私の真柏作りの基本 | しんしの盆栽初心者日記13年目

しんしの盆栽初心者日記13年目

盆栽の楽しさを皆さんに知ってもらいたく。
日々の作業、盆栽の成長を記録としてブログに綴っていきます。

私が真柏を作る上で行っている基本手順を紹介します。

 

まずは基本情報。

全体像はこんな感じ。

一昨年の九州雅展時に熊本の樹心園さんで買い求めた樹です。

 

樹高は26㎝。

 

幹は一番太い部分で5㎝。

 

では始めます。

 

幹が5㎝なので理想の樹高は10㎝のミニですね。

 

ミニで作る場合の構想です。

ミニで作る場合はこの枝一本で作る構想が良いですかね。

あとは全部ジンに。

上の幹は天神にする構想です。

 

問題は正面から見える水吸いが残るかどうかです。

銘の付くような大きな真柏などでは例外として正面に水吸いが見えない事もありますが、畑素材の小品盆栽では、死んだ舎利の後ろに苗を付けただけのたぬきにしか見えませんので立ち上がりの水吸いは絶対です。

 

その他の問題として、この角度で10㎝より小さい鉢に入れる事が出来るか。

今の鉢の間口が12.5㎝で余裕があるので10㎝の鉢には入るのですが、問題は枝(幹)。

 

 

では次に、今の樹高を利用して小品盆栽で作る場合。

構想としては双幹造りですね。

上の幹と下の幹を基本として、上幹は主に頭、下幹を主に差し枝として作る構想。

この場合は双方にシャリを入れるのが理想ですね。

 

問題は、幹を樹高の半分ほどに太らせるまでに時間が掛かる事。

また、この植え付け角度では鉢に入らないと思いますので・・・・。

 

この様な感じで、正面を変える、樹高を変える、樹形を変えるなど色々な構想を描きながら最善を模索していきます。

実際に、タダでもらった樹でも4000円で買った樹でも、30万で買った樹でもやる事は同じです。

必ず時間を掛けて構想を練る。

 

昨年一年間を樹勢つける時間にしてきましたので、今年は本格的に弄って行きます。

まずは、3月に6号鉢に植え替え。

6月に水吸いの流れを確認しながらの舎利入れ。

まずはここまで手を入れてから今後を再度検討します。

 

この樹も入手して1年と2か月ほどですが、手にとっての将来の樹形構想もおそらくトータルで7時間ほどになりますかね。

1週間に一度手に取って5分から10分眺め倒す事をやっておりました(笑)。

 

昨日も一日、腰の調子が少し悪い事もあり、我が家の盆栽一つ一つを手に取り今後の構想を。

作業せずに盆栽を手に取り眺めているときが一番楽しい時かもしれませんね。