盆栽業界衰退の理由 | しんしの盆栽初心者日記13年目

しんしの盆栽初心者日記13年目

盆栽の楽しさを皆さんに知ってもらいたく。
日々の作業、盆栽の成長を記録としてブログに綴っていきます。

ズバリ聞きます。

あなたが100人いたとして、盆栽業界は潤うと思いますか?

仮に私が100人いれば、3年に1回ほど雅風展に出すと思いますので、年に30席は増える計算ですね。

盆栽もそこそこ高価な樹を買いますし、もちろん素材みたいな樹も買います。

業界は微量ではありますが潤うのではないかと自負しております(笑)。

 

少し違う角度でもう一度質問します。

盆栽は自分で作るからこそ価値があると言っている人が100人増えて、盆栽業界は潤うと思いますか?

盆栽業界にお金落とさない人が何人増えても業界は全く潤わないと、私は正直思います。

当たり前ですが。

 

では、その方に別の質問を。

『1万円以上の盆栽は買わない。挿し木や実生で育ててこそ価値がある。』

と、言っておられる方に質問です。

『あなたが100人いたとして、あなたが20年育てた盆栽、誰が買うんですか?』

20年育てても1万円にしかならないと思います。

20年育てた樹が1万円で納得できますか?

 

私が盆栽を初めて13年ほどになりますが、たまに盆栽業界衰退のことが話題になります。

原因は、良い盆栽持っている人が盆栽始めた人に対してマウントをとるだとか、展示会や盆栽教室で人の展示物にケチ付けるだとか言われる方おられると思います。

でも私は根本的な原因はそこではないと思います。

一番の原因は、良い盆栽を買おうとしている人の気持ちをそぐ人がいる事。

例えば、折角良い盆栽を買おうとしている人に『買ったら意味がない』とか『そんなの簡単に作れる』とか言って買わせないようにする人がいます

SNSなんかでもそう言った感じで発信されている方居られますよね。

盆栽は技術とセンスの結晶です。

自分で作る以上に、良い盆栽を購入して勉強する事も大切だと思います。

良い盆栽を買い求める事こそ、己の技術を磨く事になる。

 

盆栽は樹を評価する趣味であり、樹を作る人を評価する趣味ではない。

 

盆栽業界が今後発展していくためには、少しでも良い盆栽を持ちたいと盆栽を買う愛好家が増える事。

もちろん買う以上に作る事にも力を注ぎ、さらに良い盆栽をと、今の手持ち以上に良い樹を買い求める愛好家が増える事。

そのうえ展示会に出そうとする愛好家ならなお良い。

そう、私みたいな愛好家。

 

以前も書きましたが私は盆栽業界のカモ葱です。

いや、切り身の状態で醤油の海で泳ぐマグロかな。

 

私みたいに、盆栽業界の未来なんてどうでもいいと思っている人ならいいですが、盆栽を好きになってもらいたい、盆栽の事を知ってもらいたいと思う人なら、自ら盆栽を紡ぐことをしてもらいたい。

日本に出来るだけ良い盆栽を残そうとしてもらいたい。

 

それと、盆栽の素材を作る業者さんがいなくなった原因は、誰も素材を買わなかったから。

素材業者さんらの買い入れ価格を下げる要因になったのは、私たち趣味者が買わなったから。

業者だけの問題ではないと思います。

 

盆栽業界の事はどうでもいい私ですが、盆栽は世界に誇れる日本の文化だと思っています。

だから、良い盆栽を私なりに出来るだけ買うし、展示会にも出来るだけ出展する。

ま、本当は盆栽好きだからやっているだけなんですがね。

 

仮に私の友人が盆栽始めたいと言ってきたら・・・・・・・・・。

勧めないかな。

だって、ライバルが増えると盆栽の価格が上がってしまうので(笑)。

冗談ですけどね。

 

最後はおまけの画像。

 

来年の雅風に使おうかなと思っております赤松です。

3点飾りで使われてはと教えていただきましたので。

これと雑木の3点で行こうかと。

先生が6点で行こう言えば使えませんが、6点での主木が今の所ありませんので。(真柏は杉葉になっております(笑))

 

ちなみにブログの画像は一度に10枚ほど適当に撮影した画像を使っているだけです。

意味はありませんのであしからず。