学的、社会学的な分析を進めてみると、子どもたちに心の病をもたらす様々な要因が浮かび上がってくる。

 まずは攻撃性の減退という問題である。上記のような少年事件を見ると、攻撃的な若者が増えているかのような印象を受ける。しかし、実は、その逆で、若者の攻撃性は大幅に減少しているのであり、それが学校における陰湿ないじめという形で出てくるのである。

 

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