教育のための提言 | 宇則齋志林

宇則齋志林

トリの優雅な日常

おはようございます。

知育体育徳育の三育復興を推進する、教育評論家のトリママです(実際には、教育とも評論とも関係ありません。ステイホーム、はしています)。
 
昨今流行の活動自粛で、皆さんご在宅のことと思います。
お子さんたちも、おうちで退屈しているのではないでしょうか?
そこで、家にいて好きなだけ退屈できる環境を奇貨とするためのお話をしたい。
 
たいていこういう場合、せっかくだからみっちりお勉強をさせたい、と思うのが親心かもしれない。
しかし、お勉強するには、学力以上に必要なものがある。
それが集中力だ。
 
集中力は、当然、何かに特別に集中した経験から紡ぎ出される。
ということは、何かに特別に集中するという経験をしなくてはならない。
 
つまり、今がチャンスである。
普段なら規則正しい生活をして、明日は学校そして塾、習い事という毎日を過ごさなくてはならない。
ところが、今は違う。
 
学校も塾も部活動もないのだ。
心おきなく何かに集中できる。
こういう時、今しかできないことをしよう。
勉強など、いつでもできる。
しかし、チャンスは今しかない。
今こそ、ガンプラを手に入るだけ集めて作り続けたり、ゲームの『三国志』を、袁術で始めて天下統一するまでやり続けたり、『三銃士』や『大菩薩峠』などの大部の小説を全巻を読破するチャンスなのである。
何なら『大正新輯大蔵経』や『ルーゴン・マッカール叢書』にチャレンジしたって良い。
 
ご飯の時間になってもプラモデル作り続けたり、本を読み耽って動かない子供たちを放置してあげてください。
途中で「ご飯よー!片付かないから早く来なさい!」とか呼びかけて、集中力をぶった切るようなことをしないでください。
 
自分で子供の集中を阻害しておいて、
「うちの子は、集中力がなくて」
とか言っているお母さんの何と多いことか。
 
今、この自粛期間中に、集中力をマックスへと導く環境整備をすべきなのである。
不眠不休でプラモデルを作ったり、食事もせずに本を読み耽ったり、風呂にも入らず絵を描いたりして得られた集中力は、いずれお勉強のときにも役に立つ。はずである。
大体、一食や二食抜いても成長には無関係だし、一晩や二晩の徹夜くらいで健康被害は出ないし、風呂など入らなくても死にはしないのだ。
集中力の方が大事である。
 
トリの場合は、残念ながら、プラモデル作りや下手な工作を途中で止めさせられたトラウマから立ち直れず、その後お勉強をすることはなかった。
以て他山の石と為されたい。

※自粛生活を満喫するウラジーミル・プーチン氏。