解散総選挙に関する舛添発言(7):9月28日〜9月29日 | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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928日:民進党、「希望の党」への合流という前原代表の案を了承。この党には、分裂する元気も残っていないらしい。小池百合子という人気者にすがるしか政権への道を切り拓けないということ。野党第一党なのに、これまで何をやってきたのか。安倍一強政権の責任は民進党にもあることを忘れてはならない。

928日:新党党首の私が苦労したのはカネと組織。小池都知事は、資金は自由党・民進党に、組織は連合に依存できる。全掲示板にポスターを貼るには組織が要る。公認候補一人につき2000万円、100人で20億円は必要。民進党・自由党にとっては選挙の顔を獲得。勝てば政党交付金が入ってくるから安い買物。

9月28日:悪夢:2020年東京五輪ができなくなる。私は、国や組織委員会と協力して競技施設見直しで2千億円のコストを削減。私の辞任後、競技施設も豊洲も大騒ぎしただけで時間と税金が無駄にされている。築地も放置したままで、環状2号線も不通。都知事が国政の選挙ゲームにうつつを抜かしている場合か。

9月28日:小池都政のつけ:豊洲市場の土壌汚染対策の追加工事がまた延期。現場を知らない小池知事が「改革」と称し、2社以上の入札がないと認めないとルールを変えたためだ。「しがらみの政治から脱却」と叫んで、大衆迎合の政治を行ったつけだ。時間と税金をどこまで無駄使いするのか。2020年五輪も心配。

 

9月29日:築地市場の横を通る環状2号線については、以下を参照。http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/02/DATA/20o2q700.pdf … 私は知事のとき、都政資料は原則として都庁のホームページに情報公開させた。それを基にして『都知事失格』を執筆できた。小池都知事になってから、むしろ情報公開が後退しているようだ。

9月29日:刹那的ポピュリスト:相手の弱点を「『非常冷酷』に利用しつくし、用が終われば『電光石火のごとく』すばやく処理する能力にたけ」、しかも「政治家としての建設的構想力」が欠如。好きな決まり文句は「電光石火のごとく」。これはヒトラーのこと(『ヒトラーとは何か』)。歴史は教訓に満ちている。

9月29日:ヒトラーについて引用した本は、セバスチャン・ハフナー(瀬野文教訳)『ヒトラーとは何か』(草思社文庫、2017年)。私のブログ、「ヒトラーを研究する:私の読書ノート(14)」で詳しく解説した。文庫本で読みやすいので、一読をすすめる。