おはようございます。
数々の業績を打ち立ててきた、経済学者のトリです(今年もノーベル賞は逃しました)。
先日、メガネを新調した。
従来のメガネの度数が合わなくなり、ここしばらくずっと不自由していた。
メガネをかけても外しても見えないのだから、ひどいストレスだ。
それでも、頑としてメガネ屋に行かなかったのは、我慢強い性格が裏目に出たせいである。
しかし、運転免許の更新ハガキが来て、重い腰を上げた。
それで先月、近所の商業施設レ・ジャルダン・ド西北(仮名)に入っている「めがねの角栄」(仮名)に行った話は、以前書いた。
実はその後、もう一つスペアのメガネを作りに行ったのである。
その帰り道に、事件は起きた。
事件というと大げさだが、ビーズクッションで有名な「Yoginibee」(仮名)の販売店の前で足を止めたのが運の尽きだった。
店員に座ってみるように勧められ、おいてあるソファーに腰かけてみた。
これまで、ビーズクッションというものを知っていると思っていたが、それは全く別物であった。
Yoginibeeの座り心地は、他の全ての椅子やクッションとは異なり、安定感が抜群である。
別名「人をダメにする」と言われるこの製品は、身体全体を包み込んで、しかも体重を分散するように作られているらしく、座っても寝ても、どこか一点に負担がかかりにくい。
背を丸めた「リラックスした姿勢」をしていると、普通腰や背中が痛くなったり首が凝ってきたりするものだ。
ところが、Yoginibeeでは、そういうことが起こりにくいと思われた。
そしてまた、運の悪いことに、そのとき対応してくれた店員が非常に気が出ており、会話が弾んでしまったのである。
そうして、気がついた時には、このお安くもないソファーを購入していた。
普通なら、躊躇する値段である。
しかし、こう考えることにした。
購入したビーズソファーの値段は〇〇〇円で、耐用年数は5年である。
ということは、1年の値段が■■円だ。
これを12か月で割ると、1ヶ月およそ▲円。
これを30で割れば、1日当たり約31円という計算になる。
1日30円で気分良く過ごせるなら、これはむしろお買い得なんじゃないのか。
というか、30円なんて、タダみたいなもんだ。
というわけで、驚くべき安価で、話題のビーズソファーを購入できたことに満足し、意気揚々と引き上げてきたのである。
しかし、後で気がついたが、その日はメガネも買っていたのだった。
メガネの耐用年数は3年で、以下同じような計算をすると、購入したものは、1日当たり2つ合せて91円である。
一日中使って91円なら、タダみたいなものだ。