経済的、壺算的・・・ 空心齋閑話1018 | 宇則齋志林

宇則齋志林

トリの優雅な日常

おはようございます。

数々の業績を打ち立ててきた、経済学者のトリです(今年もノーベル賞は逃しました)。

 

先日、メガネを新調した。

従来のメガネの度数が合わなくなり、ここしばらくずっと不自由していた。

メガネをかけても外しても見えないのだから、ひどいストレスだ。

 

それでも、頑としてメガネ屋に行かなかったのは、我慢強い性格が裏目に出たせいである。

しかし、運転免許の更新ハガキが来て、重い腰を上げた。

それで先月、近所の商業施設レ・ジャルダン・ド西北(仮名)に入っている「めがねの角栄」(仮名)に行った話は、以前書いた。

 

実はその後、もう一つスペアのメガネを作りに行ったのである。

その帰り道に、事件は起きた。

事件というと大げさだが、ビーズクッションで有名な「Yoginibee」(仮名)の販売店の前で足を止めたのが運の尽きだった。

店員に座ってみるように勧められ、おいてあるソファーに腰かけてみた。

 

これまで、ビーズクッションというものを知っていると思っていたが、それは全く別物であった。

Yoginibeeの座り心地は、他の全ての椅子やクッションとは異なり、安定感が抜群である。

別名「人をダメにする」と言われるこの製品は、身体全体を包み込んで、しかも体重を分散するように作られているらしく、座っても寝ても、どこか一点に負担がかかりにくい。

 

背を丸めた「リラックスした姿勢」をしていると、普通腰や背中が痛くなったり首が凝ってきたりするものだ。

ところが、Yoginibeeでは、そういうことが起こりにくいと思われた。

 

そしてまた、運の悪いことに、そのとき対応してくれた店員が非常に気が出ており、会話が弾んでしまったのである。

そうして、気がついた時には、このお安くもないソファーを購入していた。

普通なら、躊躇する値段である。

 

しかし、こう考えることにした。

購入したビーズソファーの値段は〇〇〇円で、耐用年数は5年である。

ということは、1年の値段が■■円だ。

これを12か月で割ると、1ヶ月およそ▲円。

これを30で割れば、1日当たり約31円という計算になる。

 

1日30円で気分良く過ごせるなら、これはむしろお買い得なんじゃないのか。

というか、30円なんて、タダみたいなもんだ。

 

というわけで、驚くべき安価で、話題のビーズソファーを購入できたことに満足し、意気揚々と引き上げてきたのである。

しかし、後で気がついたが、その日はメガネも買っていたのだった。

メガネの耐用年数は3年で、以下同じような計算をすると、購入したものは、1日当たり2つ合せて91円である。

一日中使って91円なら、タダみたいなものだ。

 

※おやつを控えると、120円なんてすぐに取り返せる。