月は眺めるもの | 宇則齋志林

宇則齋志林

トリの優雅な日常

おはようございます。

緑川光子力研究所に勤務する、宇宙物理学者のトリです(現在、惑星間光速航行中における、ローレンツ・フィッツジェラルド収縮について研究しています)。

 

実業家のホリエモンさんが、創設者の一人としてかかわるロケット会社?が、この度の緊急事態宣言による自粛要請を受け、予定していた打ち上げが延期されたため、億単位の損失を出しているという。

前澤勇作さんもそうだったが、軽々しくロケット物に手を出した人々は、みんな没落する仕掛けになっている。

ざまをみろ。

 

などと喜んでいる場合ではない。

コラムニストの山本夏彦翁(故人)は、常々、

「何用あって月世界へ。月は眺めるものである」

と言っていた。

至言だろう。

人々の強欲は、地球上の資源の使い倒しでは収まらなくなり、とうとう宇宙まで進出しようとしている。

 

現在、グレタ・トゥーンベリさんのような人も現れて、社会構造を変革しようという動きが出始めているが、うまく行かないだろう。

社会構造を変革したいだけなら、罰則規定などを盛り込んだ法律を作ればいいのだろうが、本当の変革は人間性の深い部分まで変えなくては、うまくいかない。

 

最近「コロナ詐欺」といって、さまざまな反社会的勢力が暗躍し始めている。

こういう連中は、普通の人にとっては「反社会」かもしれないが、だまし取ろうとする対象が「金銭」であるところを見ると、「社会的勢力」であると言っても良い。

先日、某通信会社から電話があって、出ると、

「さすだけWi-Fiというものに加入しませんか」

というお誘いだった。

はじめの一月だか二週間だか、タダにするから、という。

しかし、その期間が過ぎれば、バカ高い通信料金を請求されるのがオチで、こういう連中だって、「詐欺」まがいの商法をしていると言えなくもない。

 

ともあれ、そもそも「金銭」が目的だという点において、反社と言われる連中も、その他の企業も同じ穴の狢である。

本当に「反社会的勢力」であろうとするならば、金銭など度外視して、社会的平穏を乱すような行為をしなくてはならない。

そういう骨のある連中は、世界的規模で見ても、ビンラディンの死後、居なくなりつつあるようだ。

 

ホリエモンさんにも、ここはバブル的な宇宙の夢を見るのをやめて、この活動自粛期間に内省を深め、本当の価値とは何であるか、生命の尊さとはどういうことなのか、などの点について考えていただきたいものである。

※演技力抜群の人気女優、伊藤沙莉さん。誰かに似ているな、と思っていたら。↓
※この人!
※おなじみ、泉ピン子さん。伊藤さんとは、声もそっくり。