二度あること 空心齋閑話0904 | 宇則齋志林

宇則齋志林

トリの優雅な日常

おはようございます。

国立感染症センター客員研究員で、免疫学者のトリです(肩書は嘘です)。

 

先月末、昨年の2月に引き続き、コロナになった。

何だかくじを引き当てたような気分だが、よく考えると、くじを二回連続で引き当てたことなどない。

何か良いことが連続した記憶はないが、良くないことが連鎖的に起こることはよくある。

 

コロナは、前の時に十分免疫ができたと思っていた。

型番が違うとまたかかってしまうのだろうか。

ワクチンは一度も打っていないが、打っていてもかかっただろうから、打っていなくて良かったと心から思う。

 

発症から落ち着くまでの経緯は、前回とほぼ同じだった。

前回の時は、県内で毎日4000人以上陽性者が出ている全盛期だったし、株もデルタ株だった。

今はオミクロン株のXBBとやらに変異し、コロナ自体が五類へ格下げとなり、陽性者の算出方法も変化している、という違いはある。

 

にもかかわらず、同じ経路をたどった(以下の記述は、昨年2月とほぼ同じ。発症した曜日まで同じだった)。

その日の昼過ぎ頃から、喉が痛くなり、次第に熱っぽくなってきた。

外出先だったため、検温などは出来ず、そのまま用事を済ませて帰宅すると、夜には38度を超えていた。

そして、熱はうなぎ上りとなり、夜中には39度を超えた。

 

そこからまる1日、完全に寝込み、その翌日も38度弱の熱で枕が上がらない。

三日目くらいから、ようやく起き上がれるようになり、気が付けば味覚嗅覚障害が出ていた。

肺と気管支の辺りが重だるく、咳き込むことはないが、歩いたりすると息がしづらい。

 

発症後、4、5日してから散歩を再開し、軽めの体操もできるようになった。

違うのは、今は五類のため、すぐに外出できるようになったことだ。

昨年は、10日間隔離され、もういい加減動きたいのに動けない、という状態で座敷牢に閉じ込められていた。

 

また、昨年発症したときには、身に覚えがなかった。

ずっと元気で過ごしていて、突如来たという感じである。

しかし、今年は、少し前から疲れていた。

 

朝昼晩と、37度前後の微熱が続き、動けないほどではないが動きたくないという感じで、ゴロゴロしていた。

気分的には、ずっと寝ていたいのに、寝れば寝るほど疲労感が蓄積するという悪循環もあった。

そういう状態だったので、コロナを発症してもあまり驚かなかった。

 

今はもう、コロナは完全に経過し、味覚障害などの残滓もない。

しかし、37度くらいの微熱は続いている。

コロナの発熱がおさまって来て37度になった、のではなく、その前から出ていた原因不明の発熱が戻ってきたのだ。

 

こういう状態で過ごしていると、免疫力が下がるということを実感した。

しかし、どうしたらよくなるのかは分からないし、そもそも「よくない」かどうかもわからない。

ただ、抵抗力や免疫力は下がっているのだろう。

もう長くないのかもしれない。

※かといって、めんどくさいから終活をする気にもならない。