偽物 | しんしの盆栽初心者日記13年目

しんしの盆栽初心者日記13年目

盆栽の楽しさを皆さんに知ってもらいたく。
日々の作業、盆栽の成長を記録としてブログに綴っていきます。

私はタヌキ盆栽を異常に嫌います

作る人を盆栽界の敵とさえ思っております。(普段はもっと酷い言い方しております)

 

では、もし仮にタヌキ盆栽が認めらたとします。

だったら、黒松に別の樹の枝くっつけても良いことになりますよね。

根上がりの長寿梅の隙間に剪定した枝突っ込んでも良いことになりますよね。

その後枝が枯れたらジンや舎利だったと言い張ればいいわけですので。

生きている樹に死んだ樹を付ける事を可とするなら何してもいいと言う事になってしまう。

もちろん逆も然り。

バレるのが3か月後かまたは1年後、長ければ10年後かもしれませんが、要は同じ事。

正論で言うならタヌキ盆栽は、芸術における贋作と同じことだと。

 

そう言えば皆さん、平安東福寺という鉢はご存じですよね。

もちろん素晴らしい鉢だと言う事も。

偽物が多い事もご存じですよね。

この偽物ってどんな人が作ったかご存じですか?

もちろん、多くは人を騙して金儲けしようとした人なんですが、遊びで作ってみようとした人もいたかもしれません。

遊びで作った人は軽い気持ちだったかもしれませんが、この贋作が悪い心を持った人にわたってしまった時、必ず損をする人が出てくる。

本物と思って買った人が必ず損をする。

 

タヌキ盆栽も同じことだと思います。

判らなければ良い、単なる遊びだと安易な考えで作った樹が、折角盆栽を好きになった人の気持ちを削ぐことになりかねない。

良い樹を買いたいと思った愛好家を一人減らす事になりうる。

だから作ってはならない。

タヌキを作った人が国風展に出展して評価されれば別ですがね。

もちろんタヌキと言って出展しての話。

ま、いずれにしても偽物は愛好家を減らす一因になると思います。

 

正直、私はお金持ちでも金稼ぎいいわけでもないので、出来るだけ良い物を安く買いたいと思っております。

盆栽歴13年の中でたまに失敗もありますが、良い先生にも巡り合え、またヤフオクなどでも良い人にあたっているだけかもしれませんが騙された事はありません。

でも実際に騙された人の話を聞くことがあります。

良い物をと思えば思うほど危険が増します(笑)。いや、笑う事ではないかもしれませんが・・・・・・・・。

 

最近は盆栽の盗難などあるように、盆栽は儲かるといった負のイメージが付きつつあります。

必ず、輩が増えます。ま、私も輩ですがね(笑)

お気を付けください。

 

では今日のブログです。

鉢を久しぶりにヤフオクで落札しました。

ちなみに先生の知っている業者さんでした(笑)

桂雲鉢です。

画像ですが、「何故端っこ」とお思いで。

答えは

 

鉢合わせの合成の為です。(動画にするのでブログにアップの予定では無かったのですが)

 

ところで、樹を売却する時の鉢について先生から助言を紹介します。

良い樹は良い鉢を使え。

それなりの樹はそれなりの鉢。

安い樹は良く見える安い鉢(笑)をつかえ

 

私としてはこのピラカンサ、それなりの樹なのでそれなりの鉢をと選んだのですが・・・・・。

良い鉢でした。

成形が綺麗な上、釉薬はもっと綺麗。

ちなみに正直売りたくないなと(笑)。

でもこのピラカンサを入れるつもりなので・・・・・。

よってこの樹は今年も売らない気がします(笑)。

ちなみにこの樹が我が家に来て12年ですが、売るつもりと言って8年ほど。

確かに、盆栽にとって最も大切と言われる持ち込みが、何故大切かと思わせられる一本であります。