衆院選後の日本政治(2):11月5日〜11月8日 | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

11月5日:日本人はアメリカを本当に理解しているのか。私も多くの米書を読み研究しているが、難しい。日々の出来事を追うジャーナリストには期待薄。学者の出番だが、昨今は冴えない。ゴルフではなく、本格的なアメリカ研究が必要だ。アメリカが思わぬ行動に出たとき、米文明に対する無知を後悔しても遅すぎる。

 

11月6日:昨年のパナマ文書に続いて、パラダイス文書が公開された。タックスヘイブン(TH)からの資料だ。とくに、アメリカのロス商務長官が、TH経由でロシア企業から利益と報道。アジア歴訪中のトランプ大統領だが、ロシア疑惑は政権をさらに揺るがす。ドナルド・シンゾーの距離の取り方が難しくなる。

11月6日:本日の日米首脳会談:貿易不均衡についてトランプ大統領は不満を表明。支持層の白人労働者の声が背景にある。北朝鮮には圧力強化で日米一致。安倍首相は日本独自の制裁強化策を準備。マスコミは首脳間の緊密な関係の報道に終始。しかし、北朝鮮も貿易問題も具体的な解決策なし。日本の国益を優先に!

 

11月7日:トランプ大統領が今日韓国へ移動。北朝鮮、貿易など首脳会談の成果と問題点はきちんと総括せねばならぬ。しかし、マスコミ、とくにテレビはワイドショー的作りがほとんど。夕食会に移動する大統領専用車を空撮までして追う必要があるのか。メディアのパパラッチ化は劇場型政治を生み、国益を損なう。

1月7日:私は、国による給付型奨学金には反対。返済型のほうが真面目に勉強する。誰を給付型に推薦するかの基準も曖昧。給付型は、民間の奨学財団に任せたほうがよい。その財団に有志の人や企業が寄附し、それを寄附控除の対象とすればよい。要は、学生に努力させて、モラルハザードを回避することだ。

11月7日:1979年、ソ連の中距離核ミサイルSS-20に対抗して、アメリカはパーシングⅡ型、GCLM(地上発射巡航ミサイル)を欧州同盟国に配備した。北朝鮮が核武装を続けるなら、米としては、韓国、そして日本にも戦術核兵器やミサイルの配備を求めざるをえなくなる。日米首脳会談で話題になったのか?

 

11月8日:奨学金制度について、自民党教育再生本部は、政府が授業料を肩代わりし、卒業後に年収に応じて返済する「出世払い制度」を提案。この案には賛成だ。親が金持ちでも自分で頑張るという若者も活用できる。官と民、貸付型と給付型、多様な組み合わせで選択肢を広げることが肝要だ。